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膀胱【ぼうこう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

膀胱
ぼうこう
urinary bladder
尿路の一部をなし,腎臓から尿管を経て流入する尿をためていっぱいになるまで漏さず,意志に従って排出するという役目をになっている。この働きは一見単純であるが,交感神経,副交感神経脊髄神経,それに脳や仙髄中枢なども加えた神経系統の複雑な司令によって営まれている。膀胱壁は3層の筋肉から成り,内面粘膜上皮におおわれている。尿が 300mlたまると尿意を感じ,約 400mlで満杯となる。

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デジタル大辞泉

ぼう‐こう〔バウクワウ〕【××胱】
骨盤内にあり、腎臓(じんぞう)でつくられ尿管を経て運ばれる尿を一時たくわえておく筋性の袋状の器官。尿は前方に続く尿道を経て体外に排出される。

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世界大百科事典 第2版

ぼうこう【膀胱 urinary bladder】
輸尿管(または尿管)を経て送られてきた尿を排出する前に,一時的にためる囊状の器官。ためられた尿は尿道を経て排出される。脊椎動物のうち硬骨魚類の輸尿管は肛門の後方に開くが,その直前でふくらんで膀胱となり,尿を一時貯蔵する。軟骨魚類,両生類,爬虫類および鳥類では,輸尿管が直腸末端の総排出腔の背部に開いている。このうち両生類では総排出腔の腹側がふくらんで膀胱となるが,鳥類には膀胱はない。 硬骨魚類の膀胱は発生的にみて,中腎輸管の末端がふくらんだ中腎由来の中胚葉性であり,脳下垂体ホルモンのプロラクチンは,この部位に作用して水の再吸収を阻止すると同時に電解質を再吸収して,淡水に適応するうえで重要な働きを演じている。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

ぼうこう【膀胱】
脊椎動物の排泄器官。排出に先立ち、尿を一時蓄えておく筋性の囊のう。ヒトでは小骨盤内にあり、底部左右に尿管が開口、前部が尿道に続く。最大容量は500~800ミリリットル。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

膀胱
ぼうこう
腎臓(じんぞう)から送られる尿の貯蔵の役割を果たす平滑筋性の嚢(のう)状の臓器。膀胱は尿管によって腎臓とつながり、尿道によって体外へつながる。膀胱の形状、大小、壁の厚さは内部の尿量の増減で著しく変化する。成人では空虚なときは圧平された径約3センチメートルの球形で、尿が充満するとほぼ卵形となり、子供ではナシ形となる。膀胱の位置は小骨盤腔(くう)の前部で、恥骨(ちこつ)結合のすぐ後側にあり、長軸は前上方から後下方に傾斜している。その軸の上方から膀胱尖(せん)・膀胱体・膀胱底に分けることができる。
 膀胱尖は尿が相当量に達した場合でも恥骨結合の上縁を超えることは少ないが、尿の充満時や子供では上縁の上方まで上昇する。膀胱尖からは結合組織性の索(さく)(正中臍索(さいさく))がへそに向かって前腹壁の後側を上行する。これは胎児時代の尿膜管の遺物である。膀胱体の後方には、男性では直腸、女性では子宮と腟(ちつ)が接し、膀胱の上方表面を覆う漿膜(しょうまく)(腹膜)はそれらの臓器の表面へと反転して連続している。膀胱底の左右後外側部から尿管が膀胱に入る。尿は尿管を通って数秒ごとに膀胱に流れ込み、排尿までそこにたまる。膀胱の壁は内腔を覆う粘膜上皮(移行上皮)と3層の平滑筋層からなり、この筋群の収縮で排尿がおこる。排尿の際には、膀胱と尿道の接合部の周囲に発達した平滑筋性の内膀胱括約筋と横紋筋性の外膀胱括約筋が緩み、排尿を助けている。成人の場合、膀胱内の尿が充満していても、括約筋の働きで排尿しないでいられるが、子供では充満した膀胱をコントロールする力が未発達であるため、夜尿(やにょう)となる。夜尿は、正常でも3~4歳まで続く。
 膀胱の内面は、空虚のときは膀胱の収縮のためひだが多い。しかし、膀胱底の内面には頂点を下方に向けた三角形状をしている部分があり、ここはつねに平滑である。この三角形の底辺の両端の位置に(内)尿管口、頂点の部分に(内)尿道口がある。膀胱の容積は成人男子で約600cc、最大容積は800ccであり、女性は男性の6分の5とされる。膀胱内の尿が一定量(約250cc)になると、膀胱壁にある伸展受容器が刺激され、さらに副交感神経系の脊髄(せきずい)膀胱中枢が刺激されて排尿反射がおこる。この反射によって膀胱壁の筋群は収縮し、内膀胱括約筋が弛緩(しかん)され、さらに外膀胱括約筋も意志によって弛緩されて尿が尿道に導かれる。尿道は、男性では前立腺(せん)や陰茎海綿体を貫通して外尿道口に開き、女性では腟の前壁に密接して腟口の前方(腟前庭)から外尿道口に開いている。[嶋井和世・上見幸司]

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