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絵馬【えま】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

絵馬
えま
社寺や道祖神などの神格化された対象に,祈願や感謝の目的で納める絵。元来の絵をかいたが中世以降は種々雑多な画題が登場した。生き馬を神に献じる風習が,馬に代えて土馬,馬形,板立馬などを納めるようになり,やがて絵の馬を奉納したことに起源がある。その初例は『本朝文粋』 (1012) の「色紙絵馬三匹」の記事で,『今昔物語』にも板絵馬の言葉がみえる。中世の絵巻に絵馬奉納の情景がみられ,それによるとこの頃から仏教寺院への奉納が起り,個人的奉納も行われるようになって,絵馬奉納の目的,対象,画題に変化を生じ,発展した。もともと祈願が目的であったため,牛馬以外に人間の目,手,足などを描いて安産や病気快癒を祈ったり,報謝したものが多い。遺品としては秋篠寺の応永年間 (1394~1428) の絵馬,元興寺極楽坊,興福寺東金堂,石川大地主神社の長禄年間 (1457~60) の絵馬などが古く,この頃から専門画家の執するもの,大型の絵馬,絵馬堂などがみられるようになった。

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デジタル大辞泉

え‐ま〔ヱ‐〕【絵馬】
祈願や報謝のために、社寺に奉納する絵の額。生きた馬の代わりに絵に描いて奉納したのが始まりといわれる。屋根形の小絵馬や大形の額絵馬などがある。
[補説]曲名別項。→絵馬

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えま【絵馬】[謡曲]
謡曲。脇能物。金春(こんぱる)以外の各流。節分の夜、伊勢斎宮で白馬・黒馬の絵馬を掛けて農作を占う風習に、天の岩戸故事を添えて脚色したもの。えんま

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えんま〔ヱんま〕【絵馬】

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世界大百科事典 第2版

えま【絵馬】
神社・仏閣あるいは小祠・小堂に,祈願または報謝のために,馬その他の図を描いて奉納する絵。大別して専門画家が筆をふるった扁額形式の大絵馬,名もなき市井の画家や絵馬師,奉納者自身が描いた小絵馬がある。絵馬の起源については神と馬とのかかわりあいが根源となる。日本では古くから馬は神の乗りものとして神聖視され,祈願や神祭に神の降臨を求めて生馬を献上する風があった。また一方,生馬に代わって馬形を献上する風もおこった。

出典:株式会社平凡社
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精選版 日本国語大辞典

え‐うま ヱ‥【絵馬】
〘名〙 =えま(絵馬)
※俳諧・毛吹草(1638)五「かけならふ絵(ヱ)馬もけふや足揃〈肥前衆〉」

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え‐ま ヱ‥【絵馬】
[1] 〘名〙
① 祈願または報謝のために、神社、寺院に奉納する馬の絵を描いた額。上代で生馬を神に献じた風習が次第に木馬、土馬、紙馬などで代用され、これが平安時代から絵に描いた馬に代わったもの。のちには馬以外の絵も描くようになり、近世末期から小型の粗製なものが奉納された。えんま。えうま。
※大日本国法華経験記(1040‐44)下「有道祖神像。〈略〉前有板絵馬。前足破損」
※虎明本狂言・牛馬(室町末‐近世初)「仏のまへにはゑまをかけ、神にはたつるへいのこま」
② 能楽の小道具の一つ。二枚の絵馬で、一は白馬、他は黒馬を描く。「絵馬」の曲に用いる。
[2] 謡曲。脇能物。観世・宝生・金剛・喜多流。作者不詳。古名「斎宮絵馬(さいくうえんま)」。臣下が伊勢斎宮に参詣すると、伊勢二柱の神が老夫婦の姿で現われ、黒白の絵馬を掛ける。やがて天照大神・天鈿女命・手力雄命が現われ、天の岩戸の神話を再現する。

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え‐んま ヱ‥【絵馬】
〘名〙 =えま(絵馬)日葡辞書(1603‐04)〕
※浄瑠璃・自然居士(1697頃)一「不思議や二つの夏書(げがき)ゑむまにはかに動き出けるにぞ」

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