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碧玉【へきぎょく】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

碧玉
へきぎょく
jasper
ジャスパーとも呼ぶ。不純で不透明な玉髄。多くは酸化鉄によって紅,黄,褐,緑,黒などの色を呈する。硬さは石英よりやや低い。比重は 2.6~2.9で不純物が多いほど重い。色やつやにより次の種類がある。赤玉は俗に赤玉といい,象眼 (ぞうがん) 細工に使われ (佐渡の岩首,石川県国府) ,また庭石として珍重される。緑・青色碧玉は島根県出雲地方玉造石 (たまつくりいし) が名高く,歴代玉造りの中心素材であるため特に出雲石とも呼ばれる。黄,褐色のまだらなものはエジプト碧玉という。成因火成岩の活動末期に,熱水や地下水に溶けたケイ酸分が沈殿したものとみられる。考古学的には,弥生時代から古墳時代にかけて,管玉勾玉鍬形石車輪石紡錘車など装身具実用品として出土する。日本をはじめ,中国,シベリア,イタリア,エジプト,アメリカ,アフリカなどに産出。外国では古代エジプト時代より使われてきた。

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デジタル大辞泉

へき‐ぎょく【×碧玉】
酸化鉄などの不純物を含み、不透明で色のついた塊状石英。色は緑・赤・黄褐色など。佐渡赤玉(あかだま)出雲の玉造石(たまつくりいし)などがあり、古くから勾玉(まがたま)管玉に用いられた。ジャスパー

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岩石学辞典

碧玉
緻密な潜晶質の不透明またはわずかに透明なチャートの種類で,一般には赤色であるが黄色,褐色,緑色,黒色のものもある.普通は鉄鉱床に伴われ,この色は微粒に分散した酸化鉄と水酸化鉄の存在によっている.この語は鉄鉱床の存在と関係なく,赤色チャートの一種にも用いられる[Pettijohn : 1975].ヘブライ語でyashpheh,ギリシャ語でiaspisという.

出典:朝倉書店
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防府市歴史用語集

碧玉
 石英[せきえい]の1種で、緑色をしていることからこう呼びます。弥生時代から玉類の材料として使われました。

出典:ほうふWeb歴史館
Copyright 2002,Hofu Virtual Site Museum,Japan
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世界大百科事典 第2版

へきぎょく【碧玉】

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

へきぎょく【碧玉】
青色または緑色の玉。
玉髄の一。酸化鉄からなる不純物を含む不透明な石英。紅色・緑色・黄色・褐色などを呈する。赤色を呈するものは赤玉と呼ばれる。ジャスパー。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

碧玉
へきぎょく
jasper
鉄分を含んだ不純な不規則塊状の石英の一種。めのうより不純物が多い。色は赤~赤褐色が典型的であるが、褐、黄褐、灰緑、褐黒色などさまざまである。赤みの強いものは、不純物として赤鉄鉱、褐色みの強いものは、不純物として褐鉄鉱が主として含まれる。斑(はん)点状、くもり状、帯状などのタイプがある。割れ口は平滑ないし貝殻状である。火山岩やその変質した部分に、空隙(くうげき)や脈を充填(じゅうてん)して産したり、層状鉄鉱床中に団塊や脈をなしたりする。火成岩の貫入に伴う珪化(けいか)作用によっても生成される。また広大な層として産する場合もある。日本では新生代新第三紀の火山岩に伴うものが多い。赤玉(あかだま)で有名な新潟県佐渡地方のものは、別名赤ジャスパーといわれるものである。また出雲(いずも)地方の勾玉(まがたま)などによく使われた島根県松江市玉造(たまつくり)温泉のものは灰緑色の碧玉である。ほかに、石川県小松市、青森県龍飛(たっぴ)岬など産地は多い。
 ジャスパーの名はペルシア語のjashmやjashpなどに由来している。古来は緑色系の半透明玉髄(ぎょくずい)などに使っていたらしいが、16世紀ころから現代の碧玉をも含めてよぶようになった。研磨して飾り石とされるが、価格は低い。[松原 聰]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

へき‐ぎょく【碧玉】
〘名〙
① 緑または青色の玉。
※菅家文草(900頃)五・重陽節侍宴、同賦天浄識賓鴻「碧玉装箏斜立柱、青苔色紙数行書」 〔拾遺記‐周穆王〕
② 空や水などの青々としたさまをたとえていう。
※本朝文粋(1060頃)一一・修竹冬青詩序〈藤原篤茂〉「凡竹之為物也、藍羅剪葉、碧玉抽竿」 〔柳宗元‐酬曹侍御過象県見寄詩〕
③ 非晶質の二酸化珪素あるいは石英の微細結晶の集合体。玉髄やめのうと同系列であるが不純物が多く不透明。色は黄・赤・茶褐色・暗緑色・暗青色などがあり、斑点・縞のあるものもある。美しいものは半貴石として飾り石に用いられる。佐渡の赤玉、出雲の玉造石など。〔鉱物字彙(1890)〕

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