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異国警固番役【いこくけいごばんやく】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

異国警固番役
いこくけいごばんやく
鎌倉幕府蒙古襲来 (→元寇 ) にそなえて御家人に課した北九州沿岸警備の軍役。鎮西 (ちんぜい) 御家人を帰国させ,博多湾沿岸に石築地を構築させて,防備にあたらせた。また中国地方の御家人には長門防備のにあたらせ,これを仕した者は大番役免除鎌倉幕府滅亡廃止

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デジタル大辞泉

いこくけいご‐ばんやく【異国警固番役】
鎌倉時代の御家人役の一。文永8年(1271)以後来襲に備えた北九州沿岸防備の軍役。九州の御家人に対して鎌倉大番役京都大番役を免除する代わりに課した。異国警固役。

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世界大百科事典 第2版

いこくけいごばんやく【異国警固番役】
鎌倉後期,モンゴル襲来に備え,筑前,長門などの要害交代勤番し,警固に当たった役。主として九州の御家人および九州に所領をもつ御家人が筑前国博多湾沿岸一帯の警備を分担した番役をさすが,出雲国分担の筑前国黒崎地方の警固,山陽・南海道諸国分担の長門国警固番役もある。準戦時の番役として主要な御家人役の一つであるが,その性格上地頭御家人以外の一般荘園公領の荘官以下住人(非御家人)にも課されている。番役の発端は1271年(文永8)9月,幕府がモンゴル襲来に備えて九州に所領をもち,しかもその地に居住せぬ御家人に対して自身または一族等の下向を命じて防御の任につかせ,また72年2月には九州在住の御家人に対して九州居住の守護少弐,大友氏らの指揮下に筑前,肥前の要害警備に当たるよう命じたのがはじまり。

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大辞林 第三版

いこくけいごばんやく【異国警固番役】
鎌倉幕府が蒙古襲来に備えて九州の御家人に課した軍役。九州沿岸警備のため、守護の統率のもとに交代で警備にあたり、また石塁を築いた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

異国警固番役
いこくけいごばんやく
鎌倉時代後期、蒙古(もうこ)(元(げん))軍の襲来に備えて、筑前(ちくぜん)(福岡県)、長門(ながと)(山口県)などの沿岸を交代で警備する軍役。1271年(文永8)幕府は九州に所領をもつ御家人(ごけにん)に下向を命じ、九州在住の御家人とともに防御の任にあたらせたが、その指揮は九州在住の守護少弐(しょうに)、大友(おおとも)氏らがとり、おおむね1番1か月の勤番であった。1274年(文永11)の第1回の襲来(文永(ぶんえい)の役)後、その戦訓を生かし、勤番制を整備、75年(建治1)の結番では鎮西九国を4番に分け、1番3か月あての勤番とした。しかし博多(はかた)湾沿岸を中心に石築地(いしついじ)を造営するとともに警固の受持ち区域が国ごとに固定し、各国ともそれぞれ御家人を3番または6番に結び、毎年交代勤務させることになった。1281年(弘安4)の第2回の襲来(弘安(こうあん)の役)後、制規はしだいに緩み、1304年(嘉元2)には九州を5番に分け、1番が筑前、2番が大隅(おおすみ)・薩摩(さつま)(鹿児島県)というように、番ごとに1、2国あて一年中勤番することになった。鎌倉幕府滅亡まで存続。非御家人も勤番の催促を受け、負担の配分をめぐり一族間の相論の原因にもなった。なお長門国要害警固番は山陽・南海道諸国御家人の分担であった。異国警固番役勤仕の御家人は京都・鎌倉大番役(おおばんやく)免除の措置がとられた。しかし、その負担は重く、御家人窮乏の一因となった。[五味克夫]
『相田二郎著『蒙古襲来の研究』(1958・吉川弘文館) ▽川添昭二著『蒙古襲来研究史論』(1977・雄山閣)』

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精選版 日本国語大辞典

いこくけいご‐ばんやく【異国警固番役】
〘名〙 異国警固をする役。

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旺文社日本史事典 三訂版

異国警固番役
いこくけいごばんやく
鎌倉幕府が蒙古襲来に備えて九州の御家人に大番役に代えて課した北九州沿岸警固の軍役
1271年に鎮西御家人に命じて防備にあたらせたことに始まる。文永の役('74)後,制度をととのえ,元の再来襲に備えて守護の統率のもとに一定期間交替で警備にあたり,防塁の構築を分担した。この制度は御家人にとって重い負担であった。

出典:旺文社日本史事典 三訂版
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