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生物化学的酸素要求量【せいぶつかがくてきさんそようきゅうりょう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

生物化学的酸素要求量
せいぶつかがくてきさんそようきゅうりょう
biochemical oxygen demand
水中の有機物が微生物によって酸化分解される過程で消費される酸素量。一般に BODといい,これが高いと水中に腐敗性の有機物が多いことを示すので,汚濁指標に使う。この手法は 19世紀後半~20世紀前半に河川汚染検査にあたって完成されたもので,他の化学的試験の結果から汚染度を正しく示すとして,利用されるようになった。主として炭素化合物を酸化するための第1段階と,窒素化合物を酸化するための第2段階があるが,検査には第1段階の,温度 20℃で5日間の酸素消費量をもって表わす。環境基準では河川の汚濁に用い,湖沼海域化学的酸素要求量 CODを使う。水質汚濁防止法排水基準では,BODは海域および湖沼以外の公共用水域に排出される排水基準に限って適用され,海域および湖沼への排水は CODが適用される。

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知恵蔵

生物化学的酸素要求量
水中の有機物が微生物によって一定時間内に酸化分解される時に必要な酸素量。水が汚れていれば有機物も多く、酸素も多く必要となる。単位ppm。環境基準は河川の汚濁指標として採用されている。
(杉本裕明 朝日新聞記者 / 2007年)

出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」

デジタル大辞泉

せいぶつかがくてき‐さんそようきゅうりょう〔セイブツクワガクテキサンソエウキウリヤウ〕【生物化学的酸素要求量】
水中にある有機物を、好気性微生物が分解するときに消費する溶存酸素の量。mg/lで表す。水質汚染を示す指標の一。生化学的酸素要求量。BOD(biochemical oxygen demand)。

出典:小学館
監修:松村明
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世界大百科事典 第2版

せいぶつかがくてきさんそようきゅうりょう【生物化学的酸素要求量 biochemical oxygen demand】
BODと略称されることが多い。水質の有機物による汚染の指標の一つ。水中に存在する分解可能な有機物を,微生物が分解安定化するために要する酸素量をいい,酸素のmg/l,またはppmで表される。ここで,分解可能とは,微生物(主として細菌原生動物も含まれる)が有機物を食物としてエネルギー獲得と増殖のために利用できることをいう。BOD値は,下水や産業排水の汚染度を酸素量で表現するとともに,これらが公共水域に放流された場合,水域で酸化,安定化するのに要する酸素量を示しており,水中の溶存酸素濃度を維持し,魚類などが生息できる良好な水環境管理のための重要な指標となっている。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

せいぶつかがくてきさんそようきゅうりょう【生物化学的酸素要求量】

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

生物化学的酸素要求量
せいぶつかがくてきさんそようきゅうりょう
水中に増殖した微小な生物が、有機物を一定条件下、一定期間内に酸化分解することによって消費した溶存酸素量。biochemical oxygen demandの訳語で、BODと略称する。
 有機物による水の汚染度を示す尺度として、広く利用されており、普通、20℃の暗黒の条件下で5日間の溶存酸素消費量(BOD5)を、mg/l(ppm)単位で求める。BODの概念は、ヨーロッパやアメリカ、とくにイギリスの汚染された河川で、自浄作用の機構を考えるにあたって考案された概念である。
 日本では、1971年(昭和46)に環境庁告示第59号として、初めて水質環境基準が公示された。そのなかで、「生活環境の保全に関する環境基準」として、河川の水質環境基準が設定され、BODは河川環境の保全上重要な基準項目の一つとして採用されている。ただし、BODを測定するための試水中に、生物の生理作用を妨害する物質が含まれているときには、BODの値が小さくなるために、有機物による水の汚染度の尺度とはなりにくいことも生じる。[渡辺仁治]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

せいぶつかがくてき‐さんそようきゅうりょう ‥クヮガクテキサンソエウキウリャウ【生物化学的酸素要求量】
〘名〙 (biochemical oxygen demand の訳語) 微生物が一定時間内に水中の有機物を酸化、分解させて浄化するのに消費される酸素の量をppmで示したもの。水がどの程度汚れているかを示す基準。略称BOD。

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