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細網内皮系【さいもうないひけい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

細網内皮系
さいもうないひけい
reticuloendothelial system; RES
網内系ともいう。生体染色が陽性で,異物を摂取するなど,共通の機能を示す間葉性の細胞群の総称。一つの機能系としての概念を,ドイツの病理学者アショフが 1929年に提唱した。これに属するものは,リンパ節脾臓などの細網組織肝臓骨髄副腎下垂体などの細血管の内皮細胞,間隙組織中の組織球などであるが,さらに単核球を加えることもある。一般的な機能としては,食作用のほか,代謝の調節,栄養素やホルモンの吸収,解毒造血,抗体産生などがある。細網内皮系が侵されると,細胞性免疫が極端に低下する。

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デジタル大辞泉

さいもう‐ないひけい〔サイマウ‐〕【細網内皮系】
免疫や食作用など、身体の防衛的な働きをする同一系統の組織。網状に連絡しあうリンパ節・脾臓(ひぞう)・骨髄・胸腺・肝臓などの細網組織系と、リンパ管・静脈血管の内面を覆う内皮細胞とからなる。

出典:小学館
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栄養・生化学辞典

細網内皮系
 網内系ともいう.老廃物などを貪食する細胞に富み生体の防御システムとされる.マクロファージ,その前駆細胞,肝臓,脾臓,骨髄などのシヌソイドとよばれる部分の特徴的な表皮細胞などが系を構成している.この概念のあいまいさのために現在では単核球とその前駆体細胞の集合とし,単核食細胞系とよぼうと提案されている.

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

さいもうないひけい【細網内皮系】

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

さいもうないひけい【細網内皮系】
古い赤血球や病原菌などを貪食し、消化する防御組織系。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

細網内皮系
さいもうないひけい
体の各部に分布し、後述するようなさまざまな作用をもつ細胞の総称。細網内皮系の名称は1924年にドイツの病理学者アショフによって提案され、現在も広く用いられているが、その概念は研究方法の発展などによって大幅に変わってきている。アショフによって最初に考えられた細網内皮系とは、1893年ロシアの動物学・病理学者メチニコフが「大食細胞系」と名づけたすべての大食細胞に、肝臓、脾(ひ)臓、骨髄内の洞様毛細血管(類洞とよぶ)の壁に配列する食作用能力をもつ特殊な内皮細胞を含めたものであった。これらの細胞は類似の貪食(どんしょく)性があり、トリパン青のような体染色染料を細胞体内に取り込み、貯留する性質があることから同一集団としたものであった。しかし、その後の研究によって細胞発生源が明らかにされると、細網内皮系のうち、内皮細胞成分以外の細胞系は「単核食細胞系」として統合されるようになった。この単核食細胞系は、血液中の単球とその前駆細胞(骨髄内に存在する)に由来するもので、体中の結合組織内の組織球、大食細胞、肝臓の星(せい)細胞(クッペル細胞)、肺臓、リンパ節、胸膜、腹膜組織内の大食細胞、その他の器官の組織大食細胞など、多種類の細胞系を含んでいる。これら細胞系の特徴は、同じ発生起源をもち、血液の単球を経てできるもので、旺盛(おうせい)な食作用があり、血液やリンパ内の異物を処理したり、生体内のタンパク質・脂肪などの物質の貯蔵、同化・異化作用による新陳代謝に関与し、細胞膜上に免疫グロブリンに対する受容部位をもっている。[嶋井和世]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

さいもう‐ないひけい サイマウ‥【細網内皮系】
〘名〙 体の各部に分布し、病原菌などに対し抵抗・免疫として働く同一系統の組織の総称。リンパ節、脾臓(ひぞう)、骨髄などで網状をなす組織と、リンパ管、静脈血管の内面をおおう内皮細胞とがこれに属する。食作用、抗体形成のほか物質代謝なども行なう。網内系。

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