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融解【ゆうかい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

融解
ゆうかい
melting; fusion
結晶性の固体液体に変る現象結晶性の固体を加熱していくとき,融解が進行している間は一定の温度が保たれる。この温度は純粋物質では固有であって,融解点または融点と呼ばれ,凝固点と一致する。融解の際に吸収される潜熱融解熱と呼ばれ,凝固熱に等しい。融解は微視的には,固体状態で規則的な格子点を中心に熱振動している原子分子が,加熱によってその熱振動が激しくなり,ついに規則的配列から解放されて乱雑に運動する液体状態になる現象である。金属や無機塩などの高温度での融解を熔解ともいう。融点は圧力によっても異なり,たとえば圧力が高くなるとの融点は低くなる。アイススケートがよく滑るのは,スケート靴の鋭いエッジの下の氷が高圧のために融解して潤滑剤役目をするからである。非結晶性の無定形物質の固体が液体になる現象は軟化と呼ばれる。軟化温度は一定ではない。

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デジタル大辞泉

ゆう‐かい【融解】
[名](スル)
とけること。また、とかすこと。「雪が融解する」「疑念が融解する」
固体が加熱などにより液体になる現象。溶融(ようゆう)。

出典:小学館
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岩石学辞典

融解
fusion: (1) 一般に固相にある物質が熱せられて液相になる相変化[片山ほか : 1970,長倉ほか : 1998].(2) 分析操作として,不溶性物質を融剤(flux)と共に強熱して可溶性の物質に変える操作[片山ほか : 1970,大木ほか : 1989].
melting: →熔融

出典:朝倉書店
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栄養・生化学辞典

融解
 融合とか合着という意味に使う場合もある.固体状態の物質が液体の状態になること.

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世界大百科事典 第2版

ゆうかい【融解 melting】
物質が固体から液体へ状態を変化させる過程凝固の逆過程である。この過程は一般に吸熱過程であり,物質の単位質量を融解するのに要する熱量を融解熱と呼ぶ。氷が融解して水になる場合は,1g当り約80calの熱が必要である。一定圧力のもとで,物質の固体と液体の相が平衡に存在する温度を融点,または融解点と呼び,これは一般に凝固点に等しい。記号ではmelting pointのmpと表す。通常,1気圧の下での融点をその物質の融点とする。

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大辞林 第三版

ゆうかい【融解】
スル
とけること。とかすこと。
(加熱または圧力変化によって)固体が液体となる現象。溶融。 ⇔ 凝固

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

融解
ゆうかい
固体が融(と)けて液体になる現象。一次相転移であり、潜熱を必要とする。一定圧力のもとでは一定の温度でおこり、この温度を融点という。このとき吸収される潜熱は融解熱とよばれ、単位質量当り、または1モル当りの数値で表される。融点を圧力の関数として描いた曲線は融解曲線とよばれるが、一般に凝縮系では、融点は圧力に対して鈍感である。[平野賢一]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ゆう‐かい【融解】
〘名〙
① 物質がとけること。また、とかすこと。
※気海観瀾(1827)「水質〈略〉此得温質而融解、引清気而発燄」
② 固体が加熱によって液体になる変化。溶融。〔現代文化百科事典(1937)〕
③ ものごと、気分などが、とけあってひとつになることや、ひとつにすること。また、やわらかくほぐれること。ほぐして理解すること。
※国語のため(1895)〈上田万年〉今後の国語学「自己の確信とは、〈略〉我れと我が身に融解会得したる、真の智識をいふなり」

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化学辞典 第2版

融解
ユウカイ
fusion, melting

溶融ともいう.固相にある物質が熱せられて液相になる変化をいう.分子論的な機構としては結晶の温度が高くなると分子の熱振動ははげしくなり,振動の振幅は漸次増大し,非調和的な振動になっていく.このような振動がある程度(分子間距離の10% 程度)以上に大きくなると結晶の規則配列は消滅し,融解が起こる.結晶質の固相が融解により液相になる場合は一次転移であり,ギブズエネルギーは連続的に変化するが,一般に融解熱や融解エントロピーを必要とし,密度比熱容量などの物理量が不連続に変化する.

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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