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肋骨【ろっこつ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

肋骨
ろっこつ
rib
胸郭を構成する 12対の弓状に湾曲した長骨で,後方胸椎骨窩および横突起関節を形成し,前方ではその先端肋軟骨となり,胸骨と結合する。第8,9,10肋骨はその先部の肋軟骨が骨に達せず,すぐ上位の肋軟骨と結合している。第 11,12肋骨は胸椎と連結するだけで,前端は後側腹壁に遊離している。肋骨と肋骨の間を肋骨隙といい,内,外の肋間筋がこの間に張る。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

あばら‐ぼね【×肋骨】
《疎(あばら)なる骨の意》胸の左右胸郭をつくる骨。ろっこつ。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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ろっ‐こつ〔ロク‐〕【×肋骨】
脊柱胸椎と結合し、腹方に湾曲して、胸部内臓を保護する弓形の骨。人間では左右12対あり、上方の7対は前端が胸骨に連絡する。あばらぼね。
1に似ているところから》
㋐船の、肋材(ろくざい)
㋑旧日本陸軍の将校などの制服の胸につける飾りひもの俗称。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

ろっこつ【肋骨 rib】
脊椎動物において,各椎骨両側に1個または2個の関節で連結し,体壁中を平行に腹方へのびる骨性または軟骨性の長骨。体壁の支持に働くほか,四足動物では呼吸運動を助ける。 魚類では,の筋肉系は正中中隔により大きく左右に分かれるうえ,各側の筋肉系がほぼ中央部にある水平中隔により上下2段に分かれ,さらに上下のそれぞれが各椎骨に対応した肋間中隔によって,前後に並ぶ多数の筋節に分かれる(正中中隔の中には,椎骨から背方へ突出する神経棘(きよく)と,肛門より後では腹方へのびる血管棘(血道棘)というとげ状の主要な骨がある)。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

肋骨
ろっこつ

脊椎(せきつい)動物において、椎骨と結合し、胸腔(きょうこう)や腹腔を囲んで弓状に彎曲(わんきょく)して腹方に向かう軟骨性または硬骨性の長骨をいう。円口類には肋骨はない。爬虫(はちゅう)類以上では湾曲した破骨性長骨がその前端(腹端)にある肋軟骨を介して胸骨と結合する真肋骨、上位助骨の肋軟骨を介して間接的に結合する仮肋骨(かろっこつ)、胸骨と結合しない浮肋骨(ふろっこつ)がある。哺乳(ほにゅう)類のシロネズミでは13対の肋骨があり、第1~第7肋骨の7個が真肋骨であり、第8~第10肋骨の3個は仮肋骨で、終わりの第11~第13肋骨の3個は浮肋骨である。

 発生学上は肋骨を2種に分ける。第一は筋系を背部と腹部に分ける隔壁にある結合組織より発生し椎骨の横突起に連結したもので、軟骨魚類および両生類以上のものにみられ、背肋骨(はいろっこつ)または上肋骨(じょうろっこつ)とよばれる。第二は血道突起が左右に開いたまま体腔壁直下に伸長したもので、硬骨魚類にみられ、腹肋骨(ふくろっこつ)または下肋骨(かろっこつ)とよばれる。しかし、一部のもの(たとえばコイ)には背肋骨と腹肋骨の両方がある。

[内堀雅行]

ヒトにおける肋骨

ヒトの肋骨は、細長く、弓状に曲がっており、胸郭の側壁の大部分を形成している。数は12対あるが、上位7対はそれぞれ後端で胸椎(きょうつい)と関節をつくり、前端はそれぞれ7対の肋軟骨を介して胸骨外側縁と連結している。この第1肋骨から第7肋骨までを真肋(しんろく)(肋硬骨、胸骨肋)とよぶ。下位5対(第8~第12肋骨)は仮肋(かろく)(弓肋)とよび、後端で胸椎と関節をつくる。下位5対のうち、上位の3対の肋骨の肋軟骨は、すぐ上位の肋軟骨に結合して胸骨と連絡しているが、下位2対(第11対と第12対)は前端が胸骨に達しないで遊離している。これを浮肋(ふろく)(浮遊肋骨)とよび、第10肋骨でも遊離することがある。

 肋骨は中央部の肋骨(第6肋骨あたり)がもっとも一般的な形態を示している。すなわち、後端には胸椎と関節をつくる肋骨頭があり、ここから長さ2センチメートルくらいの細長い肋骨頸(けい)が続く。肋骨頸から肋骨体に移るが、その境に肋骨結節があり、この肋骨結節の外側あたりから肋骨体の部分は急に彎曲(わんきょく)の度合いが変わり、前内方へと胸骨外側縁に向かって屈曲し、肋軟骨によって胸骨と結合する。強い屈曲を始める部分を肋骨角とよぶ。

 第1肋骨から第7肋骨までは漸次長くなり、それ以下の肋骨は、ふたたびしだいに短くなる。肋骨のうち、第1、第2、第11、第12肋骨は前述した一般的な形態とは異なっている。第1肋骨はもっとも彎曲して短く、また幅も広い。第2肋骨も彎曲が強度で、長さは第1肋骨の倍くらいである。第11、第12肋骨は彎曲が弱く、肋骨頸、肋骨結節もない。第12肋骨はとくに短く、欠如している場合もある。また、肋骨は部位によって傾斜の方向が異なっている。上位肋骨から徐々に前下方に傾き、第9肋骨あたりでもっとも傾斜が強くなり、それから下方は、またしだいに緩くなる。

 肋骨の内側には肋骨溝(こう)とよぶ溝が走るが、この溝の中を肋間動・静脈、肋間神経が走っている。第11、第12肋骨にはこの溝がない。肋骨は胸骨と肋軟骨によって結合することによって、胸郭に弾性を与え、胸骨や肋骨への衝撃を緩め、呼吸運動における胸郭の運動の効率を高めている。

[嶋井和世]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

あばら‐ぼね【肋骨】
〘名〙 胸から左右の脇へ連なって内臓を保護する骨。左右合わせて二四本あり弓形に並行し、前端は胸骨に、後端は脊柱につづく。ろっこつ。
※太平記(14C後)一八「右の脇のあばら骨二三枚懸て掻破り」

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ろっ‐こつ ロク‥【肋骨】
〘名〙
① 胸郭を形成している重要な骨。左右一二対ある。あばらぼね。あばら。〔解体新書(1774)〕
② 馬の前足の、つけねの部分。
③ 龍骨に直角に組み合わせて船体の骨格を構成する主要材。肋材。豁木(あばらぎ)。まつら。
※旅‐昭和一八年(1943)終刊号・蓖麻と木船〈緒方亮平〉「紺碧の海を背景にして木船の肋骨(ロクコツ)が立ち並んでゐる様は」
④ 明治三八年(一九〇五)まで使用された、黒ラシャ製の旧日本陸軍の軍服で、胸部につけられた飾りひもの俗称。位置や形状が①にそっくりであったところからの称。
※青春(1905‐06)〈小栗風葉〉春「肋骨の釦を外して、軍服の上衣を脱懸けて居る所であったが」

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