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箴言【しんげん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

箴言
しんげん
Mishle; Proverbs
旧約聖書の一書で旧約における知恵文学の代表的なもの。マソラ本文では諸書の真理と呼ばれるものの一書,セプトゥアギンタでは文学の一書。言の原語メシャーリームは「比喩」あるいは「格言」の意。第1章の表題から古来『箴言』の著者はソロモンとされていたが,実際はいくつかの箴言集集成であり,ソロモン自身がそれとどのような関係に立つかは不明である。内容は,(1) 知恵の賛美 (1~9章) ,(2) ソロモンの箴言 (10・1~22・16) ,(3) 知恵ある者の言 (22・17~24・34) ,(4) ソロモンの箴言 (25~29章) ,(5) マッサの人ヤケの子アグルの言 (30章) ,(6) マッサの王レムエルの言 (31・1~9) ,(7) 賢い妻をたたえたアクロスティックの詩 (アルファベット詩歌) に大別される。『箴言』の成立した時代はおそらくバビロン捕囚後で,内外ともに悲観すべき状況にあり伝統的信仰は動揺し道徳的退廃も著しかった。この危機にあたり,預言者に代る教師たち (知恵ある者) は,神を恐れる以上の知恵はないという伝統的信仰に立脚しながら実際的処世訓を説き,若いユダヤ人を指導した。

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箴言
しんげん
Les Maximes
フランスのモラリスト,ラ・ロシュフーコーの警句集。『反省または教訓と箴言』 Réflexions ou Sentences et Maximes moralesの。 1665年刊。当時のサロンで流行した文学様式に従って書かれたもので,何度も加筆訂正され,定本 (5版,1678) は 504編を収める。簡潔的確な文体によって人間心理の微妙な内奥に鋭いメスが入れられており,「美徳はほとんど常に偽装せる悪徳である」を基調にしたその思想作者失意の後半生を反映して,厭世的,悲観的である。

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デジタル大辞泉

しん‐げん【×箴言】
戒めの言葉。教訓の意味をもつ短い言葉。格言。「箴言集」
旧約聖書の中の一書。道徳上の格言や実践的教訓を主な内容とし、英知による格言・金言勧告が集められたもの。ソロモンその他の賢人の言葉と伝えられる。知恵の書。

出典:小学館
監修:松村明
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世界大百科事典 第2版

しんげん【箴言 Proverbs】
ヨブ記》《伝道の書》とともに,旧約聖書の知恵文学に属する書物。《箴言》と《伝道の書》は,ソロモンの手になるものとされている。〈モーセ五書〉がモーセにより,《詩篇》がダビデによって書かれたとされるのと同様,知者として有名であったソロモン王に,これらの教訓が帰せられたのである。《箴言》には七つの表題があり,少なくとも七つの部分に分けられる(1:1以下,10:1以下,22:17以下,24:23以下,25:1以下,30:1以下,31:1以下)。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

しんげん【箴言】

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大辞林 第三版

しんげん【箴言】
いましめとなる短い句。教訓の意味をもった短い言葉。格言。 -集
The Proverbs 旧約聖書の中の一書。伝承されていた格言・教訓などの集成。知恵文学に属する。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

箴言
しんげん
mil salmヘブライ語
Proverbs英語
『旧約聖書』中の一書。表題(1章1節)には「イスラエルの王ソロモンの箴言」とある。しかし実際には、古代イスラエル人の間に(一部はすでに彼らの周辺世界に)伝えられていた教訓や格言がさまざまに収集・編集されて成立した箴言集である。全31章。人生や社会生活のさまざまな局面において、善と悪、公正と不正、真理と虚偽、賢明と愚昧(ぐまい)、勤勉と怠惰、等々を分別し、慎みをもって前者につくことを具体的に教え勧める本書は、全体として、人々に「知恵」(ホクマー)を得させることを目的とする。そこには、「知恵」の獲得こそが生命と救いとをもたらし、逆に「知恵」の欠如は死と滅びを招く、との人生観がうかがわれ、ときにはその「知恵」が人格化され、讃美(さんび)される(8章)。また、「主(しゅ)を畏(おそ)れること」、すなわち神との生きたかかわり(信仰)こそが、実は、このような人生知の根本をなす、ともいわれ(1章7節ほか)、このような宗教思想に、単なる人生教訓集を超えた本書の特色がうかがわれる。[月本昭男]

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精選版 日本国語大辞典

しん‐げん【箴言】
[1] 〘名〙 いましめとなることば。人生の教訓の意味を含めた短い句。格言。金言。〔布令必用新撰字引(1869)〕
※西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉九「この故に古の箴言(〈注〉イマシメゴト)に、もし事の成就せんことを望ば、自ら往てこれを為べし」 〔書経‐盤庚上〕
[2] (原題Proverbia) 旧約聖書第一九書。ソロモンをはじめとする種々の格言集の集録。実際的な処世訓や現世的な幸福追求のための信仰などを説く。比喩(ひゆ)や金言が、多くは対話法で書かれている。成立は、バビロンの捕囚(前五九七‐前五三八)後、あるいは、ペルシア時代といわれる。

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