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竹取物語【たけとりものがたり】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

竹取物語
たけとりものがたり
平安時代の物語。作者未詳成立年代は研究者によって9世紀後半説と,10世紀中頃説とに分れるが,現在のテキストは成立当初のままでなく,後世の手が入っているとされる。民間に伝わった「竹娘説話」や「羽衣説話」などを骨子としたものであるが,求婚難題談にみられる社会風刺,昇天の段における人間の愛情生活に対する理解などによって,個性的な文学作品となっており,仮名文学の祖でもある。

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デジタル大辞泉

たけとりものがたり【竹取物語】
平安初期の物語。1巻。作者・成立年未詳。竹取翁(たけとりのおきな)によって竹の中から見いだされ、育てられたかぐや姫が、五人の貴公子の求婚を退け、帝の召命にも応じず、八月十五夜に月の世界へ帰る。仮名文による最初の物語文学。竹取翁物語かぐや姫の物語

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デジタル大辞泉プラス

竹取物語
1987年公開の日本映画。監督・脚本市川崑、特撮監督:中野昭慶、脚本:菊島隆三、石上三登志、日高真也。出演:三船敏郎若尾文子、沢口靖子、石坂浩二、中井貴一、春風亭小朝、竹田高利ほか。

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竹取物語
富陽軒(静岡県富士市)が販売する弁当。竹の籠に入っている。JR東海、新富士駅などで購入できる。

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世界大百科事典 第2版

たけとりものがたり【竹取物語】
平安前期の物語。1巻。別称《竹取の翁(おきな)》《かぐや姫の物語》《竹取翁物語》。作者不詳。成立時期は諸説があるが,9世紀後半から10世紀の初め,《古今集》成立以前とみられる。現存本はその後多少の改補がある。
[あらすじ]
 昔,竹取の翁という者が竹の中から見つけ出して育てた3寸ばかりの小さな女の子は,3月ほどで輝くばかりの美女となった。その後,翁は黄金(こがね)の入った竹を見つけることが重なり,翁の家は豊かになった。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

たけとりものがたり【竹取物語】
物語。一巻。作者成立年ともに未詳。竹取の翁が竹の中から得たかぐや姫の成長と、五人の貴公子や帝の求婚、姫の月世界への昇天を描く。仮名で書かれた現存最古の物語で、物語の祖とされる。竹取翁たけとりのおきなの物語。かぐや姫の物語。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

竹取物語
たけとりものがたり
平安時代の物語。一巻。『源氏物語』には「かぐや姫の物語」(「蓬生(よもぎう)」)、「竹取の翁(おきな)」(「絵合(えあわせ)」)とあり、「竹取翁物語」と題した写本もある。成立時期・作者ともに未詳であるが、およそ10世紀前半、貞観(じょうがん)(859~877)から延喜(えんぎ)(901~923)までの間に、男性知識人によってつくられたと考えられている。『源氏物語』「絵合」の巻には「物語の出(い)で来(き)はじめのおやなる竹取の翁」とあり、当時すでに初期の仮名(かな)物語の代表作品とみなされていた。
 内容は構成上、かぐや姫の生い立ち、5人の貴公子と帝(みかど)の求婚、かぐや姫の昇天の三部からなる。竹取の翁が竹の中から小さい女の子をみつけてたいせつに養育していくうち、わずかの間に美しい女性に成長したのでかぐや姫と名づける。姫のうわさを聞いて多くの男たちが求婚したが、なかでも石作皇子(いしづくりのみこ)、車持皇子(くらもちのみこ)、右大臣阿部御主人(あべのみうし)、大納言大伴御行(だいなごんおおとものみゆき)、中納言石上麻呂(いそのかみのまろ)の5人は熱心であった。そこで姫はこの5人の貴公子に対してそれぞれ、仏の御石の鉢、蓬莱(ほうらい)の玉の枝、火鼠(ひねずみ)の裘(かわぎぬ)、竜(たつ)の首の珠(たま)、燕(つばくらめ)の子安貝(こやすがい)を持ってくるように難題を課す。5人は姫の要求にこたえようと苦心をするが、結局すべて失敗に終わる。最後に帝が姫を求めて勅使を遣わすが、姫はそのお召しにも応じず、養い親の翁や嫗(おうな)の嘆きをあとに、不死の薬と手紙を残して、八月十五夜、天人に迎えられて月の世界へ昇天してしまう。
 物語の枠組みには、天人女房譚(たん)、求婚難題説話、地名起源説話など多くの伝承説話の型を用い、現実的な貴族の求婚や帝の求愛物語を主軸として、自在な想像力により、整然たる虚構の世界を構築しており、空想と現実とが巧みに調和され統一された傑作となっている。文章は簡潔で力強く、処々に漢籍・仏典を援用し、知的な言語遊戯を楽しみ、滑稽(こっけい)風刺をきかせつつ、貴族社会への批判意識をうかがわせる一方、人物の性格や心理、人間的苦悩にまで筆が及んでおり、素朴ななかにも現実性を失わずしてなお浪漫(ろうまん)的な香気高い作品となっている。まさに「物語の出で来はじめのおや」として、物語史の劈頭(へきとう)を飾る重要な作品である。
 伝本は天正(てんしょう)二十年(1592)の奥書をもつ天理図書館蔵本(武藤元信旧蔵本)が現存最古の写本、ついで慶長(けいちょう)(1596~1615)ごろ刊の古活字十行本と十一行本がある。整版本は絵入りで正保(しょうほう)3年(1646)板、寛文(かんぶん)3年(1663)板などが刊行された。なお、写本のなかには絵巻や奈良絵本の形の伝本も少なくない。また、以上の通行本とは別系の古本と称されるものに、新井信之蔵文化(ぶんか)十二年(1815)奥書本がある。[中野幸一]
『阪倉篤義校注『竹取物語』(『日本古典文学大系9』所収・1957・岩波書店) ▽岡一男著『竹取物語評釈』(1958・東京堂) ▽片桐洋一校注・訳『竹取物語』(『日本古典文学全集8』所収・1972・小学館) ▽野口元大校注『新潮日本古典集成 竹取物語』(1979・新潮社) ▽藤岡忠美著『竹取物語』(『鑑賞日本の古典4』所収・1981・尚学図書)』

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精選版 日本国語大辞典

たけとりものがたり【竹取物語】
[一] 物語。一巻。作者未詳。平安初期の成立。竹取の翁が竹の中から得た娘、なよ竹のかぐや姫が、五人の貴公子の求婚に難題を出して失敗させ、天皇の召しにも応ぜず八月十五夜に月の世界に去る。羽衣説話を軸に、化生説話、致富長者説話、求婚難題説話など各種説話を配して物語化したもの。つくり物語の祖とされる。竹取翁物語。竹取の翁。かぐや姫。たかとりものがたり。
[二] 合巻。一八編七二冊。山東京山作・歌川国貞など画。天保九年~安政三年(一八三八‐五六)刊行。兄京伝の「松梅竹取物語」合巻にならい、(一)に謡曲の「隅田川」「双生隅田川(ふたごすみだがわ)」などの趣向を加えて合巻風に翻案したもの。

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