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直物【ヒタモノ】

デジタル大辞泉

ひた‐もの【直物/頓物】
[副]
いっぱいに満たすさま。ぎゅうぎゅう。
「これに白からむ所―入れてもて来(こ)」〈春曙抄本枕・七六〉
もっぱらそのことに集中するさま。ひたすら。むやみと。
「いろいろ肴をととのへ―酒をのみ」〈仮・可笑記・三〉

出典:小学館
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大辞林 第三版

じきもの【直物】

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日本大百科全書(ニッポニカ)

直物
なおしもの
除目(じもく)の後日に召名(めしな)(任官者を列記し奏聞を経た名簿)の錯誤、たとえば姓(かばね)の宿禰(すくね)を朝臣(あそん)に、あるいは官名の左を右に誤ったりしたものを訂正する政務。執筆の大臣が外記(げき)の直物勘文(なおしもののかんもん)(調査書)を取り寄せて奏上ののち、参議に命じて訂正させる。除目と同様に繁雑な作法を伴う行事である。除目の儀式化が甚だしくなると、直物のためにわざと小さな誤りをつくって置くべきだという説さえ生じた。なお、直物の際に小除目(こじもく)などを行うこともある。[黒板伸夫]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

じき‐もつ ヂキ‥【直物】
〘名〙 代価として引き渡すもの。貨幣(直銭)や米(直米)などの類。じきぶつ。
※廬山寺文書‐天祿三年(972)五月三日・天台座主良源遺告「挍屋二宇〈可立政所屋西〉其直物充賀暹了、早計納材木造立、可院家別納所耳」
※今昔(1120頃か)二「財を求めむが為に海に入らむと為(す)る程に、其の直物の乏少(ぼくせう)なれば此の弟の富人の許に行て銭を借る」

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じき‐もの ヂキ‥【直物】
〘名〙
① 商品市場で売買商品の受渡しが直(じか)にできるもの。現物(げんぶつ)。⇔先物(さきもの)

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ただ‐もの【直物】
〘副〙 ひたすら。ただもう。
※咄本・軽口あられ酒(1705)二「さる人、ごうつを見てゐられたり、ただ物あぶないあぶないと申された」
※唐詩選国字解(1791)五言古「元より富貴にも、官祿にものぞみもなく、ただもの無性に、此幽居に引込て、それを遂ると云ものぢゃ」

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なおし‐もの なほし‥【直物】
〘名〙
① 修理を要するもの。なおすべきもの。つくろいもの。また、作り直したもの。
※二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉上「袖釦の煌々(ぴかぴか)は金無垢の狂駒、目貫の直(ナホ)し物(モノ)と見えたり」
② 除目(じもく)の結果を記した召名(めしな)の主に技術的な誤りを、改め直す行事。
※平中(965頃)一「その司召しのなをし物に」
③ 宮座で、神事の頭役をつとめることになったもの、乙名(おとな)になったもの。また、座への新加入者が座に納付する米銭。
※今堀日吉神社文書‐永正元年(1504)一〇月七日・近江今堀直物掟条目「定条目之事 直物之事」

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ひった‐もの【直物】
〘副〙 「ひたもの(直物)」の変化した語。
※杜詩続翠抄(1439頃)一二「甫、彌窮 ひつたもの 零落」

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