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碧巌録【へきがんろく】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

碧巌録
へきがんろく
Bi-yan-lu
臨済宗の公案を集めたもの。『碧巌集』ともいう。詳しくは『仏果圜悟 (えんご) 禅師碧巌録』。 10巻。中国,宋の宜和7 (1125) 年完成。雪竇重顕 (せっちょうじゅうけん) が『伝燈録』 1700則の公案のなかから 100則を選び,それぞれに偈頌を加え,さらにそれに対して圜悟が各則ごとに,垂示 (すいじ) ,著語 (じゃくご) ,評唱を加えて成立した。圜悟の弟子によって編集刊行されたあと,中国,日本で何度も刊行され,参禅弁道のための宗門第1の書として珍重されている。

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デジタル大辞泉

へきがんろく【碧巌録】
中国の仏教書。10巻。圜悟克勤(えんごこくごん)著。1125年成立。雪竇重顕(せっちょうじゅうけん)が百則の公案を選んだものに、著者が垂示(序論的批評)・著語(じゃくご)(部分的短評)・評唱(全体的評釈)を加えたもの。臨済宗で最も重要な書とされる。仏果圜悟禅師碧巌録。碧巌集。

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防府市歴史用語集

碧巌録
 臨済宗[りんざいしゅう]で重んじられる仏教書物です。中国・宋[そう]の時代につくられました。

出典:ほうふWeb歴史館
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世界大百科事典 第2版

へきがんろく【碧巌録 Bì yán lù】
中国,宋代禅文学の代表典籍。10巻。詳しくは,《仏果圜悟(えんご)禅師碧巌録》または《仏果碧巌破関撃節》という。禅宗五家の一派,雲門宗4世の雪竇重顕(せつとうちようけん)が,仏祖の問答100則を選んで,をつけたものにもとづいて,臨済宗楊岐4世の仏果禅師圜悟克勤が,それらの一句ごとに下語を加え,さらに全体について提唱したもの。碧巌とは,仏果が原書を提唱した禅院の一つ,潭州夾山霊泉寺の開創にちなむ句より来ていて,夾山の境地を問う僧に答えて,開山の善会が,〈猿は子を抱いて青嶂の後に帰り,鳥は花を銜(は)んで碧巌の前に落つ〉と歌ったのに基づく。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

へきがんろく【碧巌録】
仏教書。一〇巻。宋代の圜悟克勤えんごこくごん編。雪竇重顕せつとうちようけんが「伝灯録」を中心に百則の公案を選び、これに頌じゆをつけた「頌古百則」に、編者が垂示・評唱・著語じやくごを加えたもの。公案集の代表的作品で、特に臨済宗で尊重する。碧巌集。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

碧巌録
へきがんろく
中国、宋(そう)代の仏書。10巻。中国禅宗五家の一、雲門宗の雪竇重顕(せっちょうじゅうけん)(980―1054)が、趙州従(じょうしゅうじゅうしん)や雲門文偃(うんもんぶんえん)を中心とする古則公案百則を集めて頌(じゅ)を付した『雪竇頌古(じゅこ)』に、臨済(りんざい)宗の圜悟克勤(えんごこくごん)(1063―1135)が自在に評釈を加えた書。古くは『碧巌集』という。禅の公案集として第一のもので、成立して以後、数多くの刊行がある。現存のものでは、1300年(大徳4)の張明遠(ちょうめいえん)による刊本を最古とするが、付される序文などにより、それ以前の刊行のあったことが知られる。とくに現在、金沢市大乗寺に所蔵される『碧巌破関撃節(へきがんはかんきゃくせつ)』(『一夜碧巌』)は、入宋(にっそう)していた永平道元(えいへいどうげん)が帰朝に際して、白山権現(はくさんごんげん)の助力を得て、一夜にて書写したと伝えられるもので、『碧巌集』の古型を伝えて貴重である。日本でも各時代を通じて提唱本、講義本が多数成立したが、そのなかでも、大智実統(だいちじっとう)の『碧巌集種電鈔(しゅでんしょう)』、岐陽方秀(きようほうしゅう)の『碧巌録不二鈔(ふにしょう)』、大空玄虎(だいくうげんこ)の『碧巌大空鈔(だいくうしょう)』、万安英種(ばんなんえいしゅ)の『碧巌録鈔』などが代表的なものである。[永井政之]
『加藤咄堂著『碧巌録大講座』全15冊(1939・平凡社) ▽西谷啓治・柳田聖山編『世界古典文学全集36B 禅家語録』(1974・筑摩書房) ▽朝比奈宗源訳註『碧巌録』全3冊(岩波文庫) ▽入矢義高・梶谷宗忍・柳田聖山編『禅の語録15 雪竇頌古』(1981・筑摩書房) ▽平田高士著『仏典講座29 碧巌集』(1982・大蔵出版)』

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