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皇后【こうごう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

皇后
こうごう
「きさき」「きさいの宮」「椒房」などともいう。天皇正妻のことで,明治以前では,特に正式に立后の宣命を受けた正室だけをさした。この立后の宣命を受けるものは,律令制のもとでは皇族の女子を原則とすると定められていた。しかし,聖武天皇が臣下の藤原不比等の娘光明子 (光明皇后 ) を立后して以来,臣下,特に大臣の娘が皇后となる例もしばしばみられた。古くから皇后の地位に対する身分的待遇はきわめて高く,崩御,山陵など天皇に対すると同じ言葉が使われたが,敬称は明治まで殿下であった。皇后は同時に2人以上併立しないことが原則であったが,前帝の皇后が譲位後も皇后と称し,新帝の皇后と併立したり,1人の天皇に2人の皇后が同時に併存したりする例もみられた。このような場合には,職制のうえでは一方を皇后,他方を中宮と称し,それぞれ付属職制として,皇后宮職,中宮職をおいた。南北朝のときから立后の儀式は一時廃止されたが,江戸幕府が成立すると,徳川秀忠の娘和子が後水尾天皇の皇后に立后されてから,再び行われるようになった。 1889年2月,『皇室典範』が制定されてからは,皇太子妃は,皇太子が皇位を継承すると同時に自動的に皇后の地位につくことと定められた。これ以外にすでに天皇の地位にある人と結婚した場合には,特に立后の詔書が発布されることになっていた。 1947年1月,新皇室典範が制定,公布されて,立后の場合,皇室会議の議を経ることとなった。

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デジタル大辞泉

こう‐ごう〔クワウ‐〕【皇后】
天皇皇帝の正妻。きさき。

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世界大百科事典 第2版

こうごう【皇后】

【日本】
 天皇の嫡妻。上古には天皇の妻室である后妃をキサキといい,その最上位者を〈大后〉すなわちオオキサキと称したが,中国の制に倣ってからこれを皇后と称した。《令義解》は皇后に〈天皇之嫡妻〉と注しているが,のちには天皇と配偶関係のない皇后が置かれたこともある。長秋宮,秋の宮,椒房(しようぼう),椒庭(しようてい)などは皇后の別称である。
[資格]
 令制によると,皇后は内親王から選定するとあるが,聖武天皇が藤原不比等の女安宿媛(あすかべひめ)(光明皇后)を皇后に立てて以来,内親王以外からも皇后に立てる例が開かれた。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

こうごう【皇后】
天皇・皇帝の配偶者。天皇の正妃。きさき。こうぐう。

出典:三省堂
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精選版 日本国語大辞典

こう‐ぐう クヮウ‥【皇后】
〘名〙
※応永本論語抄(1420)微子第一八「微子をうむ時は、母未皇后(くゎうクウ)の位にたたず」
※楽屋図会拾遺(1802)下「鬟品目 皇后(カウグウ)山姥いせの二従などにて用るなりまた白髪もあり」

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こう‐ごう クヮウ‥【皇后】
〘名〙
① 天皇、皇帝の嫡妻(ちゃくさい)。天皇の妻。「皇室典範」によれば、皇族の一員で、摂政が置かれるとき、第三の順位で就任する。きさき。きさいのみや。皇后宮。
※続日本紀‐天平元年(729)八月戊辰「詔立正三位藤原夫人皇后」 〔史記‐衛青伝〕
② 太皇太后、皇太后、皇后の三者を総称していう。
※小右記‐永祚二年(990)九月三〇日「皇后四人例徃古不聞事也」
③ 天皇即位以前に薨じた皇太子妃などに皇后位を追贈され、また、天皇と配偶関係にない内親王などに贈られた尊称にいうこともある。尊称皇后。皇后宮
[補注]天皇の生母となった時に皇太后、祖母となった時に太皇太后と称され、これらを合わせて皇后とも称される。

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