Rakuten infoseek

辞書

Infoseek辞書サービス終了のお知らせ

花粉【かふん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

花粉
かふん
pollen
種子植物の配偶体にあたる。の中で花粉母細胞が減数分裂を行なって生じた小胞子が花粉であり,これが成熟し外膜と内膜を生じて花粉粒となる。花粉粒は形はいろいろで,通常径 25~100μm で,他の動物に付着したり,風や水の力によったりしてめしべ柱頭に運ばれる。内膜は受粉後,めしべ柱頭の内部へと伸長して花粉管となるが,この際核は花粉管核と生殖核とに分化する。古い地層中の花粉を分析して,その時代の植物種の分布状況や気候状況を推定する花粉分析技法も発達してきている。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

か‐ふん〔クワ‐〕【花粉】
種子植物雄しべ葯(やく)の中にできる粉状の細胞。雄性配偶体雌しべ柱頭につくと花粉管を伸ばす。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

栄養・生化学辞典

花粉
 種子植物の雄性の配偶体.

出典:朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

かふん【花粉 pollen】
顕花植物の花のおしべにある葯(やく)と呼ばれる袋の中でつくられる顆粒(かりゆう)のことで,その中の細胞は分裂して未熟な雄性配偶体になっている。雄性配偶体はめしべの中で成熟して精子または精細胞をつくる。厚くて丈夫な花粉の外膜は,雄性配偶体を乾燥から保護し,受精のために花粉がめしべまで安全に運ばれる上で重要な役割を果たしている。花粉の運ばれ方(送粉方法)には風による風媒昆虫や他の動物による虫媒・動物媒,水による水媒がある。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

かふん【花粉】
種子植物の雄性配偶体。雄しべの葯やくの中で減数分裂によって作られる半数性の単細胞。直接または風・虫・鳥などによって雌しべの柱頭に運ばれる。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

花粉
かふん
種子植物における雄性の配偶体のことで、花粉粒とほぼ同じ意味に用いられる。発生の仕組みからみると、まず、小胞子母細胞(花粉母細胞)が小胞子嚢(のう)(花粉嚢または葯室(やくしつ))の中で減数分裂を行い、それぞれ4個の小胞子(花粉4分子)をつくるが、普通それはさらに分裂して2~4個の細胞となり、肥厚・分化した花粉壁に包まれたまま、多少とも休眠の状態となる。こうした時期に小胞子嚢から出て、胚珠(はいしゅ)、または雌しべの柱頭へ、風や水、または昆虫、鳥、コウモリなどのような動物に付着することによって運ばれる(移動できる)状態になった発芽中の小胞子を花粉とよぶ。したがって、発生段階からみると、花粉にはいろいろなタイプがあり、花粉という概念も、発生学的よりも生態学的なとらえ方といえる。
 裸子植物の場合、小胞子は栄養細胞(前葉体細胞)を分出したのち、花粉管細胞と雄原細胞に分かれ、ついで雄原細胞は柄(へい)細胞と中心細胞になり、さらに中心細胞から2個の精細胞(ソテツやイチョウでは動性の精子)ができる。普通、裸子植物では、花粉管細胞と雄原細胞が生じて、2~4個の細胞に分かれた段階で花粉になることが多い。しかし、ヒノキ科のように一細胞性の花粉もあれば、ナンヨウスギ属Araucariaのように、栄養細胞に由来する40にも達する核をもつ花粉もある。
 被子植物の場合は、小胞子が花粉管細胞と雄原細胞に分裂し、さらに雄原細胞が2個の精細胞に分裂するのが一般的であるが、花粉には二細胞性のものと三細胞性のものとがある。
 普通、花粉は1個の小胞子細胞から4個つくられるが、カヤツリグサ科などでは生殖機能をもった花粉は1個しかできない。またツツジ科などでは、4個の小胞子は接着したまま分離しないし、トウワタ科、ラン科などでは、さらに多くのものが接着して花粉塊polliniumをつくる。
 花粉の形、大きさはさまざまである。外形は球状や楕円(だえん)状のものが多いが、扁平(へんぺい)、多角形、棒状のものもある。また大きさは径25~100ナノメートルのものが普通である。花粉の表面にはいろいろな模様がみられる。この模様が彫刻されるのは、花粉壁の外壁(スポロポレニンを多く含んで化学的に安定した部分)の外層の部分である。また、外壁には膜が薄くなっていて、そこから花粉管が伸長して出る発芽装置がある。発芽装置にはいくつかの型が認められるが、これは系統分類学的形質として重要視されるもので、裸子植物一般にみられる1個の細長い発芽装置をもった一溝性花粉は、もっとも原始的とみなされている。
 こうした花粉の形、大きさ、表面模様の多様性や発芽装置の型は、他の研究のうえでも、たいせつな要素となる。たとえば、昆虫の体についている花粉によって、その昆虫が訪れた植物の種を知ることができるし、堆積物(たいせきぶつ)中の花粉分析によって、第四紀における植生の遷移を知ることができるなどである。[田村道夫]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

か‐ふん クヮ‥【花粉】
〘名〙 種子植物のおしべの葯(やく)の中にできる生殖細胞。形、色、大きさは種類によって異なる。〔植学啓原(1833)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

花粉」の用語解説はコトバンクが提供しています。

花粉の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.