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葉隠【はがくれ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

葉隠
はがくれ
江戸時代中期の武士道書。7年間にわたり佐賀藩士山本常朝の口述を,田代又左衛門陳基が筆録。 11巻。享保1 (1716) 年脱稿。夜陰閑談聞書から成る。1~2巻教訓,3~5巻藩祖鍋島直茂から3代綱茂までの言行など,6~9巻佐賀藩士の言行史跡伝説,10巻他国侍の言行その他,11巻教訓言行補遺。「武士道といふは死ぬ事と見付けたり」という『葉隠』の思想には,主君に対する日々の奉公において「死身」になってなしとげるということと同時に,けんかのような不慮の出来事で生死の関頭に立たされたとき,思慮分別をめぐらすことなく即座に死地に突入すべきだという「死狂」のすすめも表わされている。ここで,死は日常の内面のありようとしてとらえられ,日々死と一体になることがすすめられるなかで,生命への執着を核とする自己愛が完全に捨て切られることになり,主君に対する心情の純化がなしとげられる。そのことはまた,山本常朝の時代が武士が戦場において死をとげることのもはやない太平の世であったことから,死が武士の内面に観念化せざるをえない事態をも意味した。

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デジタル大辞泉

はがくれ【葉隠】[書名]
江戸中期の武士の修養書。11巻。正しくは「葉隠聞書(はがくれききがき)」。鍋島藩士山本常朝(やまもとつねとも)の談話を田代陣基(たしろつらもと)が筆録。享保元年(1716)成立。尚武思想で貫かれる。葉隠論語。鍋島論語。

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デジタル大辞泉プラス

葉隠(はがくし)
熊本県、福島県など九州地方で生産されるカキ。大きさ約150~200g程度の完全渋柿。福島県原産といわれる。干し柿に適する。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

はがくれ【葉隠】
代表的な武士道論書。編著者は不詳であるが,山本常朝の思想的影響下に成立。成立年代も不詳であるが,1716年(享保1)完成とする写本もある。全11巻。巻一,二は,山本常朝が語った武士たる者の心構えを田代陣基が1710年(宝永7)以降に聞書きしたもの。巻三~九は歴代の鍋島藩主および鍋島武士の言行,巻十は他藩の武士の言行を記す。巻十一は補遺。《葉隠》のほか《葉隠聞書》《葉隠集》の異称があり,写本の系統のちがいを示す。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

はがくれ【葉隠】
武士道論書。一一巻。佐賀鍋島藩士山本常朝口述、同藩士田代陳基つらもと筆録。1716年頃成立。鍋島藩を中心とした逸事・逸聞を一貫した尚武思想で説く。「武士道と云は、死ぬ事と見付たり」の一節が有名。葉隠聞書。葉隠論語。鍋島論語。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

葉隠
はがくれ
江戸中期の教訓書、武士の修養書。正しくは『葉隠聞書(はがくれききがき)』、別名『鍋島(なべしま)論語』。書中の「武士道(ぶしどう)と云(いう)は、死ぬ事と見付(みつけ)たり」という一句はとくに有名。肥前(佐賀)鍋島氏の家臣山本神右衛門常朝(じんえもんつねとも)(1659―1719)が武士の生きざまについて語った談話をベースに、門人の田代陳基(たしろのぶもと)が歴代藩主や戦国武士たちの言行録や聞き書きから採録したものを加えて整理し、前後7年をかけて書冊にまとめたもの。常朝は、藩主光茂の御側(おそば)小姓に召され、御書物役に進んだが、1700年(元禄13)光茂の死にあい、追腹(おいばら)にかわるものとして出家した。しかし、元禄(げんろく)以降の鍋島武士の御国(おくに)ぶりが急速に失われていく現状をみて深く慨嘆し、1710年(宝永7)ついにこの物語を始めたという。儒教的な士道論からみれば、極端というべき尚武思想に貫かれているので、藩中でも禁書・奇書の取り扱いを受け、公開を禁じられた。明治中期以降、再認識され、広く一般にも読まれるようになった。[渡邉一郎]

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事典・日本の観光資源

葉隠
(佐賀県佐賀市)
さが天下逸品 佐賀百選」指定の観光名所。

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精選版 日本国語大辞典

は‐がく・る【葉隠】
〘自ラ下二〙 葉の間に隠れる。草木のかげに隠れて見えなくなる。
※千穎集(999‐1106頃)「むもれぎのもりのしづくにはがくれてかすかにもなくうぐひすのこゑ」

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は‐がくれ【葉隠】
[1] 〘名〙 木の葉や草木のかげになって見えなくなること。また、葉かげ。
※二度本金葉(1124‐25)雑上「葉がくれにつはると見えしほどもなくこはうみ梅になりにけるかな〈よみ人しらず〉」

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