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磁化【じか】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

磁化
じか
magnetization
磁場により磁性体内に生じた分極磁気分極ともいう。磁化された磁性体の中の点Aのまわりに微小な部分をとり,その部分における一定に分極した双極子密度N磁気モーメントm としたとき,点Aにおける磁化 MMNm で与えられる。真空の透磁率を μ0 とするとき,磁化 M と磁場 H磁束密度 B との関係は,SI単位では M=μ0χmHm は磁化率) ,B=μ0HMガウス単位系では M=χmHBH+4πM となる。

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デジタル大辞泉

じ‐か〔‐クワ〕【磁化】
[名](スル)
磁界内に置かれた物体が磁気を帯びた状態になること。また、その強さ。帯磁
陶磁器生地が溶けてガラス状になること。

出典:小学館
監修:松村明
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世界大百科事典 第2版

じか【磁化 magnetization】
物質が磁気を帯びることを意味する場合もあるが,ふつうは物質の巨視的な磁気モーメントを指し,通常,単位体積当りの巨視的な磁気モーメントで定義される。物質の磁気的性質は主として電子の磁気モーメントに由来しているが,電子がもつ非常に小さい微視的な磁気モーメントが多数集まって,その総和として巨視的に物質が示す磁気モーメントを磁化と呼ぶのである。磁化は物質の磁性を特徴づける基本的な量の一つである。強磁性の場合を除いて,一般に熱平衡状態では物質の磁化Mは磁場Hを加えなければ0で,磁場を加えると磁場に比例して磁化が生ずる(M=χH)ことが知られている。

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大辞林 第三版

じか【磁化】
磁界中の物体が磁気を帯びること。また、その結果生じた単位体積当たりの磁気モーメント。帯磁。
高温で焼いた物の素地きじが磁器質になること。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

磁化
じか
magnetization
物質を磁場の中に置いてそれを磁石にすること、つまり磁気モーメントを与えることをいうが、またそのようにして得られたその物質の単位体積当りの磁気モーメントも磁化(ベクトル)という。
 磁化されていない物質を、強さがHの磁場の中に入れたとき、その物質の磁化はMとなり、普通の物質ではMはきわめて小さく精密な計器でないと測れないが、MHに比例する。鉄などのように強く磁化されるもの(強磁性体)ではMHに比例せず、Hが大きくなるとMは飽和し、またヒステリシスの現象がみられる。MHとの比を磁化率とよび、また帯磁率とよぶこともある。MHとが比例するときにはもちろんこの比χは一定であるが、強磁性体ではχは磁場の関数である。ある強磁性体の最大のχを最大磁化率という。χは物質によって異なり、また温度によっても変化する。室温で強磁性体である鉄などではχは数十ないし数十万の値をとるが、多くの物質では100万分の1程度の小さなものであり、正のもののほか負のものもある。
 強磁性体の単結晶ではとくに磁化しやすい方向がある。たとえば鉄単結晶では、ミラー指数の(100)方向のχが大きい。これを磁化容易方向という。微細に調べると強磁性体は、実は小さな領域ごとに、外部の磁場によらずに自発的に磁化していることが明らかにされ、その磁化を自発磁化という。普通に鉄などを磁化するというのは、ばらばらの方向を向いている小領域の磁化方向を一方向にそろえることであって、これをとくに技術磁化とよんで自発磁化と区別することもある。
 磁化の測定は、古くは不均一な磁場中で物体が受ける力を測定する磁気天秤(てんびん)という機器で行われていた。1980年代後半ごろからは、SQUID(スキッド)(超伝導量子干渉素子)を用いた磁束計が普及し、微小試料の磁化をきわめて高感度で測定できるようになった。SQUIDは、ジョセフソン効果を応用した素子であり、素子を貫く磁束の数を数えることができる。[宮原将平・佐藤博彦]
『島田寛・山田興治編『磁性材料――物性・工学的特性と測定法』(1999・講談社) ▽浜口智尋著『電子物性入門』(1999・丸善)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

じ‐か ‥クヮ【磁化】
〘名〙
① 磁界内に物体を置いて磁気を帯びさせること。また、その強さ。単位体積あたりに生じた磁気モーメントの大きさで表わす。帯磁。〔電気訳語集(1893)〕
② 陶磁器の焼成過程で、生地が溶けて、ガラス状になること。磁器質となること。

出典:精選版 日本国語大辞典
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化学辞典 第2版

磁化
ジカ
magnetization

磁性体が磁気を帯びることを磁化するというが,定量的には,磁化は磁性体の単位体積当たりの磁気モーメントの総和である.磁化をM磁場の強さをH磁束密度Bとするとき,国際単位系(SI単位)のE-H対応では,

Bμ0HM

の関係になる.μ0 は真空の透磁率.磁化の単位は Wb m-2 あるいはテスラ(T)である.一方,E-B対応では,

Bμ0(HM)

のように定義される.また,ガウス単位系では,

BH + 4πM

という関係になる.

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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