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盲導犬【もうどうけん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

盲導犬
もうどうけん
guide dog
視覚障害者の歩行を助けるイヌ介助犬聴導犬とともに法律で定める身体障害者補助犬の一つ。適種犬は,ラブラドル・レトリーバーゴールデン・レトリーバーなど。ハーネスと呼ばれるハンドルのついた胴輪をイヌにつけ,視覚障害者はそのハンドルを持って歩く。盲導犬は障害物を避けながら歩き,停止することで交差点や段差を視覚障害者に伝える。視覚障害者は盲導犬に声をかけ方向の指示を与えながら歩行する。第1次世界大戦中のドイツにおいて,盲目の軍人らのためにイヌを訓練したのが始まりとされる。日本では 1950年代後半に導入され,補助犬のなかでは実働頭数が最も多い。2002年に施行された身体障害者補助犬法で規定され,公共交通機関,公共施設およびホテル,デパート,飲食店など不特定多数の者が利用する施設への同伴が認められた。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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朝日新聞掲載「キーワード」

盲導犬
目の不自由な飼い主の指示に従い、目的地に誘導するために訓練された犬。盲導犬候補の雄は生後半年ごろに去勢し、雌は1年以内に不妊手術をする。潜在的需要も含めると盲導犬を必要とする障害者は約7800人という調査結果もあるが、現在の盲導犬の活動数は約1千匹にとどまる。この10年で100匹ほどしか増えていない。
(2014-01-08 朝日新聞 夕刊 1総合)

出典:朝日新聞掲載「キーワード」

デジタル大辞泉

もうどう‐けん〔マウダウ‐〕【盲導犬】
盲人を目的の場所まで安全に誘導する訓練を受けた犬。人は犬につけたハーネス(胴輪)の把手(とって)をつかんで歩行する。犬種はラブラドルレトリバーシェパードが多い。アイメイト。→補助犬

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

もうどうけん【盲導犬】
盲人の歩行を補助し,盲人を危険から回避させるよう特別に訓練された犬。盲導犬訓練の起源は,ドイツの戦傷盲人援助の目的で1916年,ドイツのオルデンブルクに盲導犬学校が設立されたことによる。23年にはポツダムに盲導犬訓練所が開設され,以来盲導犬訓練による盲人援助がヨーロッパ全土に広がった。日本では,戦前ドイツから輸入した盲導犬を戦傷盲人の人々に渡したことがあるが,この制度は第2次大戦で挫折した。戦後ふたたび盲導犬育成への関心が高まり,67年,財団法人〈日本盲導犬協会〉が組織された。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

もうどうけん【盲導犬】
視覚障害者が外出するときなどに付き添って、安全に誘導する訓練を受けた犬。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

盲導犬
もうどうけん
視覚障害者を目的の場所まで安全に誘導するイヌをいう。この語は、1938年(昭和13)に来日したアメリカ人観光客で視覚障害者のゴードンJ. F. Gordonが伴ったオルティとよぶ「盲人誘導犬」が略称されるようになったものである。盲導犬をより正式に定義すれば、国または地方自治体が認めた公益法人において、5年以上の経験をもつ歩行指導員により十分訓練されたイヌが、使用を希望する視覚障害者とともに法人の定める4週間以上の歩行指導を終了した後、ハーネス(胴輪)をつけ、使用者証を所持した使用者本人と歩行する場合のみ、といえる。したがって、盲導犬としての訓練課程を終了しても、ハーネスをつけていない場合、歩行指導を受けた使用者以外の人が伴ったときは盲導犬と認められない。「歩行」は人間生活の基本的動作のなかでもっとも重要なことで、盲導犬の使用は、視覚障害者の歩行問題を解決する有効な一つの手段である。1916年(大正5)にドイツで、第一次世界大戦により目に障害をもつようになった人のために盲導犬の育成が始められた。日本では1939年(昭和14)ドイツから盲導犬としての訓練を終了した4頭のシェパードが輸入されたが、第二次世界大戦における敗戦とともに忘れられた。その後1957年(昭和32)に国産盲導犬第一号のチャンピイが誕生し、実質的な盲導犬の歴史が始まり、1972年ごろから盲導犬を「アイメイト」とも称するようになった。また、1978年の道路交通法の改正により、視覚障害者の歩行は政令で定める白色または黄色の杖(つえ)を携えるか、または政令で定める盲導犬を連れていなければならないと定められた。また、この改正により公共交通機関への盲導犬の同伴が認められている。2002年(平成14)には身体障害者補助犬法が施行され、国や自治体が管理する公共機関への同伴が認められている(レストラン、ホテルや旅館などの民間施設に関しては2003年施行)。
 盲導犬は国家公安委員会の指定した施設で育成されているが、訓練には半年から1年程度を要する。施設は全国に9施設(10か所)ある。犬種はゴールデンレトリバー、ラブラドルレトリバーがほとんどで、2009年時点で国内で働いている盲導犬は1070頭である。[塩屋賢一]
『盲導犬普及運動推進センター著『日本の盲導犬』(1984・市民出版社)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

もうどう‐けん マウダウ‥【盲導犬】
〘名〙 盲人が外出するとき、道案内をし、歩行の安全を守るように訓練された犬。犬種はシェパードやレトリバーが多い。アイメイト。
※愛犬エリ(1932)〈川端康成〉一「さういふ盲癈兵に、せめて目のかはりにと言ふので、政府が盲導犬を与へたのです」

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