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【れい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典


れい
Li
中国において,社会的秩序ならびに個人的行為の伝統的規範をいう。礼の旧字「禮」は,神事を示す「示」と儀式に用いる豆 (たかつき) ,あるいはそこに供物が豊富であることを示す「豊 (れい) 」とから成っているように,周代では,礼とは祭りの儀式とこれに伴う身分,義務,行為などの王朝による規定をさした。これを社会的,個人的秩序規範として取上げたのが古代の儒家であり,ことに法家の人為的強制「法」に対し,その伝統的,慣習的性格である敬,譲の精神的要素や,音楽を伴う集団的和合の効果が強調され,また人倫秩序の理念を示すものとされ,その範囲も「五礼」のように全秩序を包含するものとなった。漢代には,その具体的規範を示す『周礼』『儀礼』およびその解説の『礼記』が成立した。世俗的には,むしろ法的強制力をもつ規範となって,長く封建的身分制,家父長的権力構造などを細部にわたって維持する役割を果した。

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デジタル大辞泉

いや〔ゐや〕【礼】
敬うこと。尊敬すること。礼儀。うや。
「賢弟の―を納むる、何の望みかこれに過ぐべき」〈読・雨月・菊花の約〉

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うや【礼】
うやうやしくすること。礼儀。いや。
「出で入り―無し」〈景行紀〉

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らい【礼】
礼記(らいき)」のこと。また、「礼記」「周礼」「儀礼」の総称。

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らい【礼】[漢字項目]
れい

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れい【礼】
社会秩序を保ち、人間関係を円滑に維持するために守るべき、社会生活上の規範。礼儀作法・制度など。「にかなったやり方」「を失する」「を尽くす」
敬意を表すために頭を下げること。おじぎ。「先生にをする」
謝意を表すこと。また、その言葉。また、謝礼のために贈る金品。「本を借りたを言う」「世話になった人にをする」
儀式。「即位の
[アクセント]124イ、3はレ

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れい【礼〔禮〕】[漢字項目]
[音]レイ(漢) ライ(呉) [訓]いや うや
学習漢字]3年
〈レイ〉
社会生活上守るべき行動の形式。規範となる作法。また、儀式・制度など。「礼楽礼儀礼節礼服礼法儀礼虚礼婚礼祭礼失礼縟礼(じょくれい)葬礼朝礼典礼非礼無礼
敬って拝すること。おじぎ。「礼拝敬礼巡礼答礼拝礼目礼黙礼立礼
感謝の意の表明。おれい。「礼金礼状謝礼返礼
〈ライ〉
敬って拝すること。「礼賛礼拝敬礼(きょうらい)頂礼
礼に関する中国の書物の名。「礼記儀礼三礼
[名のり]あき・あきら・あや・かた・なり・のり・ひろ・ひろし・まさ・まさし・みち・ゆき・よし

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世界大百科事典 第2版

れい【礼 lǐ】
中国で礼といえば,日常の礼儀作法にとどまらず,冠婚葬祭通過儀礼はもとより,家,地域社会,学校,朝廷といった場における作法式次第も包括する。特定の時と場にふさわしい,対他的な身体行動を規範化したもの,といえるだろう。のみならず,こうした個人の身体行動を超えて,国家を維持し運営してゆくためのシステムの総体もまた,礼の名で呼ばれた。《周礼(しゆらい)》は《儀礼(ぎらい)》《礼記(らいき)》とならぶ〈三礼(さんらい)〉の一つであるが,この古典的礼書には,宇宙の秩序になぞらえて官僚制度や文物典章が整然と記述されている。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

いや【礼】
( 名 ) スル
敬うこと。礼儀。うや。 「主人の-を尽す/日本書紀 神代下訓
敬意を表して頭を下げること。 「 -たてまつりて堂に昇る/読本・雨月 仏法僧

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うや【礼】
礼儀。いや。 「出入いでいり-無し/日本書紀 景行訓

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らい【礼】
「礼記らいき」のこと。
礼記・周礼しゆらい・儀礼ぎらいの総称。

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れい【礼】
[1] 社会生活をする上で、円滑な人間関係や秩序を維持するために必要な倫理的規範の総称で、人として従うべき行動様式全般を包括する。祭祀さいし儀礼、葬喪儀礼、出処進退の作法、制度、文物などで、儒教では経書けいしよの「周礼しゆらい」「儀礼ぎらい」「礼記らいき」に規定があり、倫理的規範として最も重視した。 「 -をわきまえる」 「 -にかなう」 「 -を尽くす」
[1] 頭を下げて敬意を表す動作。お辞儀。 「起立、-、着席」 「うやうやしく-をする」
[0] 〔しばしば「お礼」の形をとる〕 感謝の気持ちを表す言葉や金銭・贈り物。 「お-を言う」 「お-をする」
[句項目] 礼を失する

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日本大百科全書(ニッポニカ)


