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神殿【しんでん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

神殿
しんでん
神像や神の依り代 (しろ) ,神的な礼拝対象を奉置する特別な建造物。基本的には神の住居をさす。したがって,神像などが欠如していて,もっぱら礼拝行為のための場所であるユダヤ教の会堂 (シナゴーグ) やキリスト教教会,イスラム寺院 (モスク) などは厳密には除かれる。元来,祭場は一時的な仮設のものであったが,神の常住を希求する意識が生じ,人間と同様に神もそのすみかを必要とすると考えられて,神殿が建立されるにいたった。神殿の構造は通例,その神を祀る部族や民族の一般住居の構造にのっとっている。古代ギリシア神殿は,特にその芸術的完成度の高さにより有名である。その他の例としては,メッカにあるイスラム総本山のカーバ神殿エルサレムの神殿,神道神社などがある。

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デジタル大辞泉

かん‐どの【神殿】
《「かんとの」とも》「しんでん(神殿)」に同じ。
「―にて御祓(はら)へたびたびありて」〈狭衣・三〉

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しん‐でん【神殿】
神をまつる建物。「パルテノン神殿
神社の中心で、神体・神像など崇拝の対象を安置する殿社。
宮中三殿の一。賢所(かしこどころ)の東にあり、八神および天神地祇(ちぎ)を祭る。

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かむ‐どの【神殿】

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世界大百科事典 第2版

しんでん【神殿】
神殿は神の家として造られた建築であって,日本の神社は神殿の一種であるが,同じ宗教建築でも,主として信徒集会,礼拝,修行のために造られた施設,すなわち仏教寺院,キリスト教の教会堂,ユダヤ教のシナゴーグ,イスラム教のモスク等は一般には神殿とは呼ばない。多くの文化圏で先史時代から存在し,文化の発達につれて,それぞれに固有の様式をもった神殿建築を発展させた。宗教が社会的に重要な意義をもっていた古代には,神殿の周辺に祭壇,倉庫,管理事務所等の付属建物が設けられ,全体を周壁でとりかこんだ神域が形成されることが多い。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

こうどの【神殿】

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大辞林 第三版

かんとの【神殿】
かんどのとも。かむとのとも表記
神殿しんでん。かみとの。 -に入らせ給ひて/狭衣 4

出典:三省堂
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しんでん【神殿】
[0] 神をまつる御殿。
[0][1] 宮中三殿の一。賢所かしこどころの東にあり、旧八神殿の祭神および天神地祇ちぎをまつる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

神殿
しんでん
神殿と訳されるテンプルtempleの語源templum(ラテン語)、temonos(ギリシア語)は「俗なるものから分離する」という意味であるから、広義には「聖なるものの場所」をいう。南アメリカ、アンデスのインディオたちが今日でもワカ(聖なる神殿)とよんでいるのは、日干しれんが造のピラミッドや墓のほか、泉、石、丘、洞穴、木の根に至るまで、きわめて広範囲にわたっている。クレタのゼウスの洞窟(どうくつ)も、タブーによって入ることを禁止された神の住む場所である。大和(やまと)の大神(おおみわ)神社においては、三輪山が神殿であって、神社は拝殿であり、三輪山の頂の巨石に神が宿っているとされている。このように、神霊が石や穴などの自然物に宿って神体となり、神霊や神体の鎮座する場所としての山や洞窟が、広い意味の神殿である。しかし、狭義には、このような自然の聖なる場所ではなく、移してはならぬ聖所に神体や神像などの崇拝対象を奉安するために、特別につくられた神のすみかとしての建造物を神殿とよぶ。したがって、ユダヤ教の会堂(シナゴーグsynagogue)、キリスト教の教会堂(チャーチchurch)、イスラム教の寺院(モスクmosque)などは礼拝を目的とする建物であり、仏教の寺院や伽藍(がらん)などはもともと修行の道場としての建物であって、神の家ではないから、普通、神殿とはよばれない。[藤田富雄]

構成要素

神殿が建てられるのは都市文明の成立したときで、建築様式や設備は、それを建造した部族や民族の文化とその発展段階に応じて多様であり、根本にある神観念によって多くの規制を受ける。一般的には、神殿の形は、それぞれの民族の古い民家を拡大した形式である。島根県にある神魂(かもす)神社や出雲(いずも)大社の本殿は、日本の原始住宅そのままであり、キリスト教やイスラム教のドームが丸天井であるのは、オリエントの遊牧民の天幕やシリアの民家の円蓋(えんがい)の形に由来するといわれる。神殿の多くは、崇拝対象の奉安所としての聖所を中心とし、祭壇のほか、祭具や供物の倉庫、宝物庫、聖職者の住居、公共の集会所などが付属して設備されている。とくに神権政治(テオクラシイtheocracy)の行われた古代社会においては、神殿と宮殿とが同じ場所に建てられ、複雑で大規模な神殿が出現した。歴史上、重要な神殿建築の様式は次のようである。[藤田富雄]

