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董其昌

美術人名辞典

董其昌
明末の文人江蘇省松江生。字は玄宰、号は思白・香光、諡号に文敏。官吏から、礼部尚書に至る。書画を能くし、ともに一家を成す。南宗文人画を発展させるなど、中国近世の才人としてその所説は大きな影響を与えた。崇禎9年(1636)歿、82才。

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デジタル大辞泉

とう‐きしょう〔‐キシヤウ〕【董其昌】
[1555~1636]中国、明代の文人・画家書家。華亭(江蘇省)の人。字(あざな)は玄宰。号、思白など。中国画を南宗(なんしゅう)画北宗画系統に分ける南北二宗論を説き、南宗画の優位性を主張。また、行書にすぐれた。画禅室随筆」など。

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世界大百科事典 第2版

とうきしょう【董其昌 Dŏng Qí chāng】
1555‐1636
中国,明代後半を代表する書画家。松江(上海市松江県)の人。字は玄宰。思白,香光,思などの号をもつ。万暦17年(1589)の進士。官位は南京礼部尚書にまで昇進,晩年は官僚生活を退き,郷里でしたと推定される。死後,文敏と諡(おくりな)を賜った。高級官僚であり,この高い官位が,生前の書画における名声をひきあげたことも否定できないが,彼の芸術の真価は,明末以降の中国書画壇に決定的な影響を及ぼした。 書家であり画家であった董其昌は,書画の鑑識評論の方面でも理論的な指導者であった。

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大辞林 第三版

とうきしょう【董其昌】
1555~1636 中国、明代の文人画家・書家。字あざなは玄宰。号は思白。南宗画を理論的・様式的に最も優れたものとし、画論「画禅室随筆」を著す。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

董其昌
とうきしょう
Dong Qi-chang
[生]嘉靖34(1555)
[没]崇禎9(1636)
中国,明末の文人,書家,画家。華亭 (上海,松江) の人。字は玄宰,号は思白,香光,思翁。万暦 17 (1589) 年の進士。官は礼部尚書まで上った。書は晋,唐の書風を学び,宋の米 芾 (べいふつ) を好んで,平淡自然のうちに媚趣をたたえた独自の書風を完成した。また絵画は董源 (とうげん) ,巨然黄公望らを学び,王維とする文人画様式を大成し,明末の文人画の進むべき方向を決定した。また書画の鑑識,評論にすぐれ,絵画における「南北二宗論」の提唱は有名。その功績は「芸苑百世の師」とたたえられ,後世に多大な影響を与えた。『盤谷序図巻』 (大阪市立美術館) ,『臥遊五岳帖』 (東京国立博物館) ,『行草書巻』 (同) などの遺品が著名。著書に『容台集』『画禅室随筆』がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

董其昌
とうきしょう
(1555―1636)
中国、明(みん)代の官僚で、明代後半を代表する文人画家、書家。華亭(江蘇(こうそ)省松江県)の人。字(あざな)は玄宰(げんさい)。号は思白(しはく)、香光、思翁など。文敏と諡(おくりな)される。1589年(万暦17)の進士。就官と退隠を繰り返したが、官位は南京(ナンキン)礼部尚書にまで昇った。彼は当時第一の画家・書家と称されたが、理論的な指導者としての存在も大きく、中国画を南宗(なんしゅう)画と北宗画に分ける南北二宗論を説き、南宗画を尚(とうと)び北宗画を貶(けな)す「尚南貶北(しょうなんへんぼく)論」を展開し、明末清(しん)初以降の南宗画に大きな影響を与えた。書は米(べいふつ)を宗として一家をなし、張米董(けいちょうべいとう)とよばれ、同時代の(けいどう)、張瑞図(ちょうずいと)、米万鍾(べいばんしょう)と併称された。書の『行草書巻』(東京国立博物館)、画の『盤谷(ばんこく)序書画合壁巻』(大阪市立美術館)などをはじめ多くの作品を残す。著書に『画禅室随筆』『容台集』などがある。[星山晋也]
『中田勇次郎編『書道芸術8 董其昌他』(1972・中央公論社) ▽陳舜臣他著『文人畫粹編5 董其昌他』(1978・中央公論社)』

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精選版 日本国語大辞典

とう‐きしょう ‥キシャウ【董其昌】
中国、明の文人。字(あざな)は玄宰。号は思白、香光など。進士に合格、官職についた。詩文にすぐれ、書は行草書をよくし、江戸時代の書家に影響を与えた。絵は山水画をよくし、文人画を最高のものとして、南宗画を尊び北宗画をけなす尚南貶北論を唱え、後世に大きな影響を残した。著書に「画禅室随筆」「容台文集」。(一五五五‐一六三六

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