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竪穴住居【たてあなじゅうきょ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

竪穴住居
たてあなじゅうきょ
大地を掘下げ,住居の部分を地表面より低くした,半地下式の住居をいう。主として新石器時代,ヨーロッパ,アジア,アメリカの各地で行われた。日本では,縄文時代早期から古墳時代までは普遍的に使われ,一部では近世にいたるまで続いている。中国では,仰韶文化竜山文化,殷,西周にその存在が知られる。ヨーロッパでは,ドン川流域のコスティエンキ,フランスのカンピニー遺跡タルドノア文化遺跡,中部ヨーロッパドナウ文化遺跡などから竪穴住居址が発見されている。

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デジタル大辞泉

たてあな‐じゅうきょ〔‐ヂユウキヨ〕【×竪穴住居】
地面を数十センチ掘り下げた面を床とする半地下構造の家。日本では縄文時代弥生時代に盛んで、古墳時代以降しだいに消滅した。アジア・アメリカの寒冷地帯では最近まで使用。竪穴式住居

出典:小学館
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防府市歴史用語集

竪穴住居
 家の床を地面に掘って作った建物です。炉やまわりにの掘ってある住居もありました。夏はすずしく、冬はあたたかいのですが、湿気が多かったようです。

出典:ほうふWeb歴史館
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世界大百科事典 第2版

たてあなじゅうきょ【竪穴住居】
地面を直接掘りくぼめて床とし,そこへ屋根をかけた半地下式の住居。穴居生活の跡として考えられていた横穴に対して,1800年代の終りころに名付けられた。この種の住居は,夏は涼しく,冬は保温に富み暖かである利点がある反面,土間が湿潤になりやすい欠点がある。そこで,低地に設ける住居として,半地下式にするのではなく,地表を床面としてその床の周囲に土堤をめぐらせて水の流入を防ぎ,そこへ屋根を伏せた平地住居とも呼ばれるものも,ところにより採用されている。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

たてあなじゅうきょ【竪穴住居】
縄文・弥生・古墳時代に広く行われた住居形式。地面を数十センチメートル掘りくぼめ、屋根をかけたもの。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

竪穴住居
たてあなじゅうきょ
地面を円形や方形に数十センチメートル掘りくぼめて、垂直に近い壁や平らな土間(どま)の床をつくり、その上に屋根を架した半地下式の住居である。おもに考古学的調査で発見され、日本では旧石器時代から中世まで使われた主要な住居様式の一つである。一般的には、一辺あるいは径が数メートルで、床面積が20~30平方メートルの、一家族が住むのに適当な広さをもつ。内部には数本の柱穴(ちゅうけつ)のほか、炉(ろ)、かまど、貯蔵穴(けつ)、溝、工房などの付属施設や、時代や地域によっては埋甕(うめがめ)、石棒、石壇(せきだん)などの宗教的遺構が付随することもある。
 旧石器時代から縄文時代初頭にかけては、まだ移動生活が多く発見例は少ないが、縄文早期中ごろからは定住化が進み、とくに東日本を中心に竪穴住居は発展する。最盛期の縄文中期には、数世代にわたる100軒を超える竪穴住居群が環状集落を形成する遺跡も少なくない。なかには床面積が100平方メートルを超える大型住居、平石を敷き詰める敷石(しきいし)住居、宗教的遺構・遺物を多出するなどの一般住居以外の例もある。弥生(やよい)時代から古墳・奈良時代になると西日本でも普遍化し、平安時代にはプランが方形に、炉がかまどに統一されるなどして中世まで続く。
 夏涼冬暖という日本的風土に適した利点や、建て替えの容易さもあるが、多湿や上屋構造材の耐久度とか火災になりやすい難点もある。最近では建築学的な研究も進んでいるが、時代や地域による多様なその変化・変遷は今後の研究にまつ点が多い。[樋口昇一]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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