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相似【そうじ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

相似
そうじ
analogy
生物学用語。発生学上はその由来が異なるにもかかわらず,生物の器官同士の形態が似ており,機能のうえからは互いに同じである場合の関係をいう (→相同 ) 。たとえばトンボの翅とスズメの翼との関係などがそうである。また分子レベルでも,脊椎動物の血液中の酸素運搬蛋白質であるヘモグロビンと,軟体動物などがもち同じ機能をしているヘモシアニンとは,蛋白質としてまったく別種のものなので,相似といえる。

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相似
そうじ
similar
数学用語。 (1) 図形について一般に2つの図形 F ,F′ 上の点同士の間に一対一対応がつけられ,その対応点を結ぶすべての直線が定点Oを通り,各2点間の距離がOによって同じ比 k に内分あるいは外分されるとき,F ,F′ は相似の位置にあるといい,このとき,Oを相似の中心,一定の比 k を相似比という。相似の位置にあるか,または適当に移動することによって相似の位置に置くことのできる2つの図形は互いに相似であるといい,相似な図形を相似形という。相似比 kmn で与えられている相似形 F ,F′ においては,対応する角が等しく,対応する部分の長さの比は mn ,面積の比は m2n2 ,体積の比は m3n3 となる。互いに合同な図形は,相似比が1の相似形と考えられる。 (2) 順序集合においては,2つの順序集合があって,それらの元の間に,順序関係を保つ全単射が存在するとき,すなわちこれら2つの集合に定義された順序が順序同型であるとき,これらの順序集合を相似であるということがある。 (3) 行列について,2つの正方行列 AB があって,BC-1AC を満足するような正則行列 C が存在すれば,AB は相似であるという。

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デジタル大辞泉

そう‐じ〔サウ‐〕【相似】
[名](スル)
形や性質が互いによく似ていること。「相似した構造の建物」
一つの図形を拡大または縮小した関係にあること。
異種の生物の器官で、発生的には異なるが、機能が同じであるために形態が似ている現象。→相同

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世界大百科事典 第2版

そうじ【相似 analogy】
生物学用語。類縁関係の遠い異種の生物において,個体発生上まったく別の起源から発生し,したがって系統発生的にも無関係の祖先型から別々に生じたものでありながら,一見類似した形態と機能をもつ器官が見られるとき,この類似を相似という。器官の形態と機能が異なっても,その起源が同じであることを指す〈相同〉と対をなすことばで,生物界における類似性を説明する概念の一つ。類似の生活様式をもつ類縁の近い生物の相同器官は,ふつう類似した形態と機能をもつが,この現象はむしろ自明のことであり,相似とはいわない

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そうじ【相似 similar】

[行列の相似]
 n次の正方行列A,Bに対してBP-1APとなる正則行列Pが存在するとき,行列ABは相似であるという。相似な行列の固有値は一致する。
[図形の相似]
 平面上または空間内に一つの図形Fと定点Oが与えられたとし,kは正の定数とする。いま,Fの任意の点Pに対し,OからPに向かう半直線を考えて,その上に点P′をOP′/OP=kとなるようにとれば,PがF上を動くときP′は一つの図形F′を描く(図1)。

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大辞林 第三版

そうじ【相似】
( 名 ) スル
形・性質などが写したようによく似ていること。
〘数〙 一つの図形を一様に拡大または縮小すると、他の図形と完全に重ね合わせることができること。
〘生〙 生物の器官で、その発生起源を異にするが、同じ機能をもつために似た形態をもつようになった場合の相互の関係。 ⇔ 相同

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精選版 日本国語大辞典

あい‐・にる あひ‥【相似】
〘自ナ上一〙 (「あい」は接頭語) 互いに似ている。互いに似通っている。
※東関紀行(1242頃)帰京「故郷に帰る喜びは、朱買臣に相似たるここちす」

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そう‐じ サウ‥【相似】
〘名〙
① (━する) 形、姿などが、類似していること。
※法華義疏(7C前)一「今所謂応同者。非名体即一故応同。唯取其所因義相似故云応同
※自画像(1920)〈寺田寅彦〉「1と2とがそれぞれ自分に似て居るのは、顔の相似を決定すべき主要な本質的の点で似て居るのでなくて」 〔易経‐繋辞上〕
② 似ているがほんとうのものではないこと。にせもの。えせもの。
※日蓮遺文‐法門可被申様之事(1269)「今の王の権法相似の法を尊んで天子本命の道場たる正法の御寺の御帰依うすくして」
③ 二つの図形が、その一方を一様に拡大または縮小して、他方と合同にすることができる状態にあること。〔数学ニ用ヰル辞ノ英和対訳字書(1889)〕
④ 異種の生物の器官で、形態や機能はよく似ているが発生的には起源を異にすること。
⑤ 仏語。天台の六即位の第四。さとりによく似た境地に達する段階。相似位。
※顕戒論(820)中「十住十地分真菩薩、相似以還皆仮名」

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