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真理【シンリ】

デジタル大辞泉

しん‐り【真理】
いつどんなときにも変わることのない、正しい物事の筋道。真実の道理。「永遠不変の真理」「真理の探究」
哲学で、
㋐思惟と存在あるいは認識と対象との一致。この一致については、いくつかの説がある。
㋑プラグマティズムでは、人間生活において有用な結果をもたらす観念をいう。
仏語。実で永遠不変の理法。真如

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世界大百科事典 第2版

しんり【真理 truth】
真理についての考え方には大きくいって三つある。第1は存在論的真理観である。〈この絵はレンブラントの真作である〉〈これこそ真の勇気である〉〈この神は真なる神である〉というような例において,〈真〉という形容詞は,絵,勇気,神といった存在者に付加されている。このように〈真理〉とは存在者に対して付加される特質だとするのが存在論的真理観である。ところでいまの例において絵の場合はそれが真かどうかを決定するのは比較的簡単だが,勇気や神の場合にはその判定が難しく,そこからいろいろの哲学的・神学的議論が出てくる。

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大辞林 第三版

しんり【真理】
正しい道理。だれも否定することのできない、普遍的で妥当性のある法則や事実。 不変の- -の探究
(価値を慮外にして)事態の真相。真。その基準については諸説ある。 (1) 思想と事物の一致、すなわち判断や命題が存在と正確に対応すること(対応説)。 (2) ある命題(思想)が他の諸命題と矛盾せず整合性があること(整合説)。 (3) プラグマティズムでは、ある思想が有効な働きや結果を示すこと。 ⇔

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日本大百科全書(ニッポニカ)

真理
しんり
truth英語
vritフランス語
Wahrheitドイツ語
虚偽とともに、そのいずれかが命題または判断に付着する性質である。すなわち「或(あ)るものが或るものである(たとえば「人間は植物である」「この花は白色である」などで、一般に「SはPである」と表記される)」という命題または判断は、かならず真であるか偽であるかのいずれかである。真なる命題の把握または真なる判断が知識であり、知識は真であることによって知識となるのであるから、真理は認識に関する超越的価値であり、知性が目ざす目的としての超越的対象である。
 真理の基準が何であるかについては、いろいろな説がある。伝統的な形而上(けいじじょう)学は「思考と存在との合致」adaequatio rei et intellectusが真理であるとした。ギリシア語のaltheia(真理)の語義は、本来、「覆われていないこと、顕(あらわ)なこと」であると考えられる。すなわち、真理とは存在そのものの姿が顕になっていることであり、そのように存在そのものを顕ならしめるもの、または存在の真実相がそこで顕となる場所が理性であると考えられる。
 このように、真理が存在そのものについて語られるとき、それは存在論的真理とよばれる。これに反して、真理が知性の分析と総合の作用である判断について語られるとき、それは認識論的真理である。中世では、いろいろな真理は、唯一の真理である神に基づくものとされた。神の真理は事物を創造する真理である。したがって、これは存在の真に関係づけられて成立するものではなく、むしろ、存在の真がそれに関係づけられて成立するものとされた。
 知性が知性の外にある存在そのものに、いったい、いかにして達しうるであろうかという問いによって、懐疑論が生まれる。ゴルギアスや古代懐疑派では、そこから真理の認識は不可能であるという結論が導き出された。プロタゴラスでは「真理とは各人にとってそう思われるものである」という相対主義が主張された。これは、人間を真理の尺度とする点で「人間尺度説」homo-mensura-theoryとよばれる。懐疑論の主張に対して、「万民の一致」consensus gentiumが真理の基準として主張されることもあった。知性は、知性の外にある「物自体」には達しないが、知性の内部において真偽を弁別する、と考えるとき、近代の主観主義が生まれた。この場合、真理の基準は観念の明証性または知性の法則との整合性に置かれ、知性内の基準が真理の基準となる。また、真理の基準を知識の有効性にありとするプラグマティズムの真理説も、主観主義の一形態である。[加藤信朗]

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精選版 日本国語大辞典

しん‐り【真理】
〘名〙
① ほんとうのこと。まことの道理。真実のこと。〔落葉集(1598)〕
※形影夜話(1810)上「各自見を逞うせしも多けれども、又皆其本明らかならざる事を基とせし故、真理を精詳にする事を得ざると知らる」
② 特に哲学でいう。
(イ) 古代・中世には、認識が実在の事物に一致すること。スコラ哲学では、この認識の真理をささえる絶対の真理として神を考え、神は信仰によって啓示されるとした。
(ロ) 近代では、判断が思惟法則に一致するという形式的真理と、判断が経験の先天的原理である悟性の法則に一致するという認識の真理がとりあげられた(カント)。
(ハ) 現代では、命題の性質とみなされ、論理学におけるトートロジー(恒真式)群とその変形という形式的真理と、命題と事実の一致という認識の真理、命題が絶対とみなされた一貫した体系全体の必然的な一部分であると認められることという筋道一貫の真理、命題が有効であるというプラグマチックの真理、意識から独立に存在する物質とその運動を認め、物質を正しく反映する意識をさす唯物論的真理などに分かれて研究されている。
③ 仏教で、真如(しんにょ)のこと。真実で永遠不変の理法をいう。
※懐風藻(751)和藤江守詠裨叡山先考之旧禅処柳樹之作〈麻田陽春〉「山静俗塵寂、谷間真理専」
※太平記(14C後)四〇「文々に悲涙の玉詞を瑩き、句々に真理の法義を宣られしかば」 〔方干‐遊竹林詩〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

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