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翼手類【よくしゅるい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

翼手類
よくしゅるい
Chiroptera; bat
哺乳綱翼手目に属する動物の総称。大手亜目 Megachiropteraと小翼手亜目 Microchiropteraに大別され,16科約 1000種以上が知られている。の骨が著しく伸長し,その間に薄い膜があり,空中を自由に飛行することができる。第1指の爪は長く,鉤爪となっている。胸骨には竜骨突起が発達している。多くは日没から夜間にかけて活動する。活発に飛行しながら昆虫類を捕食するものが多いが,エラブオオコウモリのように果実などを主食とするもの,チスイコウモリのように吸血するもの,中央・南アメリカにいるウオクイコウモリのように水面近くを泳いでいる魚を捕えて食べるものなど変化に富む。普通小翼手亜目のものは飛行中は口から高周波数 (48kHz) の音を発振し,レーダのようにその反射をでとらえ,暗所でも物にぶつからず,また餌を見つけることができる。温帯の種には冬眠をするものが多く,冬眠中は体温が低下する。

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デジタル大辞泉

よくしゅ‐るい【翼手類】
翼手目の哺乳類の総称。コウモリオオコウモリ類。手の腕および指の骨が著しく長く、飛膜が張って翼となり、飛翔する。胸骨には竜骨突起があり、翼を動かす筋肉付着。耳は大きく、嗅覚聴覚は鋭い。夜行性。温・熱帯に約950種が分布

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世界大百科事典 第2版

よくしゅるい【翼手類】

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大辞林 第三版

よくしゅるい【翼手類】
翼手目に属する哺乳類の総称。コウモリ類。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

翼手類
よくしゅるい
bats
哺乳(ほにゅう)綱翼手目に属する動物の総称。この目Chiropteraの仲間は、同綱真獣亜綱に含まれ、前肢が長く伸びて翼になり、自力で飛翔(ひしょう)する。現生種には2亜目19科約950種があり、極地以外の世界中に分布する。前足の第1指以外の長く伸びた指の間、および第5指と後肢の間には伸縮自在の皮膚の薄膜(飛膜)があって翼を形成するほか、多くは後肢と尾の間にも同様の膜(尾膜または腿間(たいかん)膜)がある。後足は外後方に向かい、鋭い鉤(かぎ)づめを備えた五指がある。胸骨には竜骨突起があって翼を動かす筋肉が付着する。夜行性で、多くは群生し、体温が活動時には恒温性であるが、休息時に変温性に変わってエネルギーを節約する異温性のものが多い。1産1子、まれに数子。陰茎が懸垂性で胎盤が円板状、乳頭が胸に1対しかないのは霊長類、皮翼類に等しく、これらの類とともに食虫類から分化したらしいが、北アメリカとヨーロッパの第三紀始新世の最古の化石も、すでに完全な翼を備えていて、移行型は知られていない。前肢の第1・第2指に鉤づめをもつ大翼手亜目(オオコウモリ科のみを含む)は果実、花粉などを食べ、旧世界の熱帯に分布する。翼開長2メートル、体重1.5キログラムのサモアオオコウモリから翼開長30センチメートル、体重15グラムのシタナガフルーツコウモリまであり、花粉の媒介、種子の散布を助けるものが多い。前肢には第1指にしか鉤づめがない小翼手亜目のものは多くは虫食性で、超音波を発して獲物や障害物を探知しながら飛翔する。ヘラコウモリ科のチスイコウモリモドキのように翼開長1メートル、体重200グラムに達する大きなものもあるが、多くは小形で、タイのブタバナコウモリは翼開長15センチメートル、体重1.5グラムしかなく、最小の哺乳類として知られる。新世界特産のものに果実食や肉食のヘラコウモリ科、血液食のチスイコウモリ科、魚食のウオクイコウモリ科など7科、旧世界固有のものにキクガシラコウモリ科、カグラコウモリ科、ブタバナコウモリ科など7科、新旧両世界に分布するものにオヒキコウモリ科、サシオコウモリ科、ヒナコウモリ科、ニュージーランド固有のものにツギホコウモリ科がある。
 なお、日本では2003年(平成15)11月5日から新興感染症(ニパウイルス感染症、リッサウイルス感染症)および狂犬病の国内への侵入防止を目的として、すべての翼手目の国内への輸入を禁止している。[今泉吉典]

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