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片端【カタハシ】

デジタル大辞泉

かた‐はし【片端】
一方の端。「綱の片端を持つ」
ほんの一部分。一端。「学問の片端をかじる」

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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かた‐わ〔‐は〕【片端/片輪】
[名・形動]《「片」は不完全の意》
からだの一部に障害があること。
考え方などにつりあいがとれていないこと。また、そのさま。
不完全なこと。未熟なさま。また、欠点。
「此の大臣は色めき給へるなむ少し―に見え給ひける」〈今昔・二二・八〉
見苦しいこと。また、そのさま。不格好。
「御前には、さらぬ折だに―なるまでの御物おぢなれば」〈狭衣・三〉
きまりが悪いこと。また、そのさま。
「いと―なるほどになりぬ、など急げば」〈かげろふ・上〉
[補説]「片輪」は当て字

出典:小学館
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大辞林 第三版

かたはし【片端】
物の一方のはし。一端いつたん。 ⇔ 両端りようはし ベンチの-に座る
一部分。わずか。 話の-
末につらなるもの。はしくれ。末輩。 貴族の-
つぎつぎと。かたっぱしから。 -海へはめてのけと/浄瑠璃・用明天皇

出典:三省堂
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精選版 日本国語大辞典

かたっ‐ぱし【片端】
(「かたはし(片端)」の変化した語)
[1] 〘名〙
① 物の一方の端。また、物事のほんの一部分。
※浄瑠璃・持統天皇歌軍法(1713)一「一寸でも脚(すね)をのべ紙と、腰にさいたる七九寸、かたっぱしに半切紙」
② とるに足りない存在であるが、一応の仲間であること。はしくれ。
※闇の夜(1900)〈永井荷風〉上「乃公(おいら)ア此でもね、江戸っ子の片端(カタッパシ)なんだ」
※浄瑠璃・一谷嫩軍記(1751)三「邪魔ひろぐとかたっぱし、そっ首ころり打落す」

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かた‐つま【片端】
〘名〙 一方のはし。かたはし。
※今鏡(1170)三「檜扇のかたつま引き折りて」

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かた‐はし【片端】
[1] 〘名〙
① 物の一方の端。一端。かたっぱし。
※古事記(712)中「其の咋ひ遺したまひし蒜(ひる)の片端を以ちて、待ち打ちたまへば」
※宇津保(970‐999頃)祭の使「かたはしは水にのぞき、かたはしは島にかけていかめしき釣殿つくられて」
② 物事のほんの一部分。
※落窪(10C後)一「おほいぎみよりはじめて、くはしく問ひ聞き給ひしかば、かたはしづつ聞え侍りしに」
※愚管抄(1220)三「かく其御記をみぬ人までもれきく事のかたはしをかきつけたるを」
[2] 〘副〙 (助詞「に」を伴うこともある) =かたはし(片端)より
※ロドリゲス日本大文典(1604‐08)「トウフクジ バカリ ワヅカニ ノコレドモ ソレサエ ショダウ catafaxini(カタハシニ) クヅレ ユク〔物語〕」
※咄本・鹿の子餠(1772)押込「出るもしばり出るもしばり、片(カタ)はし猿ぐつわをはめ、柱へくくしつけるに」

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かた‐はな【片端】
〘名〙
① 片方のはし。かつぐ荷物や棒などの一方のはし。
② 一方の端をになうこと。
※浄瑠璃・吉野都女楠(1710頃か)五「是そこな衆、先肩(がた)でも後肩(がた)でも、いづれもよって片はななされ」
③ 争いごとなどの一方の中心人物。〔日葡辞書(1603‐04)〕

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かた‐わ ‥は【片端・片輪
〘名〙 (形動) (「片輪」は、発音によるあて字)
① 不完全であること。欠点があるさま。また、不十分な点。欠点。
※宇津保(970‐999頃)吹上上「京にみ給ふるに、ひとの御らんぜんもことなるかたはなき女などは、おほかるものにこそあめれ」
※能因本枕(10C終)七七「露のくせ、かたはなくて、かたち心ありさまもすぐれて、世にあるほど、いささかのきずなき人」
② 肉体的、または精神的、知能的に、一部、障害をもっていること。また、その人。
※宇津保(970‐999頃)蔵開下「いぶかしさに、さいつころ、おとどのうちにものし給しころ、みにものしたりしかど、さらに見せ給はず。なにしにかは。かたはやつきたる」
※太平記(14C後)二五「生れ給ひし後、三年迄御足立たずして、片輪(カタワ)に坐(おは)せしかば」
③ 見苦しい様子。不都合でよくないこと。けしからぬこと。
※伊勢物語(10C前)六五「をとこ、女方ゆるされたりければ、女のある所に来て向ひ居りければ、女、『いとかたはなり。身もほろびなん。かくなせそ』といひければ」
※宇津保(970‐999頃)菊の宴「やんごとなき人おほく候給ふとて、この人たちのはかなくてまじらひ給はん、かたはにはこそあなれ」
④ 不体裁できまりが悪いこと。みっともないさま。
※蜻蛉(974頃)上「『いとかたわなるほどになりぬ』などいそげば、『なにか、いまは粥などまゐりて』とあるほどに、昼になりぬ」
※宇津保(970‐999頃)内侍督「あな苦し。ことやうなる参りかな。さる心も思はぬものを。かたはなるめををも見るかな」
⑤ (多く「かたはなるまで」の形で用いる) 常軌を逸したさま。異常。度はずれていて不体裁であるさま。
※枕(10C終)三一五「なほつねにものなげかしく、世の中心にあはぬ心地して、すきずきしき心ぞ、かたはなるまであべき」
⑥ 考え方などがかたよっていること。つりあいがとれていないさま。
※読本・雨月物語(1776)貧福論「此士いと偏固(かたわ)なる事あり。富貴をねがふ心常の武扁(ぶへん)にひとしからず」
[補注]カタは不完全、不十分の意。類例に「かたおび」「かたこと」「かたとき」「かたなり」などがある。ハは「はし(端)」の意で、間人(はしひと)皇女〔書紀‐舒明天皇二年正月〕の「間」の例、また「万葉‐三四〇八」の「新田山ねにはつかななわによそり波之(ハシ)なる子らしあやにかなしも」に見られる例などから、「はし」にも中ほど、中途半端の意があり、「かた」「は」でどっちつかず、十分でない状態を意味する。

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かたわ‐かたは‥【片端】
〘形シク〙 (「かたわ(片端)」を形容詞化した語) かたわである。かたわらしい。
※米沢本沙石集(1283)九「生きておはせん時も、目のかたはしくおはせしが」

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