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社稷【しゃしょく】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

社稷
しゃしょく
She-ji; Shê-chi
中国古来の祭祀の一つ。土地の神,穀物の神で,この両者が結合し,周代に政治的な制度に取入れられ,下の土地を祭る国家的祭祀になった。そのため国家の代名詞としても用いられる。社稷の祭りは春秋2回行われ,天の祭りである郊,祖先の祭りである宗廟 (そうびょう) と並ぶ三大祭祀の一つとして,これを主催することは長い間天子の重要な任務とされていた。

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デジタル大辞泉

しゃ‐しょく【社×稷】
古代中国で、天子や諸侯が祭った土地の神(社)と五穀の神(稷)。
朝廷または国家。「社稷の危機」
朝廷または国家の尊崇する神。
「宗廟―の神の照らさせ給ふやうを」〈愚管抄・七〉

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世界大百科事典 第2版

しゃしょく【社稷 shè jì】
中国において,とは本来原始集落の中心となる標象をいい(やがては土地神ともなる),そこでは播種収穫農耕儀礼,集落の集会などが行われ,その標象には樹木封土,石などが用いられた。稷は穀神corn spiritで,社の祭礼における豊穣祈願の対象とされた。周代には社稷の祭礼は宗廟における祖先の祭礼と並ぶ重要な国家祭祀とされ,穀神の稷は周王朝の祖先とされるに至り,社稷が国家自体をも意味するようになった。

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大辞林 第三版

しゃしょく【社稷】
土地の神(社)と五穀の神(稷)。昔、中国で建国のとき、天子・諸侯は国家の守り神としてこの神々を祀まつった。
国家。朝廷。
朝廷または国家の尊崇する神霊。 宗廟-の天照大神におはしませば/盛衰記 30

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すめらおおもとお【社稷】
社稷しやしよくの訓読み
国家の尊崇する神霊。 新撰字鏡
国家。朝廷。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

社稷
しゃしょく
中国古来の国家的祭祀(さいし)。天の祭り(郊)、祖先の祭り(宗廟(そうびょう))に対し、社稷は土地、農業の祭りとして尊ばれてきた。土地神である社に、穀物神の后稷(こうしょく)が配祀されたことから社稷の語が生じた。社の祭祀は殷(いん)代には「土」と記されており、本来は各部族集団の祭りであったらしいが、のちには農村共同体の祭祀となり、社は庶民集団(邑(ゆう))の単位としても用いられた(書社)。一方、礼の制度によると、社は天子、諸侯、貴族や民間でも祭られるようになっており、とくに諸侯の国都に置かれた社は国人の集合場所でもあり、ここで祈雨などの農業儀礼のほか、国政や軍事の儀式、あるいは裁判なども行われたという。この社は国社とよばれ、諸侯の人民支配のシンボルとなっていった。社稷=国家とする考えはここから生じたものである。戦国時代以降、天地人の思想が形成され、社稷は地神として祭られ、漢代からは長く天子の行うもっとも重要な祭祀となった。これに対し民間の社は私社として禁止されたが、しかし、村落の祭りとしてあとまで続けられた。[宇都木章]

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精選版 日本国語大辞典

しゃ‐しょく【社稷】
〘名〙
① 古代の中国で、建国のとき、君主が壇を築いてまつる土地の神(社)と五穀の神(稷)。この二神を宮殿の右に、宗廟(そうびょう)を左にまつり、国家の最も重要な守り神とした。また、広く、国の守り神である天地の神、国家の尊崇する神霊。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
※源平盛衰記(14C前)三〇「宗廟社稷(シャショク)の天照太神に御坐(おはしま)せば」 〔易経‐震卦〕
② 転じて、国家。朝廷。
※続日本紀‐文武三年(699)五月辛酉「赴社稷之急。出於万死。冒国家之難
※曾我物語(南北朝頃)五「ねがはくは、西施(せいし)が首をはねて、しゃしょくのあやうきをたすけん」

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すめら‐おおもとお ‥おほもとを【社稷】
〘名〙 (「社稷(しゃしょく)」の訓読)
① 国家の守り神とした土地の神と五穀の神。天地の神。天神地祇。〔享和本新撰字鏡(898‐901頃)〕
② 国家。

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旺文社世界史事典 三訂版

社稷
しゃしょく
周代以後,天子・王侯を設けて祭った土地神(社)と穀物神(稷)。転じて国家・朝廷の意
一説には土地神を社,穀物神を稷とするのは後代のことで,周代には両者は一体として土地神であり,さらに古くは,社稷とは周王朝の始祖を祭る社を意味し,祖先を祭る宗廟 (そうびよう) と土地神を祭る社は左右に並び尊ばれていたともいわれる。

出典:旺文社世界史事典 三訂版
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