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蛍光【ケイコウ】

デジタル大辞泉

けい‐こう〔‐クワウ〕【蛍光】
蛍の尾部から発する光。ほたる火。
ルミネセンス一種。光あるいはX線陰極線その他の放射線を当てられた物質から発する光あるいは放射線。当てるのをやめるとただちに消える。

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栄養・生化学辞典

蛍光
 光線紫外線,X線,電子線などを吸収した物質が光を放出すること.光で励起される場合,一般には吸収する光より放出する光の波長の方が長い.発する光を利用して定量分析定性分析をする.

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

けいこう【蛍光 fluorescence】
励起状態にある物質が基底状態へもどる際に,電子遷移に伴って放出される光。ルミネセンスと同義に用いられることもあり,また,励起が終わると直ちに発光が止まるものを蛍光と呼び,しばらくの間発光が持続するリン光と区別することもあるが,現在では発光機構で区別されることも多い。ルミネセンス【三須 明】

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

けいこう【蛍光】
ほたるの光。ほたる火。
fluorescence ある物質に光や電磁波・粒子線などを照射した時に発光する現象。照射をやめてもしばらく発光するものはリン光という。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

蛍光
けいこう
fluorescence
物質に光を当てたとき、その物質から発する光をいう。当てた光を取り除くと、ただちに発光が止まるのが蛍光で、発光がその後も続くのがリン光である。
 物質に光が当たると、物質内の化合物は、基底状態(エネルギー的に低い状態)から励起状態(エネルギー的に高い状態)になる。励起状態は不安定で、外部からのエネルギーが加わらなくなると基底状態に戻ろうとする。基底状態から励起状態に移るとき、その物質は光を吸収し、励起状態から基底状態に戻るとき発光する。励起状態にはスピン波動関数の性質により、スピンが対になっている一重項状態と、スピンが向きをかえた三重項状態がある。励起状態から基底状態に戻るとき、一重項状態から直接基底状態に戻るのが蛍光で、一重項状態からいったん三重項状態に立ち戻り、その後に基底状態に戻るのがリン光である。蛍光の寿命は10-9秒と短く、リン光は10-6秒で約1000倍長い。蛍光を発する物質を蛍光体という。しかし、一般に物質は光を受けると励起状態に遷移し、同時に基底状態に戻ろうと、受けた光と同じ波長の光を発光している。発光している光がホタルの光のような色である場合を蛍光といっているのである。
 蛍光の波長は物質によって異なるので、物質の同定にも利用されている。一般に気体では輝線スペクトル、液体では帯スペクトル、固体では連続スペクトルとなる。固体から発生する蛍光スペクトルは今日半導体として活用されている。[下沢 隆]
『R・S・ベッカー著、神田慶也訳『けい光とりん光』(1971・東京化学同人) ▽M・ボル、J・ドゥルニョン著、稲村耕雄・中原勝儼訳『色彩の秘密』(白水社・文庫クセジュ)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

けい‐こう ‥クヮウ【蛍光】
〘名〙
① ホタルが尾部から発するひかり。蛍火(ほたるび)。〔日葡辞書(1603‐04)〕
② ある物質に光や放射線などを照射した時に起こる発光(ルミネセンス)のうち、照射をやめるとただちに発光が消失するものをいう。発熱や反射による光とは異なる。陰極線、電場などの刺激によっても起こる。〔鉱物字彙(1890)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
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化学辞典 第2版

蛍光
ケイコウ
fluorescence

ルミネセンスと同義に用いることもあるが,りん光と対照して用いる場合は,励起に瞬間的に追随して発光し,強度がいちじるしい温度依存性をもたない発光部分をいう.瞬間的な立ち上がりと減衰を示すといっても,実際は,10-7 s 以下程度であって,物質によってはもっと長いものもある.ただし,時間的変化は必ず指数関数的である.π電子系の有機蛍光体の場合は,励起一重項状態から基底状態への許容遷移が蛍光とよばれ,三重項状態からの遷移がりん光とよばれる.前者の減衰時定数は 10-8 s 以下が多く,後者では2けた以上大きい.

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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