れい
中国の前近代社会で、伝統的社会制度や道徳規定をさす語。とくに、儒教のいわゆる聖人(おもに周公(しゅうこう))の定めた礼(経書としては『周礼(しゅらい)』『儀礼(ぎらい)』『礼記(らいき)』の「三礼(さんらい)」が中心)をさし、六経(りくけい)(六芸(りくげい))や五経の一部とされる。概して、差等的秩序、具体的実践、拘束的規範性を強調する側面がある。礼という文字は、元来、祭器、また祭礼の儀式とかかわるが、広く貴族社会の秩序をさすようになった。周の礼、すなわち周の伝統文化を尊崇した孔子(孔丘(こうきゅう))は、礼に道徳的色彩を与え、法治に対する礼治(徳による支配)、「克己復礼」(自覚的実践倫理)を主張した。孔子以降の儒家は、一方で伝統的儀礼の継承に努め、一方で礼の理論化を進め、『礼記』に収められるさまざまな文献を残した。荀子(じゅんし)(荀卿(じゅんけい))は、とくに礼を重視し、「礼義」こそ、聖人が、社会秩序の維持のために考案したものと考え、礼論を展開した。儒者たちが、前漢帝国の典章制度の整備に関係して以来、儒教は、国家を頂点とする社会秩序を、理論的に正当化する礼教として機能することが多かった。他方、経学としての礼学は、鄭玄(じょうげん)の『三礼注』を基礎に進められ、唐の『礼記正義』『周礼注疏(ちゅうそ)』『儀礼注疏』に、漢唐訓詁(くんこ)学の成果がまとめられている。朱熹(しゅき)(朱子)も、礼を「天理の節文」として重んじ、「三礼」を再構成して『儀礼経伝通解』を作成した。また、清(しん)朝考証学では、礼学の名物学的側面に成果があがり、宮室車服など古代の文物の実証的研究が推進された。[高橋忠彦]

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精選版 日本国語大辞典

いや ゐや【礼】
〘名〙
① 礼儀。敬うこと。うや。
※書紀(720)推古一二年四月(図書寮本訓)「四に曰はく、群卿(まちきみたち)百寮(つかさつかさ)(ヰヤ)を以て本と為よ」
② 敬意を表わして頭を下げること。
※読本・雨月物語(1776)仏法僧「威儀ある武士、頭まろげたる入道等うち交りて、礼(ヰヤ)たてまつりて堂に昇る」
③ 感謝の気持を表わすことば。お礼のことば。
滑稽本・浮世床(1813‐23)初「早速御いやを申たく存候へども、きのふは風の心地にて」

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うや【礼】
〘名〙 うやうやしくふるまうこと。礼儀。いや。〔色葉字類抄(1177‐81)〕

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うや‐・ぶ【礼】
〘他バ上二〙 うやまう。いやぶ。
※書紀(720)推古一一年一一月(図書寮本訓)「我、尊き仏の像有(も)てり。誰か是の像を得て恭拝(ウヤビまつら)む」

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らい【礼】
[1] 〘名〙
① れい。礼儀。
② 礼拝。敬礼。→らいす
※日葡辞書(1603‐04)「Rai(ライ)。すなわち、レイ」
[2] 礼記(らいき)のこと。また、礼記・周礼・儀礼の総称。

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らい‐・す【礼】
〘他サ変〙 敬い拝む。礼拝する。敬礼する。
※実方集(998頃)「思ふことなりもやするとうちむきてそなたざまにぞらいしたてまつる」
※高野本平家(13C前)六「われ毎日に三度彼人を礼(ライ)する文あり」

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れい【礼】
〘名〙
① 社会の秩序を保ち、人間相互の交際を全うするための礼儀作法・制度・儀式・文物など。儒教では、五常の一つとして、人の道として踏み行なうべき最も重要な規範とした。礼儀。
※十七箇条憲法(604)「四曰、群卿百僚、以礼為本、其治民之本、要在于礼」 〔易経‐乾卦文言〕
② 感謝の気持を表わすことば。また、謝礼として贈る金品
※玉塵抄(1563)五「文をかいて礼どもとって財を得ことか」 〔論語‐陽貨〕
③ 敬意を表わすこと。また、そのために頭を下げること。おじぎ。拝礼。
※古今著聞集(1254)一九「貞信公の、まさしく手自(てづから)うゑ給へる名木あり。仍(よりて)かれに礼をいたすなり」
④ 神への供えもの。供物。礼奠(れいてん)
※太平記(14C後)二五「其外金銀幣帛の奠、蘋蘩蘊藻(ひんぱんうんさう)の礼(レイ)」 〔礼記‐雑記下〕
⑤ 年始の祝賀の挨拶。年礼
雑俳柳多留‐八(1773)「上下のせなかをさする礼の供」
⑥ 「れいまいり(礼参)」の略。
※雑俳・柳多留‐九(1774)「こりもせず礼からむす子すぐに行」

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れい‐・す【礼】
〘自サ変〙 ⇒れいする(礼)

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れい‐・する【礼】
〘自サ変〙 れい・す 〘自サ変〙 敬意を表する。礼を尽くした手厚いもてなしをする。
※百丈清規抄(1462)三「点心の先に礼する礼は湯の礼ぞ」

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