Rakuten infoseek

辞書

虫〔蟲〕【チュウ】

デジタル大辞泉

ちゅう【虫〔蟲〕】[漢字項目]
[音]チュウ(漢) [訓]むし
学習漢字]1年
〈チュウ〉
むし。「虫媒花益虫回虫害虫駆虫甲虫昆虫成虫精虫防虫幼虫寄生虫
動物の総称。「羽虫(=鳥)・裸虫(=人間)」
〈むし〉「虫歯青虫鈴虫長虫水虫弱虫
[難読]虫唾(むしず)

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

むし【虫】
人類・獣類・鳥類・魚貝類以外の小動物の総称。特に、昆虫をいう。
美しい声で鳴く昆虫。スズムシマツムシなど。「の音(ね)」 秋》「鳴く―のただしく置ける間なりけり/万太郎
衣類や紙などを食い荒らす害虫。「セーターをに食われる」「干し」
人間のからだに寄生する害虫。蠕形(ぜんけい)動物回虫をいうことが多い。「くだし」
子供の体質が弱いために起こる種々の病気。「疳(かん)のが起こる」「をわずらう」
人間の体内にいて、意識や心理状態を左右すると考えられていたもの。潜在する意識や、感情の動きをいう。「浮気のが動き出す」
一つの事に熱中する人。「本の」「勉強の
3にたとえて)愛人。情夫。隠し男。
「小いやらしく―があるから」〈人・梅児誉美・三〉
他の語と複合して、そのようなことをする人や、そのような性質の人をあざけっていう語。「泣き」「弱
[下接語]青虫赤虫油虫稲(いな)虫芋虫蛆(うじ)虫金食い虫兜(かぶと)虫髪切(かみきり)虫かんかん虫疳(かん)の虫木食(きくい)虫糞(くそ)虫轡(くつわ)虫毛虫黄金(こがね)虫米食い虫米搗(こめつき)虫米の虫逆(さか)虫真田(さなだ)虫地虫尺取虫吝(しわ)虫心(しん)食い虫鈴虫草履虫玉虫田虫恙(つつが)虫出出(でで)虫でんでん虫天道(てんとう)虫点取り虫毒虫長虫泣き虫夏虫南京(ナンキン)虫苦(にが)虫根切(ねきり)虫野虫鋏(はさみ)虫裸虫羽(は)虫葉虫腹の虫火取り虫紐(ひも)虫塞(ふさ)ぎの虫船食(ふなくい)虫船(ふな)虫放屁(へひり)虫松食(まつくい)虫松虫水虫蓑(みの)虫雪虫弱虫綿虫

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉プラス

藤本義一による戯曲。1957年、関西芸術座により初演。1958年、第4回新劇戯曲賞(のちの岸田国士戯曲賞)の候補作品となる。

出典:小学館
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

むし【虫 bug】
虫の字は虺の古文として用いられて〈キ〉と読み,元来ヘビ類総称であるという。昆虫は蟲と書くのが正しく,蟲豸(ちゆうち)はのあるむしで,肢のないものが豸(ち)である。中国ではトラを大蟲といったように,〈虫〉は今の動物分類学上の昆虫のみではなく,虫偏のつく漢字の示すように動物の総称に用いられた。 日本ではもっぱら地表をはう種類に対してこの文字を用い,〈むし〉または〈はうむし〉と称した。大祓の詞に〈昆虫の災〉というのは作物の害虫や人体寄生虫に悩まされることが多かったからで,蛇もまた虫の一種であった。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

むし【虫】
新舞踊劇。2世市川猿之助(のちの猿翁)構成,振付。今儀謹次郎作曲。1921年11月東京明治座第2回春秋座公演で初演された。前年の外遊中に見たバレエ・リュッスに影響をうけて創作したもの。夏の盛りに歌い踊り楽しんでいた虫も,秋風が吹いてついに地下に入り死んでいくさまを,尺八を基調にした5段構成でこしらえた。当時としては珍しく歌詞はない。好評で新舞踊運動に拍車をかける気運をもたらした。新舞踊藤田 洋】

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

き【虫】

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

むし【虫】
人・獣・鳥・魚・貝以外の小動物。多く、昆虫をいう。
美しい声で鳴く昆虫。マツムシ・スズムシなど。 [季] 秋。 《 行水の捨て所なき-のこゑ /鬼貫 》
人に害を与える小動物。人の体内にすむ寄生虫や、ノミ・シラミ・シミなど。 「 -がわく」
子供の体質が弱いために起こる病気。虫気むしけ。 「疳かんの-」
人間の体内にあり、さまざまな考えや感情を起こすもとになると考えられているもの。 「腹の-がおさまらない」 「ふさぎの-が起きる」
何かをしようとする考え。 「浮気の-が起きる」 「悪い-が頭をもたげる」 〔多く、よくない考えについていう〕
癇癪かんしやく。 「小町田も性来うまれつき疳癪持だし、田の次も-のある人間だから/当世書生気質 逍遥
一つの事に熱中する人。 「本の-」 「芸の-」
ある特定の性向をもっている人。他の語と複合して用い、その人をあざけっていう。 「泣き-」 「点取り-」

