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腎盂炎【じんうえん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

腎盂炎
じんうえん
pyelitis
腎盂に細菌が感染して起る炎症。急性慢性があり,急性では高熱,側腹痛,胃腸障害などの症状と同時に,尿が濁り,赤血球,膿球が混る。慢性になると,ほとんど自覚症状もなく,尿にも蛋白が増すだけで血球や菌体が見出されにくいこともあるが,萎縮腎尿毒症を起す危険がひそんでいる。化学療法などで原因を除くほか,腎保護,尿流をよくすることに努める。原因は大腸菌ブドウ球菌などの感染であるが,結石尿道狭窄などが誘因となって,慢性化している場合もある。感染が腎実質にも及べば腎盂腎炎になる。

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デジタル大辞泉

じんう‐えん【腎×盂炎】
膀胱(ぼうこう)から上行してきた細菌や、体内の化膿(かのう)巣から血液・リンパにより運ばれた細菌が、腎盂に感染して起こる炎症。感染が腎実質に及んだものを腎盂腎炎とよぶ。

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食の医学館

じんうえん【腎盂炎】

《どんな病気か?》


 正式には腎盂腎炎(じんうじんえん)と呼ばれる病気で、尿道(にょうどう)から膀胱(ぼうこう)、膀胱から腎臓へと逆流した大腸菌(だいちょうきん)、緑膿菌(りょくのうきん)などの細菌が、腎盂や腎杯(じんぱい)、腎臓の組織(腎実質)などに感染して炎症を起こすもので、膀胱炎から移行するケースが多くみられます。腎盂、腎杯は、腎臓の中にあり、ろ過された尿がしみだしてくるすきまの部分です。
 症状は、寒け、高熱、むかつき、嘔吐(おうと)、全身倦怠感(けんたいかん)、腎臓のあたりの痛みや腰痛(ようつう)などで、頻尿(ひんにょう)(頻繁に尿意を感じる)や残尿感(ざんにょうかん)、排尿時の痛みといった膀胱炎の症状をともなうことがよくあります。
 子どもでは、こうした局所の症状よりも、発熱、ひきつけ、嘔吐といった全身症状が目立ちます。

《関連する食品》


〈細菌感染を防ぎ、回復を早めるビタミンA、C〉
○栄養成分としての働きから
 腎盂炎では、安静にし、水分をなるべく多くとって、尿の量をふやすことがたいせつです。スイカ、トマト、柿、アボカドなど、利尿(りにょう)作用があるカリウムを多く含む食品をとるといいでしょう。
 また、細菌の感染を防ぎ、感染しても早く回復するためには、ビタミンCやAが効果的です。ビタミンCはキウイ、イチゴ、ミカンなどのくだものや、ブロッコリーなどの野菜に多く含まれています。
 ビタミンAには、レバーやウナギといった動物性食品にはじめからAのかたちで含まれるレチノールと、コマツナやニンジンなど緑黄色野菜に含まれ、体内でAにかわるカロテンとがあります。

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世界大百科事典 第2版

じんうえん【腎盂炎】

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大辞林 第三版

じんうえん【腎盂炎】
腎盂の化膿性炎症。大腸菌などに感染して起こり、発熱・腰痛・膿尿などがみられる。炎症が腎臓実質に及んだものを腎盂腎炎というが実際には炎症はすぐ腎臓実質に及ぶので、腎盂炎と腎盂腎炎はあまり区別せず使われている。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

腎盂炎
じんうえん
細菌感染によっておこる腎盂の炎症をいう。臨床上、腎実質にも感染が及んだ腎盂腎炎との鑑別が困難であり、最近ではむしろ腎盂腎炎とほぼ同義に扱われることが多い。細菌は大腸菌がもっとも多く、ブドウ球菌、連鎖球菌、肺炎双球菌などのこともある。膀胱(ぼうこう)炎があって尿管を上行して感染したり、体内のどこかに化膿(かのう)巣があって血行を介しておこることもある。また、近接臓器からリンパ管を介しておこることもある。尿路結石、遊走腎、尿管狭窄(きょうさく)などのほかに局所刺激、尿のうっ滞などがあると感染がおこりやすく、再発を繰り返すことが多い。
 寒気、ふるえとともに39℃前後の高熱があり、朝は平熱に近く夕刻になると高熱になるという熱の変動が著明である。左右どちらかの腎臓部に鈍痛あるいは不快感があるか、その部を叩打(こうだ)すると疼痛(とうつう)を認めることが多い。尿が濁り、多数の白血球と細菌が認められる。普通、1週間以内に治癒するが、腎臓の一部に限局して膿がたまる膿腎症になると、さらに長引く。また女性では、とくに罹患(りかん)しやすい時期として乳児期、結婚直後、妊娠時などがある。
 急性のものは安静や保温に心がけ、刺激性の食品や飲料を避けるが、水分は十分な尿量を確保するように多めにとる。病原菌に著効を示す化学療法を行う。経過の長引くものや再発するものに対しては、精密検査が必要である。[加藤暎一]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

じんう‐えん【腎盂炎】
〘名〙 腎盂に大腸菌、ぶどう球菌などの細菌が感染して起こる炎症。二~三日不快感があって、悪寒とともに高熱を発し、背部痛を示す。〔医語類聚(1872)〕

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