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玉露【ぎょくろ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

玉露
ぎょくろ
緑茶のなかの最高級品で,独特の香味,甘味を有する。肥料を十分に施した老茶樹を選び,春季発芽の2週間ぐらい前から (す) やわらで覆い,日を制限,こうして得られた柔らかで長く伸びた濃緑色の若茶原料とし,煎茶とほぼ同様の方法で製茶する。品質は濃深緑色でつやがあり,浸出した茶の色は淡金色でわずかに青みがかり,清澄なものがよいとされ,味はうまみと甘味がほどよく加味され,苦渋味のそれほど強くないのがよいとされている。露のうまみは 55~60℃の温湯で浸出されるので,この温度よりわずかに高い温度の湯を用いたときが最も美味であるといわれる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

ぎょく‐ろ【玉露】
玉のように美しい露。
煎茶(せんちゃ)の優良品。日覆いをして育てた茶樹の若葉を原料とする。天保年間(1830~1844)江戸の茶商山本嘉兵衛が宇治で作ったのに始まるという。

出典:小学館
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栄養・生化学辞典

玉露
 日本茶の最高級品とされ,光を覆って栽培した葉を用いて製造する.

出典:朝倉書店
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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション

ぎょくろ【玉露】
鹿児島の芋焼酎。酒名は、茶の玉にちなみ、焼酎界の最高峰を目指して命名。霧島連峰の伏流水と白麹を用いて、昔ながらの大甕で時間をかけて発酵させる。蒸留法は常圧蒸留。原料はコガネセンガン、米麹。アルコール度数25%。蔵元の「中村酒造場」は明治21年(1888)創業。所在地は霧島市国分湊。

出典:講談社
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世界大百科事典 第2版

ぎょくろ【玉露】
緑茶の最高級品。1835年(天保6)ころ山本山6代目の山本徳翁が売り出したとも,68年(明治1)に辻利右衛門がはじめて作ったともいわれる。一番茶の新芽が伸びる時期に,茶畑の全面を葭簀(よしず)や化学繊維の黒網で20日間ほどおおい,太陽光線を1/10くらいにまで制限した下で育てて摘採する。製茶工程は基本的には煎茶と変わらないが,原料の葉が薄くやわらかなため,温度の調節や揉捻のしかたがむずかしい。製品は細長い針状をなし,色は青黒く光沢のあるのがよいとされる。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

ぎょくろ【玉露】
露を玉に見立てていう語。
最優良の煎茶せんちや。苦みが少なく甘みが多い。新芽に覆おおいをかけ、日照を制限して育成した葉を用いる。天保年間(1830~1844)江戸の山本徳翁が宇治で命名し広めたという。宇治・八女やめ・岡部(静岡)が有名。

出典:三省堂
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飲み物がわかる辞典

ぎょくろ【玉露】

緑茶の一種。春にその年初めての新芽が出たら、よしずや稲わら、黒の寒冷紗(かんれいしゃ)(目の粗い薄地の織物)などで茶園をおおって20日程度直射日光を遮って育てた若い芽を用いて、煎茶と同様の製法で作ったもの。一般的な煎茶に比べ、茶のうま味成分であるテアニンの含有量が多く、渋味成分であるカテキンの含有量は少ない。また、葉緑素も増えるので、緑色が濃く鮮やかで、香りも独特のものになる。年に1回しか摘採できず、手間もかかるため、最高級の緑茶とされる。◇天保年間(1830~1844)に江戸の茶商「山本山」(現株式会社 山本山)の6代目、山本嘉兵衛徳翁が、京都・宇治で考案したとされる。

出典:講談社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

玉露
ぎょくろ
日本の緑茶の最高級品。一番茶期に多肥栽培(おもに窒素肥料)をしたチャの成木園に覆いをして日光を遮り、緑が濃く柔らかく育った芽をていねいに摘採したものを原料とする。製茶の工程は、煎茶(せんちゃ)と同様に、蒸し→粗揉(そじゅう)→揉捻(じゅうねん)→中揉(ちゅうじゅう)→精揉(せいじゅう)→乾燥を経てつくられるが、葉質は柔らかく水分も多いので、もむ力と加熱を煎茶に比べると控え目にする。
 玉露が初めてつくられたのは、天保(てんぽう)年間(1830~44)に江戸の茶商山本山6代目の山本徳翁が宇治(京都府)に出たとき、てん茶の工程中のものをもんで乾燥、これを玉露と名づけ世に広めたことに始まるとされ、茶種としては比較的新しいものである。産地は宇治、八女(やめ)(福岡県)、岡部(静岡県)が有名であるが、生産量は日本茶全体の1%にも満たない。
 高級品の形状は細くよれて針状、締まりは煎茶より緩く、色は緑が濃くてつやがある。香りは覆(おお)い香(か)と称して海苔(のり)の高級品のような独得の香りがあって、すっきりしているものがよい。茶をいれたときの水色(すいしょく)は煎茶に比べると黄色の度合いは少なく淡黄緑色で、冷めると成分中にカフェインが多いため白濁してくる。なお成分中には普通煎茶の約倍量のアミノ酸(おもにテアニン)を含み、タンニンは少ないのでとくにうま味、甘味を強く感じる。少量を味わいながら飲む茶である。茶の量は3人分で約10グラム(大さじ3杯)、湯は55~60℃に冷ましたものを70ミリリットル注いで約2分半ゆっくり浸出させる。[桑原穆夫]

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精選版 日本国語大辞典

ぎょく‐ろ【玉露】
〘名〙
① 草木についた露を玉に見たてていう語。玉のように美しい露。
※江吏部集(1010‐11頃)下・奉同菊残留秋思詩「玉露延期携女几。金風忘暦在南陽」 〔梁昭明太子‐七契〕
② 香りが高く、甘味のあるもっとも優良の煎茶。日覆(ひおおい)をした茶畑からつみとった若葉を用いる。明治元年(一八六八)、宇治の茶業者辻利右衛門が製し始めた。
※うもれ木(1892)〈樋口一葉〉七「今歳十八の出花の色、玉露(ギョクロ)の香り馥郁として、一段の見栄え流石に嬉しく」

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