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)


むし
一般に昆虫類の総称として用いられるが、動物の総称でもあり、鳥を羽虫、獣を毛虫、亀(かめ)の類を甲虫、竜のように鱗(うろこ)のある動物を鱗虫(うろこむし)といい、人間を裸虫(はだかむし)などといったりする。また鳥獣魚貝などを除いた小動物を総称したり、道教で人間の体内にすむと説く三尸(さんし)の虫をいったり、人体に寄生する回虫などもいい、近世には、人間の体内にあって、その人の健康状態や感情の動きにさまざまな影響を与える9匹の虫の存在が信じられていた。[宇田敏彦]

文学

古典文学では、獣・鳥・魚以外の小動物を広くいうことが多い。『和名抄(わみょうしょう)』には、足のある虫を「蟲」、足のない虫を「豸(ち)」というとし、「鱗介(りんかい)(魚貝類)惣名也」ともある。人の体中にいて、健康や感情に影響を及ぼすとされたり(腹の虫)、子供の病気の原因とされたり(癇(かん)の虫)、物事に熱中することの比喩(本の虫)や軽蔑するときの形容(弱虫)に用いられたりする。民俗的な伝承や風習にもみえ、『日本書紀』皇極(こうぎょく)天皇3年(644)条には、蚕に似た虫(イモムシか)を「常世神(とこよのかみ)」として祭る記事がみえる。また、イナゴなど農作物を荒らす害虫を追い払う「虫送り」という呪術(じゅじゅつ)的な行事があり、秋の季題にもなっている。また、庚申(こうしん)の夜に眠ると、人の体内にいるという三尸虫が害をなし、命を縮めるといわれ、神仏を祭り、夜を徹して詩歌を詠むなどの催しも行われた。『万葉集』に、「この世にし楽しくあらば来(こ)む世には虫に鳥にも我はなりなむ」(巻3・大伴旅人(おおとものたびと))などと詠まれており、『万葉集』の虫には、あきづ(蜻蛉)、か(蚊)、こ(蚕)、こほろぎ(蟋蟀)、すがる(蜂)、せみ(蝉)、てふ(蝶)、はへ(蠅)、ひぐらし、ひひる(ひむし。蛾)、ほたる(蛍)などの名がみえる。『古事記』仁徳(にんとく)天皇条には「匍(は)ふ虫」「鼓(つづみ)」「飛ぶ鳥」と、蚕が繭となり成虫となる三態が比喩(ひゆ)的に記されている。虫は、「虫けら」(『うつほ物語』「俊蔭(としかげ)」)などとよばれることもあるが、鳴く声がもてはやされ、『古今集』には、きりぎりす(蟋蟀)、くも(蜘蛛)、せみ(うつせみ)、すがる(鹿と混同)、ひぐらし、ほたる、まつむし(鈴虫か)などの名がみえる。夏の火に群がる虫は「夏虫」と総称され、すでに『万葉集』からみられ、『古今集』の「夏虫の身をいたづらになすことも一つ思ひによりてなりけり」(恋1)などと、恋に身を焦がすことの比喩として詠まれた。虫は庭に放したり、籠(かご)に入れたりして、声を賞美したり、虫の宴を催して詩歌管絃(かんげん)を楽しむこともあった(『源氏物語』「野分(のわき)」「鈴虫」など)。『枕草子(まくらのそうし)』「虫は」の段には、すずむし(松虫か)、ひぐらし、てふ、まつむし、きりぎりす、はたおり(キリギリス)、われから(『古今集』などに、海人(あま)の刈る藻に住む虫、と詠まれる)、ひを虫(カゲロウか)、ほたる、みのむし(蓑虫)、ぬかづきむし(コメツキムシか)、はへ、夏虫、あり(蟻)などがあげられている。『枕草子』には、のみ(蚤。「にくき物」)、くつわむし(轡虫。「笛は」)などもみられる。『源氏物語』「橋姫(はしひめ)」には、しみ(紙虫)が出てくる。『古今(こきん)和歌六帖(ろくじょう)』六には、虫、せみ、夏虫、きりぎりす、まつむし、すずむし、ひぐらし、ほたる、はたをりめ、くも、てふ、の題があり、『和漢朗詠集』秋には、虫の項がある。『堤(つつみ)中納言物語』の「虫めづる姫君」は、蝶よりも毛虫が好きな姫君が登場し、いぼじり(カマキリ)やかたつむりを集めたり、男童にけら(オケラ)、ひき(ヒキガエル)、いなご、あまびこ(ヤスデ)など虫にちなむ名をつけたりする。『古今著聞集(ここんちょもんじゅう)』二十・魚虫禽獣(きんじゅう)には、白虫(シラミ)に報復されて死んだ男の説話、院政期の堀河(ほりかわ)朝に始まったという、殿上人たちが野で虫をとり内裏(だいり)に奉る虫撰(えら)びの行事の記事がみえる。謡曲『松虫』には、「きりはたりちょう」(キリギリス)、「つづりさせてふ」(コオロギ)、「りんりんりん」(スズムシ)という虫の擬声語が記されている。横井也有(やゆう)の『鶉衣(うずらごろも)』の「百虫譜(ひゃくちゅうのふ)」は虫尽くしになっているが、虫の範囲は広く、蛙(かえる)・蛇・蟹(かに)など、両生類・爬虫(はちゅう)類・甲殻類などにも及んでいたようである。季題は秋で、草むらに集(すだ)く虫が対象になっている。[小町谷照彦]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

