辞書・百科辞典をはじめとする多数の辞書からすばやく簡単に| サービス一覧ヘルプ

臙脂【えんじ】

色名がわかる辞典

えんじ【臙脂】
色名の一つ。色名の一つ。JISの色彩規格では「つよい」としている。一般に、赤みをややおさえ、みを増した濃い赤色をさす。中国から伝わった古くからある色名で、キク科ベニバナからつくられた臙脂のほかに、カイガラムシ科の昆虫から作られた生しょう臙脂などがある。近年では中南米産カイガラムシ科エンジムシの雌のコチニールが使用される。和服だけではなく、洋服、靴、小物、インテリア家電製品など日常の品々に用いられている。

出典:講談社
(C)Kodansha 2011.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

えん‐じ【×臙脂/×燕脂】
エンジムシの雌から採取する赤色染料。生臙脂(しょうえんじ)。
紅花(べにばな)から作った染料。べに。
紫と赤を混ぜた絵の具。
臙脂色」の略。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

えんじ【臙脂】
紅色の染料,また紅(べに)などをもいう。燕支,燕脂,胭支,焉支など同音の表記がある。16世紀,中国明代の本草学者である李自珍によれば,臙脂には4種あるというが,主要なのは紅藍花および紫鉱よりとれる顔料としての臙脂である。紅藍花(紅花,黄藍ともいう)は日本でいうクレナイ,ベニバナで,花汁を粉に染めて顔の化粧に用いる。紅藍花は,いわゆる〈張騫(ちようけん)もの〉で西域から中国に将来された。葉はアザミ,花はショウブに似る。

出典:株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

臙脂
えんじ
インド、西アジアに産するエンジムシ(ラックスラック)より採取される赤色の染料(ラック・ダイlac dyes)。エンジムシは同地方で樹枝に寄生するカイガラムシに似た小虫で、これがついて固まって層をなしている枝(スティックラックstick lac)を煮出して、塗料にするラックをとるときに同時に採取される。わが国には近世以後に中国から輸入され、生(しょう)臙脂と称して顔料として絵画や友禅の彩色などに用いられた。これは、製造の過程で染料を綿に吸収させて乾燥したもので、使用に際してはこれを熱湯で処理して染料を滲出(しんしゅつ)し、湯煎(ゆせん)して煮つめたものが用いられた。
 臙脂と同じく赤色を出す動物性の染料に、南米産のコチニールがあり、両者がよく似ているので混同されることが多いが、わが国で江戸時代に用いられたのはもっぱら臙脂(ラック・ダイ)で、コチニールが用いられ始めたのは明治以後のことである。[山辺知行]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

臙脂」の用語解説はコトバンクが提供しています。

臙脂の関連情報

関連キーワード

環境JIS学校用家具国際計量計測用語JISJIS漢字水準旧JISJIS X0221マンセル表色系新JIS試薬

他サービスで検索

「臙脂」のスポンサー検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE GROUP, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.