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移動平均法【いどうへいきんほう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

移動平均法
いどうへいきんほう
method of moving average
(1) 経済統計時系列から傾向変動を見出すための方法の一つ。経済時系列を解析する際に顕著な周期性をもつ波の影響を除去するためにしばしば用いられている。時系列の各時点 t の値 xt を中心にして一定区間の平均値を求め,同一時系列の全期間について,平均する区間を順次移動させながら平均値を求めて,この平均値の系列 yt をもとの時系列の傾向変動とみなすのである。 yt はまた時系列になる。多くは平均する数値の項数は奇数個となるが,偶数個の場合には,一種の加重移動平均を行う。たとえば,12ヵ月移動平均の場合には,最初と最後の項に 1/2 のウエイトをつけて 1/24 とし,他の項は 1/12 として平均を計算すれば,12ヵ月で繰返される波はすべて除去されることになる。また時系列の解析においては,yt が先に与えられているときに xt として各時点ごとに無相関な時系列を考え,これの移動平均により yt を表わす移動平均過程というモデルがよく用いられる。 (2) 受入時点により単価の異なる材料や商品の払出価額および期末棚卸価額を算出する方法の一つ。材料ないし商品を新たに受入れるたびに,受入金額をその時点の残高金額に加えた合計額を,受入数量と残高数量の合計で割って加重平均単価を決定し,それを以後の払出単価にする方法である。受入れのたびに単価を改訂するので,継続的記録が要求される。払出時にいつでも払出単価が明確にできる長所があるが,受入回数が多いと計算がめんどうであるうえ,単価に端数の出る場合が多いという欠点もある。

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会計用語キーワード辞典

移動平均法
そのつどの残高と受入高の平均により払い出し単価を計算する方法を移動平均法といいます。

出典:(株)シクミカ:運営「会計用語キーワード辞典」

流通用語辞典

移動平均法
販売用語として、2つの用法がある。販売高が、一時的な要因によって異常に上下していることがある場合、このような要因を排除し、傾向的変動を把握する方法。短期間の平均をとり、つぎに一期ずらして平均値をとり、何年間かの平均値をみる。移動平均値を決めることによって、販売の傾向的な動向を分析することができる。棚卸資産の払出原価計算法のひとつ。新しく品物を仕入れたら、そのつど前の在庫を加えて平均したものを原価とし、その平均原価を払出原価とする。

出典:(株)ジェリコ・コンサルティング
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世界大百科事典 第2版

いどうへいきんほう【移動平均法 moving average method】
時系列,あるいは定常過程の表現法の一つであって未来を予測するのに用いられる。時間の経過により新しいデータが得られると,以前の一定期間のデータと併せて逐次それらの代表値を更新していく平均方法である。もっとも簡単なのは同じウェイトで一定期間の相加平均をとる方法で単純移動平均法という。例えば6,7,8月と3ヵ月間の生産実績から9月の生産高を予測するのに,既知の3ヵ月間のデータの算術平均を用いる。そして9月の実績が知られたら,6月は捨てて7,8,9月のデータから10月を予測する。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

いどうへいきんほう【移動平均法】
棚卸資産の評価方法の一。仕入れのつど、その時点での在庫分に合算し、合計金額を合計数量で割ることで平均原価を求め、払い出し原価とする方法。 → 先入先出法後入先出法

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

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