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脊椎動物【せきついどうぶつ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

脊椎動物
せきついどうぶつ
Vertebrata; vertebrate
脊索動物門脊椎動物亜門に属する動物の総称で,体の中軸格として脊椎をもつ。発生途中で脊索を生じるが,胚後期に体節のある脊柱に置き換る。体は左右相称で,頭部胴部,尾部の3部に分れる。頭部には頭蓋,対をなすよく発達した感覚器をそなえている。中枢神経系は,神経孔をもつ中空管状神経系で,消化管背側にある。血管系は閉鎖血管系。咽頭部に鰓が生じ,陸生のものはのちに肺が形成される。円口類魚類両生類爬虫類鳥類哺乳類から成る。

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デジタル大辞泉

せきつい‐どうぶつ【脊椎動物】
脊索動物門に属する亜門の一つ。体は左右相称で、支持器官として脊椎をもつ動物。魚類両生類爬虫(はちゅう)類鳥類哺乳類が含まれ、現在の動物の中では最も複雑化した体制と分化した機能とをもつ。→無脊椎動物

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世界大百科事典 第2版

せきついどうぶつ【脊椎動物 vertebrate】
脊索動物門脊椎動物亜門Vertebrataに属する動物の総称。中枢神経が発達し外界の変化に対応しようとする方向に進化してきた複雑な体制をもつ動物の一群。海,淡水,陸のほとんどあらゆる環境に生息し,体の大型なものが多い。爬虫類時代(中生代)や哺乳類時代(新生代)の名で知られるように動物界でもっとも顕著な類を含み,重要な家畜,実験動物のほとんどがこの類に属する。現生種は約4万4000あり,無顎(むがく)綱(ヤツメウナギなど),軟骨魚綱(サメ,エイなど),硬骨魚綱(ニシン,コイ,スズキなど),両生綱(イモリ,カエルなど),爬虫綱(カメ,トカゲ,ヘビ,ワニなど),鳥綱,哺乳綱が含まれる。

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大辞林 第三版

せきついどうぶつ【脊椎動物】
脊椎動物門に属する動物の総称。体の中軸として骨質の脊椎があり、体を支持する動物群。体は左右相称で、普通、頭・胴・尾・四肢の別があるが、外見的には魚類や鯨類などのように頸くびをもたないもの、蛇類のように四肢のないもの、無尾類・人類のように尾のないものなどがある。脳は中枢で、重要な部分である。無顎類・魚類・両生類・爬虫類・鳥類・哺乳類などに分ける。 ⇔ 無脊椎動物

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日本大百科全書(ニッポニカ)

脊椎動物
せきついどうぶつ
動物分類上、一門を構成する動物群。脊椎動物とは背骨をもつ動物群で、背骨をもたない無脊椎動物に対する語であるが、分類階級は等しくなく、前者が下位である。脊椎動物に共通する形態上の四大特徴は、(1)脊索が終生または一時的に存在すること、(2)椎骨が発達すること、(3)咽頭(いんとう)があること、(4)管状の神経管が背側にあること、である。脊索は背側にある棒状構造で、ほとんどの脊椎動物で脊索は脊椎にとってかわられ、成体では退化している。しかし無顎(むがく)類のヤツメウナギやヌタウナギでは脊椎の発達が悪く、脊索が生涯を通じて存在する。咽頭は口腔(こうこう)と食道の間の膨大部で、終生えら呼吸をする魚類では左右の側壁に切れ目(鰓裂(さいれつ))が入り、えらを生じる。脊椎動物の際だった特徴は神経系の発達にある。脳は神経管前端部から生じる。管腔に沿った部分は脳幹となる。脳幹から背側に生じる灰白質は、感覚器官からの投射を受け、おもな三つの感覚である視覚、嗅覚(きゅうかく)、平衡感覚と聴覚に関連している。外界情報の受容器である感覚器官と情報分析器である脳の発達によって、環境によりよく適応できるようになり、脊椎動物は現在のように繁栄したと考えられる。
 原始的脊椎動物は備えておらず、高等になるにしたがって獲得した形態学的変化のうち特筆すべきものは、(1)あごの発達、(2)対鰭(ついき)または四肢の発達、(3)肺の発達、(4)羊膜と胎盤の発達、である。脊椎動物が水から離れて陸上にまで生活圏を拡大したのは、これらの発達に負うところが大きい。
 循環系は閉鎖血管系とリンパ管系からなる。心臓は、魚類が一心房一心室、両生類は二心房一心室、爬虫(はちゅう)類は二心房一心室または二心室、鳥類と哺乳(ほにゅう)類は二心房二心室である。成体の排出系は、両生類までが中腎(じん)、爬虫類以上のものは後腎が機能的となる。
 現生の脊椎動物は無顎類(円口類)、軟骨魚類、硬骨魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類の七綱で構成され、あごの発達する軟骨魚類以上を顎口類という。また、両生類以下を無羊膜類といい、爬虫類、鳥類、哺乳類を羊膜類とよんでいる。
 なお、分類上、脊椎動物を一門ではなく一亜門とし、尾索動物、頭索動物の両亜門とともに脊索動物門に含める説もある。[川島誠一郎]

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精選版 日本国語大辞典

せきつい‐どうぶつ【脊椎動物】
〘名〙 動物分類学上の一単位で、脊索動物門のうちの一亜門。脊椎動物門とすることもある。動物界で最も複雑化した体制と、分化した機能をもつ動物群。体の背側には、縦に並んだ椎骨からなる脊柱があり、中枢神経系、閉鎖血管系をもち、呼吸は肺またはえらで行なう。皮膚は表皮と真皮の二重構造になっている。雌雄異体。現生脊椎動物は、無顎類・軟骨魚類・硬骨魚類・両生類・爬虫類・鳥類・哺乳類に大別され、現生種で約四万五千種がいる。化石は古生代のオルドビス紀以来出土している。〔斯魯斯氏講義動物学(1874)〕
[語誌]挙例の「斯魯斯氏講義動物学」の訳注に「称謂名義などは我先儒及ひ支那人の訳例を襲用し、今だ訳例のないものは原語を大書して訳名を分注す」とあり、同書の第一篇の題名に「脊椎動物 アニマリア、フヱルテブラータ」と記されている。当時は「有脊動物」が一般的で、「脊椎動物」は、漢語の「脊椎」と「動物」を複合させた新語である。

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