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物価【ブッカ】

デジタル大辞泉

ぶっ‐か【物価】
値段。種々の・サービスの平均的な価格

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世界大百科事典 第2版

ぶっか【物価】
物価とは文字どおり物の価格であるが,経済学で単に物価というとき,あるいは物価問題というように用いられるときには通常個々の財の価格ではなく,経済全体での一般的な物価水準を指す。もちろん現実経済に一般的な物価というものが存在するわけではなく,それは統計的な指数(多くの財の価格の平均)によってとらえられるものである。たとえばどのような財の価格を指数に取り入れるかによって,消費者物価指数卸売物価指数,GNPデフレーター等があり,これらはそれぞれ目的に応じて使い分けられている。

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大辞林 第三版

ぶっか【物価】
物の値段。個々の価格でなく、総合的・一般的にとらえる場合にいう。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

物価
ぶっか
prices (of commodities)
種々の商品やサービスの価格を、ある一定の方法で総合した平均値のことであり、物価指数として示される。いいかえれば、商品・サービスが貨幣に対してもつ交換価値のことであり、貨幣の購買力とは逆数の関係となる。
 物価は、どのような経済活動の側面についての商品・サービス価格を総合して示すかによって、卸売物価・小売物価、国内物価・国際物価(輸出物価・輸入物価)、都市物価・農村物価などに分けて示される。
 日本の物価は、長期的にみて、戦争による生産能力の著しい低下、急速な経済成長に伴う有効需要の拡大、さらには輸入物価の急騰などのさまざまな局面を通して、それぞれに、物価変動に関する諸理論によっても説明しうる経過をたどってきたが、第二次世界大戦前平時の1934~1936年(昭和9~11)当時と比較するとき、それからおよそ75年を経た2010年(平成22)の物価水準は、卸売物価(企業物価)でおよそ668倍、小売物価(消費者物価=東京)ではおよそ1767倍となっている。
 物価の形成・変動に関する理論については、貨幣数量説がもっとも古い。この理論は、物価上昇が通貨の発行量の拡大によってもたらされることが多いという経験的事実に根ざすものであり、I・フィッシャーによって
  PT=MV
として定式化された。ここで、Pは一般物価水準、Tは取引数量、Mは通貨の量、そしてVは通貨の流通速度を表す。この式は、通貨の流通速度(貨幣が一定期間内に人の手に渡る回数)と取引数量(したがって財貨の生産量)が大きく変動しないと考えられる限り、物価水準は通貨数量に応じて変動するという内容のものであり、一般に「フィッシャーの交換方程式」とよばれている。この基本的な考え方については、マネタリスト(貨幣主義者)の代表であるM・フリードマンによって、より精緻な解釈の下で支持されてきた。
 ついでA・マーシャルは、この交換方程式を、経済主体による主体的行動を含む形に改変し、「マーシャルの残高方程式」とよばれる次の関係式を提示した。
  M=kPY
ここで、M、Pはそれぞれ通貨数量および物価水準であり、Yは1年間の実質所得、kはそのうち貨幣の形で保有しようとする割合である。このkは、形のうえでは先の交換方程式の流通速度Vの逆数に対応するものであるが、社会的慣習や制度的要因によって規定されるものではなく、経済主体の貨幣保有に関する主体的判断に依存するものであり、「マーシャルのk」とよばれる。
 物価理論にさらに深い内容を与えたのはJ・M・ケインズである。彼は、一般的に社会的有効需要が生産量と物価水準の積で示されるところから、有効需要に関する生産の弾力性(有効需要が1%増加した時、生産が何%増加するか)eoと物価の弾力性epとの間には
  eo+ep=1
なる関係のあることを示し、生産能力が完全利用の状態における有効需要の増大は、物価の上昇に吸収されることを説明した。この状況は、ケインズがtrue inflation(真正インフレーション)とよんだものであるが、それ以前の物価理論が需要面を強調したデマンド・プル型であったのに対して、ケインズの考え方は、供給側の要因を重視するコスト・プッシュ型であるところに新局面がある。
 このような物価理論の展開は、次の段階として、需要・供給の両側面を総合する方向が考えられるが、人々の将来に対する物価上昇の期待形成が社会の総需要と総供給に与える影響を理論的に考察することなどは、そのような試みの一つである。[高島 忠]

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精選版 日本国語大辞典

ぶっ‐か【物価】
〘名〙 諸商品の価格を総合的にみたもの。売買する品物の値段。
※令義解(718)職員「価長二人。〈掌物価市易、〉」
※太平策(1719‐22)「物価騰踊して、上下ともに困窮して」

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