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石墨【せきぼく】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

石墨
せきぼく
graphite
炭素Cの成分をもつ鉱物黒鉛グラファイトともいう。六方晶系であるが,結晶は小さく,普通鱗状の塊か,粉状,土状をなす。結晶は六角板状で底面が完全劈開。硬度1~2で軟らかく,こすると容易に紙に印がつき,触れると油脂感がある。比重 2.2。金属光沢をもち,黒ないし鋼灰色,条痕は黒。劈開片は弾性がなく,曲りやすい。結晶質石灰岩,結晶片岩,片麻岩などに板状結晶や散在した葉片として産する。火成岩の貫入を受けた石灰層,片麻岩を貫く脈中に石英長石などとともに産する。鉛筆,耐火るつぼ,電極などに用いる。世界最大の鉱床スリランカにある。グラファイトは書くという意味のギリシア語に由来。

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デジタル大辞泉

せき‐ぼく【石墨】
炭素からなる鉱物。黒色で金属光沢があり、軟らかい。六方晶系電極、鉛筆の芯(しん)や、原子炉中性子減速材などに用いる。グラファイト。黒鉛(こくえん)。

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世界大百科事典 第2版

せきぼく【石墨】

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大辞林 第三版

せきぼく【石墨】
炭素からなる黒色の鉱物。六方晶系。通常は土状・粉状で、はっきりした結晶形を示さない。 → 黒鉛こくえん

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

石墨
せきぼく
graphite
炭素の同素体の一つ。黒鉛(グラファイト)の鉱物名。炭素の元素鉱物として天然にも産するほか、人工的にも多量に合成される。[守永健一・中原勝儼]

人工物

石油コークスなどを1400℃で(かしょう)して揮発分を除き、結合材を加えて800℃で焼成し、2500~3000℃に熱してつくる。灰黒色の光沢ある六方晶系の板状結晶。石墨は層状格子で、平面内での結合は強いのに、平面間を結ぶ力は弱いので、はがれやすい。また、他の原子が反応して平面の間に入り込んだ層間化合物をつくる。融点が高く、熱膨張性が低く、高温に耐えうること、電気・熱の伝導性があること、化学的にも安定であることなどから、鉄鋼、アルミニウム、各種化学工業の分野で電極、導電材、耐火剤、耐薬品材料、原子炉の中性子の減速材、減摩剤、鉛筆の芯(しん)などとして使われている。[守永健一・中原勝儼]

天然鉱物

非金属元素鉱物の一つ。六方相と三方相の二つの多型がある。ダイヤモンド、ロンズデール石(2Hおよび4Hの2種の多型がある)、チャオ石とは同質異像関係にある。変成岩、とくにある種の片麻岩(へんまがん)中に濃集して産し、鉱床を形成するほか、再結晶石灰岩中、そのスカルン化産物中、低変成度の広域変成岩中、ある種の閃緑(せんりょく)岩中に産し、含有する岩石に還元環境を与える。変成岩中に脈をなすものではマグマ起源の成因が暗示されている。自形結晶は六角板状をなすが、多くは鱗片(りんぺん)状あるいは土状。日本では、富山県上新川(かみにいかわ)郡千野谷(せんのたに)鉱山(閉山)、岐阜県吉城(よしき)郡河合(かわい)村(現、飛騨(ひだ)市河合町)天生(あもう)鉱山(閉山)などで鉱床として稼行された。英名はギリシア語の「書くこと」を意味するグラフに由来する。[加藤 昭]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

せき‐ぼく【石墨】
〘名〙
① 炭素の同素体の一つ。化学名は黒鉛。炭素の元素鉱物として変成岩に伴って産出する天然のものと、無定形炭素を黒鉛化してつくる人造のものとがある。六方晶系板状結晶。黒ないし鋼灰色の金属光沢をもつ。耐熱性・耐衝撃性・耐食性にすぐれ、電気や熱の伝導性がよい。化学的に安定。各種の電気機器材料・耐火煉瓦・原子炉用中性子減速剤・鉛筆の芯などのほか、潤滑材・減摩剤・鋳型など化学機器用の炭素製品材料として広く用いられる。グラファイト。〔大和本草(1709)〕 〔鉱物字彙(1890)〕
② 石炭の異称。
※随筆・蒹葭堂雑録(1856)五「石炭(いしずみ)は中国九州等より多出せり〈略〉異名煤炭、石墨(セキボク)、鉄炭、焦石、烏金石と号(なづく)

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化学辞典 第2版

石墨
セキボク
graphite

[同義異語]黒鉛

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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