むし【虫】
〘名〙
① 小さな動物。人・獣・鳥・魚・貝など以外の小動物の総称。主に昆虫類をさしていうことが多い。
※書紀(720)仁徳二二年正月・歌謡「夏務始(ムシ)の蝱(ひむし)の衣二重着て隠み宿りは豈良くもあらず」
② 特に、美しい声で鳴くもの。鳴き声を聞いて楽しむ虫。秋鳴く虫の総称。鈴虫、松虫、蟋蟀(こおろぎ)など。《季・秋》
※阿波国文庫旧蔵本伊勢物語(10C前)N「前栽の中に、むしの声なきければ」
③ 人の体内に住んでいるという三尸(さんし)の虫のこと。また、人体などに寄生する蠕形動物の呼び名。寄生虫。特に、回虫をさす。また、それによって生じる腹痛。陣痛のたとえにもいう。
※大乗院寺社雑事記‐文明一五年(1483)正月一二日「円秀持病虫指出、俄に仰付良鎮了」
④ 小児の体質が弱いために起こる種々の病気。子どもの病気で、原因がはっきりわからない症状の総称。特に、ひきつけ、てんかんなどをさす。疳の虫。疳。むしけ。
※虎明本狂言・煎物(室町末‐近世初)「おむしの薬もくはへくはへせんじたる、おせんじもの」
⑤ 人間の体内にいるとされて、身体や感情などにさまざまの影響を与えると考えられたもの。種々の病気の原因となったり、感情をたかぶらせたりするもとになるとするもの。近世ごろには、人体には九つの虫がいて、それぞれが病気を引き起こしたり、心の中の意識や感情を呼び起こしたりすると信じられていた。腹の虫、心の虫などの類。
※浮世草子・西鶴織留(1694)四「夫婦ともに嫌ふむしあってわづらひ出せば」
⑥ (衣類などに付いて食い荒らす虫にたとえていう) ひそかにもっている愛人。情夫。間夫(まぶ)
※俳諧・山之端千句(1680)下「はやり出のさまにはわるい虫かつく〈宗因〉」
⑦ 牢(ろう)。牢屋。牢が虫籠のようであるところからいうか。一説に、盗人仲間の隠語とし、「六四」の字を当てて、牢の食事は、麦と米が六対四の割合であったところからいうとも。
※浄瑠璃・夏祭浪花鑑(1745)七「乳守の町で喧𠵅仕出し。和泉が窂(ムシ)へかまって、百日の上女房子を誰が養ふたと思ふ」
⑧ (「芸の虫」の略) 芸達者な人。芸のじょうずな役者。名優。
※二篇おどけむりもんどう(1818‐30頃か)「上手な役者をむしといふはいかに。下手な者をだいこといふがごとし」
⑨ 一つのことに熱中する人。異常と思われるくらいにその事にとらわれている人にいう。「本の虫」
※学生と読書(1938)〈河合栄治郎編〉いかに書を読むべきか〈倉田百三〉二「『勉強の虫』といはれることは名誉である場合が多い」
⑩ 他の語と複合して、そのような性質である人をあざけったりいやしめたりしていう語。「泣き虫」「弱虫」など。

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

虫〔蟲〕」の用語解説はコトバンクが提供しています。

虫〔蟲〕の関連情報

他サービスで検索

「虫〔蟲〕」のスポンサー検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE GROUP, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.