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紅型【びんがた】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

紅型
びんがた
沖縄で産する染色品の一種は色の総称で,文様という味。とし,緑,などの色を木綿地または上布に染め出す。防染剤にを用いるが,糊置きには型紙を使う方法と,直接から糊を絞り出して描く筒引と称する方法とがある。起源は明らかでないが,中国の印花法,日本の辻が花染などの影響を受けて 16世紀頃には完成していたと推定される。

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デジタル大辞泉

びん‐がた【紅型】
沖縄の伝統的な型染め布地に1枚の型紙を用いて糊(のり)を置き、顔料や染料で彩色し、多彩な絵画風の文様を表す。→藍型(あいがた)

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世界大百科事典 第2版

びんがた【紅型】
沖縄の型染。藍一色で染める藍型(あいがた∥えーがた)に対して赤,黄,緑,等の多色の型染をいう。この名称は古くはなく,昭和初期に伊波普猷(いはふゆう)が初めて用いたとされる。紅型の技法は15世紀半ばころには琉球国ですでに行われていたが,琉球の地理的関係から日本の型染,中国・南方印金(いんきん)の技法など相互の交流によって成立発展したものとみられる。紅型は型紙の大きさによって3種に分けられる。(1)大(おお)模様型 奉書全紙の大きさで,絵画的な大模様のもの。

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大辞林 第三版

びんがた【紅型】
沖縄で発達した型染め。型紙は一枚で、多彩な色挿しとぼかしの技法によって複雑な色調を表す。花鳥山水などの絵画風の文様が多い。 → あい

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日本大百科全書(ニッポニカ)

紅型
びんがた
沖縄の伝統染色で、古く琉球(りゅうきゅう)王府の首里(しゅり)や浦添(うらそえ)を中心に、婦人の礼装、また神事のおりの服装として、摺(す)り入れの技法で染められたのがその起源といわれる。紅型は、もとは士族階級以上の人たちでなければ着られなかった。さらに、色や図柄、文様の大きさにも身分による規制があり、黄色地や、一つの模様の大きさが着物の縫い目を渡って構成される大模様(大柄)は王族のみ、次の大きさは貴族以上、士族は身分が低くなるほど小柄のもののみ着用できるというものであった。
 裂地(きれじ)は、木綿、麻が主で、ときには絹が用いられ、それらの裂地に型紙を用いて糊(のり)を置き、これに顔料(がんりょう)や染料で彩色を加えた染物である。そのはでやかな色づかいは、明るい南の島の風土的な趣(おもむき)があふれている。模様には、明らかに本土から伝わったもの、その影響の多いもの、また中国風な織り文様を型染めに移したものもみられるが、それらと沖縄独得のものとが巧みに一体となった、いわゆる紅型調ができあがっている。紅型というと、通常この型染めをさすが、沖縄には、このほかに、手描きで糊を置いて、大形の風呂敷(ふろしき)や幕などを模様染めする手描き友禅風な染色があり、これも紅型のなかに含めていわれる。この伝統的な染色も、第二次世界大戦で沖縄本島が荒廃した1945年(昭和20)以降、その技術の存続も危ぶまれたが、さいわい熱心な中堅作家たちの並々ならぬ努力によってしだいに復興し、ふたたび沖縄を代表する染色として、衣料はもとより、室内装飾や調度品など広範囲に及び、その需要も多くなった。
 紅型技法の主要な特色としては、次の諸項があげられる。(1)下絵 図案は、季節を問わない四季の風物が、一枚の紅型図案に組み込まれることが多く、沖縄人のおおらかさと、南国特有の芳香が漂っている。(2)型紙 型紙の下にルクジュ(豆腐を陰干ししたもの)を当てがい、下絵に沿って小刀で突き彫りする。この技法は、手彫りの温かさを感じさせ、さらには立体感を与える紅型の特徴にもなっている。また一枚型の特徴があり、どのように多彩な模様も一枚の型紙で、糊置き、色差し、ぼかしを行う。(3)型置き 糠(ぬか)と糯米(もちごめ)とを混ぜた防染糊を、型紙を当てがった裂地の上に置く。型紙を使わない筒引き(手描き)は、糊袋の筒先から糊を押し出し、手描きで行うため、型紙ではみられない力強い迫力が染め上がった製品に現れる。(4)色差し 染色は顔料をおもに用い、模様の部分に色差しを行う。(5)隈(くま)取り 色差しのあと、その上に隈取りというぼかし染めを施すのが原則になっている。この隈取りの技法は図案全体を引き締めて、立体感を盛り上げるのに役だっている。[神谷栄子]
『渡名喜名編『紅型』(1980・京都書院) ▽藍書房編『紅型』(1976・泰流社) ▽浦野理一著『紅型・藍型』(1975・文化出版局)』

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精選版 日本国語大辞典

びん‐がた【紅型】
〘名〙 (色を用いた型染めの意) 沖縄で発達した模様染め。普通、一枚の型紙を用いて多彩な染めを施したもので、琉球尚王朝の頃から行なわれ、更紗、友禅の技法を取り入れながら発達した。

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