Rakuten infoseek

辞書

牧草【ぼくそう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

牧草
ぼくそう
grasses
牛,馬,羊などの飼料にする草類。飼料作物のうち茎葉を飼料にするために栽培される。植物学上はイネ科マメ科に分けられる。マメ科にはクローバー,ベッチアルファルファレンゲなど,イネ科にはオーチャードグラスチモシーイタリアンライグラス,メドウフェスキュなどがある。刈取って青草のまま,または干し草サイレージとして用いられるほか,直接牧草地家畜を放牧する場合もある。牧草栽培では,成乳牛1頭に1日あたり生草で 50~75kg,干し草で8~15kgぐらい給与するだけの量を生産する必要があり,大量の種子をマメ科,イネ科とりまぜて混播するのが普通。混播は作柄を安定させ,栄養価の高い多収穫を実現する方法として認められている。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

ぼく‐そう〔‐サウ〕【牧草】
家畜の飼料とする草。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

ぼくそう【牧草 pasture plant】
葉や茎を飼料として利用する目的で栽培される,主として多年生の草本植物。牧草は,古くから家畜の飼料として用いられてきた野生の草本のうち,家畜がとくに好んで食べ,栄養価が高く,収量も多いものを選抜して改良したものである。レンゲのような緑肥作物や野草も,栄養価が高く,嗜好(しこう)性もよいため,飼料として利用する目的で栽培されるときには牧草と呼ばれる。これに対し,食用となる子実植物や根菜類粗飼料生産用に改良されたものは,牧草と区別してふつう青刈作物と呼ばれる。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

ぼくそう【牧草】
家畜の飼料として栽培される草。大部分はイネ科(イタリアンライグラス・チモシーなど)とマメ科(クローバー・アルファルファなど)に属する。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

牧草
ぼくそう
家畜の主要な飼料として栽培されている飼料作物には、牧草と青刈り作物が含まれ、比較的小形で群として草地栽培されるものを牧草という。イネ科、マメ科に属する草本植物が多い。牧草は、遊牧時代からよく繁茂し、家畜の好みに適することが知られていた野草を選抜、改良したものが多く、ウシ、ウマ、ヒツジなどの草食家畜にとってもっともたいせつな飼料である。
 牧草は、多くは多年生草本植物で、牧草として選抜されてきたものは再生能力が強く、1年のうち何回も刈り取られたり、放牧されたりしてもそれに耐える特性をもつ。牧草は、生育の形から、直立して草丈の高い立型と、地面を低くはう匍匐(ほふく)型に分けられる。立型は刈り取りに適し、匍匐型は家畜の踏みつけにも耐えるので放牧地に適する。すなわち、利用法の面からみれば、立型は乾草・サイレージ用の刈り取り型で、匍匐型は耕地・山地用の放牧型ということになる。牧草はさらに、発生地にしたがった生態型としては、寒冷地に適する耐寒性の強い寒地型と、夏の高温や乾燥に強く暖地に適する暖地型に区分される。
 寒地型牧草はイネ科のオーチャードグラス、イタリアンライグラス、マメ科のアカクローバー、シロクローバー、アルファルファなどで、暖地型牧草にはイネ科のローズグラス、バヒアグラス、ギニアグラス、マメ科のスイートクローバー、クロタラリア、デスモディウムなどがある。牧草地や採草地には永年草のチモシー(オオアワガエリ)、オーチャードグラス、アルファルファ、シロクローバーが、畑作には一年草のイタリアンライグラス、ベッチ類が適し、アカクローバーのような短年草はそのいずれにも適する。乾草・サイレージ用にはオーチャードグラスのような立型が、放牧地にはレッドトップ、シロクローバーのような匍匐型がよく、またアルファルファのようにどちらにも適する中間型もある。
 日本で栽培される牧草のほとんどは外国起源のものである。畜産の地域的広がりに対応していくためには、地域に適した牧草新品種の育種が必要である。日本では、1950年代後半から本格的な育種が始まり、1964年(昭和39)に牧草育種体制が整備され、全国各地域に牧草育種指定試験地が設置された。65年以降、これらの指定試験地では、さらに多くの新品種が導入され、選抜と評価が行われた結果、多くの新品種が成立し、牧草品種として登録されることになった。国公立の試験場および一部の民間会社で育成された新品種は、市販用種子として海外で委託増殖され、再輸入されて国内の種苗会社を通して農家に広く供給されている。
 イネ科牧草は繊維が多く、反芻(はんすう)胃家畜の粗飼料として不可欠である。マメ科牧草はタンパク質や無機質に富む。普通は両者を混播(こんばん)栽培し、収穫もいっしょに行う。混播するとマメ科植物の根粒による窒素供給などを通して共生関係をもち、単播の場合よりも肥料が少なくて収量を増す利点もある。また、草丈の高いもの(上繁草)と低いもの(下繁草)を混播すると、土地の利用度が高くなり合理的である。牧草は傾斜地や果樹園に下草などとして栽培されることが多く、土壌保全の役割も担っている。[西田恂子・星川清親]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

ぼく‐そう ‥サウ【牧草】
〘名〙 家畜の飼料用として大量に草地栽培される植物。イネ科の植物と、マメ科植物とに大別される。
※西洋聞見録(1869‐71)〈村田文夫〉前「阿爾蘭は気候温和にして甚だ牧畜に適し常に牧草鬱蒼たれば」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

牧草」の用語解説はコトバンクが提供しています。

牧草の関連情報

他サービスで検索

「牧草」のスポンサー検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE GROUP, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.