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結納【ゆいのう】

大辞林 第三版

ゆいのう【結納】
〔「言納いひいれ」が「ゆひいれ」と訛なまり、「結納」の字を当てて、これを湯桶ゆとう読みにしたもの〕
婚約成立のあかしとして男方から女方へ金品を渡すこと。また、女方から返礼すること。その際の儀式や金品をもいう。 「 -を交わす」 「 -金」

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デジタル大辞泉

ゆい‐いれ〔ゆひ‐〕【結納】
《「言い入れ」を「ゆいいれ」となまり、「結納」を当てたもの》「ゆいのう」に同じ。
婚礼の―に」〈艶道通鑑〉

出典:小学館
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ゆい‐のう〔ゆひナフ〕【結納】
婚約成立のしるしに、両当事者かその親が銭または品物を取り交わすこと。また、その儀式や金品
[補説]「言い入れ」を「ゆいいれ」となまり、それに当てた「結納」を湯桶(ゆとう)読みしたもの。

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結婚式・ウェディング用語集

結納
結納とは、日本の伝統的な婚礼行事の一つです。この結納の場で初めて二人が結婚の意志を公言します。ここでお互いが婚約者として公私共に認められることになるので、「婚約式」と言うこともできます。結納では、金品を贈り、結納品を取り交わすことで両家の関係をより深いものにする儀式でもあります。結納という言葉には、契約(結)を受けてください(納)という意味が込められています。結納行う時期としては、結婚式の3~6か月前が適当でしょう。良いお日柄の日の午前中がベストです。最近では両家が顔合わせの食事会などで簡単に結納を済ませてしまうケースが多いですが、本来は仲人を立てて結納品を送りあうのが正式な結納の形式です。この結納の際欠かせないのが結納品です。結納品の種類・個数・金額は地方によってさまざまな決まりがあります。しかし一般的には数が多いほどより正式とされています。九品目や七品目が正式で、五品目や三品目は略式とされています。どちらの場合でも奇数個にしなければなりません。そして地域差があるとはいえ、結納品の数は両家そろえるようにしましょう。結納品を交換する際、白木の献上台に乗せて取り交わすのが正式な交換方法です。このようにさまざまな決まりがある由緒正しい結納ですが、結納に関わるもっとも古い記述は日本書紀にあります。履中天皇がまだ皇太子であった時、黒媛を妃として迎える際に結菜が贈られた、とあるのです。平安時代、一般的であった婿入り婚が室町時代になり嫁取り婚になりました。これと同じ時期にたくさんの中国の婚礼制度が取り入れられるようになり、日本でも結納の制度が確立されていったのです。しかし江戸時代までこの結納を婚礼行事の一つとして行っていたのはごく一部の裕福な階級だけでした。一般庶民にまで結納の儀式が広まるようになったのは明治時代以降のことです。

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世界大百科事典 第2版

ゆいのう【結納】
婚約の意味をもって金品などを男方から女方へ贈る儀礼,あるいはその金品のことをいう。語義からは,ユイノモノすなわち家と家とが姻戚関係を新たにむすぶための共同飲食,またはその酒肴のこととされる。しかし,近世に言入,結入と記される例が多いことから,申込みを意味する〈言入レ〉がなまったものともいわれている。結納の内容は,双方の家の社会的位置の確認と関連し,女方からはその半額くらいを返すことが多い。儀礼への参加は女方の両親,親戚,近所の者と仲人などで,婚姻の社会的承認,女方との関係締結などの意義がみとめられる。

出典:株式会社平凡社
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

結納
ゆいのう
婚約の印に婿方から嫁方に礼物を贈ること,またはその礼物。礼物は酒食の料で,衣装,金員を添える例が多く,地方によっては茶の包みを添える。また,結納を受けた嫁方からは,その約半額の返しをする慣行も広くみられる。明治以前には結納が入ると,それを受けた女性は初鉄漿 (はつがね。お歯黒の染料) をつけた地方もあり,婚約中の女性が万一死亡した場合は,婿方の墓地に葬ることもあった。すなわち,結納が婚姻の成立と同義的に考えられたわけであるが,今日ではそのような考え方は存在せず,結納の金品も,婚姻が不成立に終った場合は,その責任の有無とは関係なく,贈与者から贈受者に対し,その返還を請求できるとされている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

