Rakuten infoseek

辞書

真空管【しんくうかん】

デジタル大辞泉

しんくう‐かん〔‐クワン〕【真空管】
真空度の高いガラスや金属の容器内に電極を封入した電子管総称二極管三極管多極管などがあり、検波増幅整流発振などに用いる。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

しんくうかん【真空管 vacuum tube】
ラジオやテレビ受信機に多く使われた小型電子管の通称。真空中で電子流を制御して増幅などを行う電子素子は,発明当初からおもに真空管と呼ばれ発展してきた。しかし後に大型管,ブラウン管,マイクロ波管など機能の異なるものや,似た機能であるが内部が真空でない放電管などが出現したため,専門的にはこれらを電子管electron tubeと総称し,従来,真空管と呼ばれた小型管は受信管receiving tubeと呼ばれるようになった。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

しんくうかん【真空管】
内部を高真空にしたガラス管・金属管に電極を封入したもの。検波・整流・増幅・発振などに用いる。 X 線管・光電管・磁電管などを含めていう。電子管。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

真空管
しんくうかん
vacuum tube
10-5N/m2 (約 7.5×10-8 Torr) 以下の真空の容器中に電極を設け,その間の電子流により電気信号の整流,増幅,発振,スイッチ操作など,いろいろな動作を行わせる電子管。普通は陽極陰極とから成る二極管を基本とし,これに網目状の電極グリッド (→格子 ) を1個加えた三極管,2個以上加えた四極管五極管などがある。真空管の特性は陽極電流と,陽極電圧または格子電圧との関係を表わす特性曲線,あるいは真空管定数で表わされる。トランジスタの普及により,高出力の発振管,電子レンジに用いられているマグネトロン (→磁電管 ) などの特殊管を除いてほとんど使われなくなった。なお,光電子を利用した光電管テレビジョンに用いられるブラウン管なども真空管の1種である。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

真空管
しんくうかん
vacuum tube
高真空の熱電子管で「真空容器内に封入された複数個の電極構成からなり、そのうち少なくとも1個は電子を放出する電極と、その電子を受け取る電極を含む電子装置」と定義されている。真空管は、電子管の発達の初期に、真空度があまりよくない放電管と区別するために、このようによばれるようになった。しかし、現在の学術用語では、むしろ放出された電子のふるまいに重点を置いて、電子管という語が用いられている。
 本来の意味では、真空管は一部の放電管を除くすべての電子管を含めるべきであるが、現在、慣習上、初期のラジオ、テレビジョンなどに使われた二極管、三極管、四極管、五極管、ビーム出力管などの受信用の電子管と、放送などに使われる大出力の多極電子管、マイクロ波用の磁電管、クライストロン、進行波管などをいうことが多い。真空封じ容器によりガラス管、金属管、磁器受信管ともよぶ。ガラス管ではST管、GT管、ミニアチュア管(MT管)、サブミニアチュア管(SMT管)と外形の大きさによる呼び名がある。[岩田倫典]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

しんくう‐かん ‥クヮン【真空管】
〘名〙 (vacuum tube の訳語) ガラスや金属などの容器に数個の電極を封入し、内部を真空にした電子管の総称。陰極を加熱して熱電子を放出させ、陽極を陰極に対して正の電位にすると、電子は陽極に達して電流が流れ、増幅・検波・整流・発振などの作用をする。光電管や磁電管など特殊真空管をも含めていうこともある。〔電気訳語集(1893)〕
[語誌]電信機材としての真空管は、一九〇四年のフレミングの二極管の発明により実用化された。発達初期には、管内が真空であるところから vacuum tube と呼ばれ、「真空管」の訳語が作られた。その後、欧米では elector tube という名称が広まったが、その訳語としての「電子管」は広まらなかった。日本では、大正一四年(一九二五)のラジオ放送の開始とともに一般化した。現在では、一部のオーディオアンプやギターアンプを除いて殆ど用いられなくなっている。

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

真空管」の用語解説はコトバンクが提供しています。

真空管の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.