Rakuten infoseek

辞書

蛍石【ほたるいし】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

蛍石
ほたるいし
fluorite
CaF2 。代表的ハロゲン化鉱物。等軸晶系。比重 3.18,硬度4。無色透明,青,緑,,紫青,桃色など種々の色調を示す。立方体正八面体結晶として産出する。劈開{111}に完全。もろくて貝殻状断口を有する。加熱日光直射紫外線の照射などによって,リン光やケイ光を発する。各種熱水性金属鉱床脈石鉱物,各種火成岩またはペグマタイト中の副成分鉱物として広く産出する。製鉄用の触媒,乳白ガラスの混合材,エナメル混合材などとして利用されるほかフッ酸製造の原料鉱物として重要。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

ほたる‐いし【蛍石】
弗化(ふっか)カルシウムを主成分とする鉱物。無色であるが、不純物を含み着色していることが多い。光沢のある結晶。等軸晶系。加熱により燐光(りんこう)を、紫外線の照射により蛍光を発する。水に不溶。弗素の原料や特殊ガラス・製鉄用融剤などに使用。フローライト

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

ほたるいし【蛍石 fluorite】
フッ素を含む重要な鉱物。フローライトともいう。化学組成はCaF2。等軸晶系に属し,多くは立方体,八面体の結晶形を示す。へき開{111}に完全でぜい弱。貝殻状または不規則な断口を示して割れる。通常ち密な塊状・粒状集合体として産出する。純粋なものは無色であるが,通常黄・緑・紫・灰・青・褐色などを呈しガラス光沢がある。各種放射線,圧力,加熱などで変色する。屈折率nD=1.434。通常紫外線で強い光を発し,熱または日光にさらすと,リン光を発するものが多い。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

けいせき【蛍石】
ほたるいし蛍石

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ほたるいし【蛍石】
フッ化カルシウムからなる鉱物。立方晶系に属し、無色・淡緑色・紫色など変化に富み、紫外線を照射すると蛍光を発し、熱や日光にさらすとリン光を発するものが多い。ペグマタイトや各種鉱脈中に産し、フッ素の原料、アルミニウム製錬や製鉄のフラックスとして用いる。けいせき。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

蛍石
ほたるいし
fluorite
岩塩とともにもっとも普通のハロゲン化鉱物の一つ。各種熱水鉱脈鉱床、接触交代鉱床(スカルン型鉱床)、気成鉱床、花崗(かこう)岩質ペグマタイト、石灰岩中などに産し、溶剤、セメント用など工業原料として用いられる。自形は立方体、正八面体およびこれらの聚(しゅう)形からなる。希土類元素が部分的にカルシウムのかわりに入ると、原子価調整のため、過剰のフッ素が含まれる。Sr(ストロンチウム)に富むものがあり、これはフェン岩という一種の交代岩中に産する。希土類がイットリウム族の場合は別種イットロ蛍石に、セリウムの場合はセル蛍石cerfluoriteになる。日本では新潟県東蒲原(ひがしかんばら)郡阿賀(あが)町の五十島(いがしま)鉱山(閉山)、岐阜県関市の平岩鉱山(閉山)などではほとんど蛍石のみからなる鉱脈がある。閃(せん)ウラン鉱と同構造。英名フルオライト(フローライトともいう)はラテン語で「流れる」を意味するfluereに由来し、同鉱物が加熱で容易に溶けること、溶剤としての用途を示している。[加藤 昭]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

ほたる‐いし【蛍石】
〘名〙 弗化カルシウムを主成分とする鉱物。白・淡緑・紫・無色などで、もろい。ガラス光沢を有し、透明または半透明。加熱すれば蛍光を発する。結晶は等軸晶系で正六面体、正八面体など。光学レンズ・弗化水素の製造などに用いる。〔鉱物字彙(1890)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

化学辞典 第2版

蛍石
ホタルイシ
fluorite

CaF2ペグマタイト中の副成分鉱物,金属鉱床の脈石鉱物,気成鉱床中の鉱物などとして広く産出し,立方体または正八面体などの結晶として産出する.立方晶系,空間群 Fm3m,格子定数 a0 = 0.546 nm.単位格子中に4個の基本組成を含む.硬度4.密度3.18 g cm-3.ガラス光沢,透明ないし半透明,無色,淡緑,淡青,淡紫,淡褐色など.放射線や加圧・加熱により変色する.紫外線で蛍光,日光にさらすとりん光を発することが多い.へき開{111}面に完全,{111}面を双晶面とする貫入双晶も多い.このほか,粒状・塊状の集合体としても産出する.透明なものは光学用,装飾用など,また,フッ化水素酸の原料,特殊ガラスの原料,製鋼用融剤として用いられる.

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
東京工業大学名誉教授理博 吉村 壽次(編集代表)
信州大学元教授理博 梅本 喜三郎(編集)
東京大学名誉教授理博 大内 昭(編集)
東京大学名誉教授工博 奥居 徳昌(編集)
東京工業大学名誉教授理博 海津 洋行(編集)
東京工業大学元教授学術博 梶 雅範(編集)
東京大学名誉教授理博 小林 啓二(編集)
東京工業大学名誉教授 工博佐藤 伸(編集)
東京大学名誉教授理博 西川 勝(編集)
東京大学名誉教授理博 野村 祐次郎(編集)
東京工業大学名誉教授理博 橋本 弘信(編集)
東京工業大学教授理博 広瀬 茂久(編集)
東京工業大学名誉教授工博 丸山 俊夫(編集)
東京工業大学名誉教授工博 八嶋 建明(編集)
東京工業大学名誉教授理博 脇原 將孝(編集)

Copyright © MORIKITA PUBLISHING Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

蛍石」の用語解説はコトバンクが提供しています。

蛍石の関連情報

関連キーワード

フッ化カルシウム単結晶蛍石型構造弗化カルシウムフッ(弗)化カルシウムフッ化カルシウムイオン結晶酸化ナトリウムハロゲン化鉱物弗素(フッ素)

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.