ギリシア・ローマの神殿

普通、平面矩形(くけい)の神殿の中央に聖所があり、前室と後室が加えられ、両側に袖壁(しゅうへき)がある。周囲に円柱を立て巡らし、水平の(まぐさ)をのせ、切妻屋根をかぶせているので、木造の原型を石造にうつしたものと考えられる。アテネのパルテノンはその代表的な例で、ローマの神殿はギリシア様式を複雑化したものが多く、パンテオンのように円形のものもある。[藤田富雄]

エジプトの神殿

ピラミッドは墓であって神殿ではない。神殿は長方形の平面に前後五つの区画をつくり、多くの円柱と平屋根で覆い、最奥に聖所があり、奥に進むほど室内は低く暗くなる。大神殿の前には1対のオベリスクが立ち、参道の両側にはスフィンクスが並ぶ。代表的なカルナックの神殿群の巨大さは、太陽神アトンとその子ホルスの化身であるファラオの力の無限に照応する。[藤田富雄]

西アジアの神殿

焼成のれんがを資材とし、彩釉(さいゆう)タイルで化粧したウルクのアン神殿は方形を基本とするが、神殿全体を高い基壇の上に建てる傾向が強まり、ウルの神殿塔(ジッグラトziggurat)のような低い下部神殿と、段階状の上部神殿からなる巨大な組合せ建築が生じた。いわゆるバベルの塔は、この形式の大規模な反復で、太陽と戦いの神マルドゥクに捧(ささ)げられた「天と地の礎石の家」であった。頂上の小さな閉ざされた聖所は、人間の犠牲と帰依(きえ)を受けるため神が降りて、神が宿る住居にほかならず、他の部分はこの目的に奉仕する設備であり、多くの付属の建物もつくられた。ソロモンの建てたエルサレムの神殿は、神ヤーウェのすみかとして尊崇されたが、中心の至聖所には契約の箱が置かれていた。メッカのカーバ神殿は、イスラムの信仰の中心で、方形の聖所の東隅の壁には聖なる黒石がはめ込まれている。[藤田富雄]

中南米の神殿

メキシコのテオティワカンには、数層もある巨大なピラミッドの頂上にある四角な台の上に、マヤのティカルの神殿と同じような原始的な小屋の形をした神殿があった。太陽と月の神殿とよばれる二つのピラミッドの前方に、普通、宮殿といわれる神殿群が対称的に整然と配置され、中庭、球戯場などがある。ペルーのクスコの太陽の神殿は、太陽の部屋が聖所で、聖職者の住居や太陽の処女(ママクーナ)とよばれる奉仕者たちの尼僧院を付属設備としてもっていた。[藤田富雄]

日本の神殿

大和朝廷による国家統一が進んで、祭祀(さいし)が大規模に繰り返されるに伴い、常設の神殿が生じた。本殿、幣(へい)殿、拝殿、祝詞(のりと)殿、神楽(かぐら)殿などが建てられ、様式には神明造(しんめいづくり)、大社(たいしゃ)造、流(ながれ)造、権現(ごんげん)造などがあり、時代とともに変化するが、平安時代以後は仏教建築の影響を受けている。[藤田富雄]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

かみ‐どの【神殿】
※藻塩草(1513頃)八「御射山のまつりには、すすきにてかみとのを造る」

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かん‐どの【神殿】
〘名〙 (「かむとの」とも表記) しんでん。また、神社。かみどの。
※延喜式(927)一「園并韓神三座祭〈略〉斎服料〈略〉守神殿(かんとの)一人」

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こう‐どの かう‥【神殿】
〘名〙 京都市の北部で一年神主をいう。村人が順回りで引きうける神主役。

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しん‐でん【神殿】
〘名〙 (古く「じんでん」とも)
① 神をまつる建物。
※百練抄‐長和四年(1015)六月二〇日「京人花園辺建立神殿疫神。依疫神託宣也」
② 宮中の三殿の一つ。賢所(かしこどころ)の東にあり、八神および天神、地祇をまつるところ。
※権記‐長保二年(1000)一二月一一日「主上入御神殿、〈東隔也〉、夕膳供了出御」

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かむ‐どの【神殿】

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