結納
ゆいのう
婚姻に先だって、通例、男家から女家に(婿養子の場合はその逆)贈られる金品、およびその儀礼。受け取った側で約半分の金品を返すことがあり、結納返しという。近来では、一般に結納をもって婚約の成立としており、またその際の金品を将来婚姻生活の資とすべく、多額かつ豪華にしようとする傾向がみられる。しかし各地で酒入れ、樽(たる)入れ、茶のものといった名称が聞かれるように、結納に金銭を伴わず、品物も飲食の料とするのが古習である。つまり、仲人(なこうど)が酒と肴(さかな)を持参して女家を訪れ、縁談の承諾を得れば、その場で酒を酌み交わして婚約を認めあうという風であった。そのとき婿自身も嫁側に行くことがあり、結納婿入り、婿一見(いちげん)などとよばれるように初婿入りの意味をもつものであった。このような共同飲食を通じて、両家は新たに共同労働たるユイの関係を結ぶ姻戚(いんせき)になるわけで、結納ということばもそのユイに基づくとの説がある。一方、結納をユイレ、イイレというのは言入れの訛(なま)りで、縁談の申し入れをさしたとする説もある。嫁入り婚が普及・発達するにつれ、酒入れやユイレは第一次の婚姻予約にすぎぬとされ、その後改めて金品を届け、婚約の確定を図るようになり、元来一つのものが二つの儀礼に分化した。しかも、後者の結納が重々しく考えられ、その作法も小笠原(おがさわら)流などを範として整えられていった。近来、結納を期して正式の仲人をたてたり、祝言(しゅうげん)の日取りを決めたりする風も広く行われている。[竹田 旦]

結納の法律関係

結納は、婚約の成立を確認するために、当事者の一方から他方に、または双方がする贈与である。法律上は、婚姻が成立しなかった場合には、結納を受領した者は返還すべき義務を負う。婚約の破棄があった場合はもちろん、合意で婚約を解消した場合でも、返還義務がある。事実上のまたは法律上の婚姻が成立すれば、その後に離婚となっても、結納は目的を達したので、返還請求の問題は生じない。もっとも、事実上の婚姻が成立しても、同棲(どうせい)期間が短く、実質的にみて夫婦の共同生活が存在しなかったとみられうる場合には返還義務がある。また、自らの責任ある事由で婚約を破棄した結納の授与者からの返還請求を認めない裁判例が少なくない。[石川 稔・野澤正充]
『太田武男著『結納の研究』(1985・一粒社)』

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精選版 日本国語大辞典

けつ‐のう ‥ナフ【結納】
〘名〙
① 気心を通じあって力をあわせること。
※随筆・山中人饒舌(1813)下「凡有才芸可観者。必傾心結納其人」 〔後漢書‐馮異伝〕
② 婚約のあかしとして男女双方から品物をとりかわすこと。また、その品物。ゆいのう。
※談義本・医者談義(1759)三「か程事極り結納(ケツナウ)まで相済変改は以て離別同事」

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ゆい‐のう ゆひナフ【結納】
〘名〙 (「いいいれ(言入)」の変化した「ゆいいれ」にあてた「結納」の湯桶読み) 婚約が成立したしるしに、婿嫁両家が互いに金銭・品物を取りかわすこと。また、その金品。たのみ。納幣。納采(のうさい)。ゆいいれ。ゆいれ。
※浄瑠璃・歌枕棣棠花合戦(1746)一「今川殿結納(ユヒノフ)の印として」

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ゆいれ ゆひれ【結納】
〘名〙 (「ゆいいれ(結入)」の変化した語) =ゆいのう(結納)
雑俳・江戸すずめ(1704)「井戸隣歌のゆいれは親不知」

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