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【あがた】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典


あがた
大化以前の地方制度。『日本書紀』では「神武紀」に菟田県,「景行紀」に子湯県などがみえ,「成務紀」には,国郡に造長をおき,県邑に稲置 (いなぎ) をおいたと記し,『古事記』では,大国,小国の国造 (くにのみやつこ) を定め,国々の堺 (境界) および大県,小県の県主を定めたと記している。また,大化改新のとき,東国と大和の6県に,他に先んじて新政をしいたことがみえる。これらの記事から,(1) 大和朝廷直轄地とする説,(2) 国造治下の狭小な地方組織とする説,(3) 県主を首長とする「あがた」と呼ばれる皇室の直轄地と,「こおり」と呼ばれる稲置を首長とする国の下級組織,という3説があるが,いずれとも断定はできない。県は軍事的,経済的に重要な地域が多いことや,大和の6県が令制になっても,官田または園地として,皇室の直轄地としての性質を長く保っていたことからみても,大和朝廷の直轄地としての性格をもっていたことは十分うかがえる。その語源を「上り田」「班 (あか) ち田」とする説があるのも,これから出たのであろう。県は大化改新によってまたは郡の一部となって,国郡制という地方制度に編入された。

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デジタル大辞泉

あがた【県】
大化の改新以前、諸国にあった大和政権の地方組織。また、県主(あがたぬし)が統治した地域とも。
平安時代の国司の任国。また、その国司。
地方。いなか。
「田面(たづら)なるわら屋の軒の薦簾(こもすだれ)これや―のしるしなるらん」〈夫木・三〇〉

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けん【県】
とともに、市町村を包括する広域地方公共団体議決機関として議会執行機関として知事・教育委員会公安委員会などを置き、条例制定地方税賦課徴収などの権能をもつ。現在、43県。→都道府県
明治初年、に対して、朝廷の直轄地の称。
中国の地方行政区画の一。代に郡と並んで設置されたが、代に郡県制の実施により郡の下に置かれ、以後、州・府・道・省などに属した。現在はの下に位置する。

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けん【県〔縣〕】[漢字項目]
[音]ケン(漢) [訓]あがた
学習漢字]3年
都・道・府と並ぶ地方公共団体。「県警県庁県民県立近県府県廃藩置県
中国で、もと郡の下に置いた行政区の単位。「知県郡県制
[名のり]さと・とう・むら
[難読]県主(あがたぬし)県召(あがためし)

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防府市歴史用語集

 古墳時代に、畿内[きない]の朝廷[ちょうてい]は国造[くにのみやつこ]に地方を支配させていましたが、それとは別に、朝廷が直接支配していた土地のことです。県の責任者が県主[あがたぬし]です。朝廷に食料や物資を納めていました。

出典:ほうふWeb歴史館
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世界大百科事典 第2版

あがた【県】
倭(やまと)王権下の地方組織または区分。語義については,あがり田(大王の料地),わかち田(班給の地),さらにアイヌ語のコタンkotan(村落),朝鮮語のカka(辺地)などから説明されるが定説はない。県の長を県主(あがたぬし)という。県,県神社,県主など関連名称の地域的分布は,大和・河内を中心に遠江・信濃・越前以西に多く残存し,筑紫の岡県主・伊覩(いと)県主の祖が賢木(さかき)に鏡,剣,瓊(たま)をかけて服属したという伝承(《日本書紀》仲哀8年条,《筑前国風土記》)は,県が本来祭祀的集団を基盤として倭王権に早期的に統属された地方単位であることを物語る。

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けん【県 xiàn】
中国の行政区画の単位。秦・漢時代以降の旧中国では,全国は1500を上下する県に区分され,その数によって王朝の領域の広狭が推定できる。官員が派遣されるのは県までであり,会館をはじめとした地縁結合の単位でもある。県は官(おかみ)に懸(か)けるの意で,秦の武公10年(前688)文献に初出し,新開地を直轄地とする場合使われたが,秦の統一(前221)で郡県制が施行されるとともにその位置を確定した。前漢時代には県とそれに準ずる区画が1587あり,後漢は1180に減少したが,唐代には1573に戻り,その後は1600を前後した(清朝以降,領域の拡大により今日では2000をこえる)。

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大辞林 第三版

あがた【県】
大化前代、大和政権の直轄領。または国造くにのみやつこの支配下の地方組織。みあがた。
国司など地方官の勤務地。任国。また、その人。 「あるひと、-のよとせいつとせはてて/土左」
いなか。地方。 「田面なるわら屋の軒のこもすだれこれや-のしるしなるらむ/夫木 30

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けん【県】
地方行政区画の一。地方公共団体のうち最も範囲の広い区画で、市町村を包括する。 → 都道府県府県制
廃藩置県時に、それまでの藩に代えて用いた行政名。 → 廃藩置県
中国の行政区画の一。時代により州・府・道などの下に置かれたが、現在では省に所属している。

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日本の地名がわかる事典

〔長野県〕県(あがた)

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