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煙突【えんとつ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

煙突
えんとつ
chimney; smokestack
小型の家庭用ヒューム管製,中型の煉瓦・鉄板製,大型の鉄筋コンクリート製,また船舶用など種々あるが,ここでは工業用について説明する。煙突の機能は燃焼ガスの排出であるから,ガスの種類,量,温度 (浮力) ,速度などによって設計される。必要があれば送風機で強制排気する。工業用大型は鉄筋コンクリート製が多いが,鉄やぐらで支持した鋼板製もあり,地震にはこのほうが強い。腐食性のガスや高温ガスの場合は内側を煉瓦・耐火煉瓦で巻く。大型では佐賀関,四日市,日立各製錬所の高さ 200m前後のものが有名であるが,近時は他の地域でも,大気汚染公害緩和のため 70m以上とし,また数ヵ所の排出ガスを煙突上部で1本にまとめる大型の集合煙突の建設が多くなった。このような超高煙突は航空機航行に危険なので,場所によっては煙突を赤白のだんだらに塗って目立たせ,また夜間は頂上に標識灯をつけることが義務づけられている。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

えん‐とつ【煙突/×烟突】
燃料を燃焼させるための通風の役をし、その際に発生する煤煙(ばいえん)を空中に排出するための筒状の設備。けむ出し。煙筒。
料金を着服するなどの目的で、タクシーの運転手が空車標示のまま客を乗せて走ること。

出典:小学館
監修:松村明
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リフォーム用語集

煙突
工場、事業場、事務所、家庭などから燃焼等の過程で排出されるガスや煙を屋外に導くための長い筒状の突起物。熱による、上昇気流原理で排気を上方に導き、上空に排出させる。

出典:リフォーム ホームプロ
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世界大百科事典 第2版

えんとつ【煙突 chimney】
煙突の目的は,煙を高いところに導いて大気拡散を促進し,地表への影響を小さくすることと,煙と周囲ガスとの密度差を利用して通風力をつけること,の二つである。燃焼ガスの密度をρ,大気の密度をρ0,煙突の高さをH,重力加速度をgとすると,ガスの流動抵抗を無視すれば,煙突の底部には(ρ0-ρ)gHの圧力差ができる。自然通風式の燃焼炉では,この煙突の通風力を利用して,外からの空気を燃焼炉に吸い込む。最近の大型の燃焼装置は煙突の通風力を利用しないですむだけの強制通風力すなわち送風機をもっているので,煙突の主目的は燃焼排ガスの拡散希釈に移っている。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

煙突
えんとつ
chimneystack
各種の燃焼装置から発生する燃焼ガス(煙)を高い位置から大気中へ放出する設備で、建物の内部や建物の周辺、近隣への煙害を防ぐことと、高い垂直筒の内外の温度差によって生ずる通気力を利用して良好な燃焼を維持することとがその機能である。
 煙突の通気力は、煙突内ガスの重さと煙突周辺の空気の重さの差によって生ずる浮力に基づく(これを煙突効果という)。その浮力から煙突、煙道の抵抗を差し引いたものが実際の通気速度となる。一定で確実な通気力を与えるためには、送風機による煙突への強制押込み通気を行う。
 古代ギリシア・ローマには煙突がなく、炉から出る煙は屋根にあけた穴から出された。中世ヨーロッパの住居では、台所や居室の炉の上に逆漏斗(ろうと)状の筒をつるし、先端を屋根の上へ出して排煙するようになった。これは煙突の原型といえよう。炉を壁際へ移し、三方を囲んで煙突を壁に沿って立ち上げた暖炉煙突は、14世紀なかばごろイタリアでつくられたという。石やれんがの組積造の技術が進むにつれて、ヨーロッパ諸国ではさまざまな形の装飾的な煙突ができた。初期の煙突は丸太を焚(た)く大きな炉に設けられていたので大きな断面をもっていた。17世紀以降、石炭の使用が増加し、庶民住宅に暖炉煙突が普及した。暖炉の煙突は、暖房時に限らず室の換気を促進する機能をもつので住居の換気に役だった。18世紀に蒸気機関が開発され、ボイラー専用の煙突ができた。煙突の底部で火を焚いて、その通気力を利用して建物の換気を行う方法は19世紀なかばまで存在した。
 燃料が木材から石炭へ大きく転換した17世紀のロンドンでは、工場や家庭の煙突から出る煙の害が社会問題を引き起こし、さまざまな対策が考えられ、法的規制もなされたが、1956年の大気清浄法ができるまで大きな効果はあがらなかった。この法令によって暖炉煙突の使用は事実上できなくなった。高い煙突は煙を希釈して広い地域に分配させるから、その濃度がきわめて低い場合は問題にならないが、多数の煙突が集中する工場地域の風下になる地域では、その濃度が何十倍にもなって煙害を及ぼす。その煙害は、低い煙突が分散している場合とたいして変わらない。[石原正雄]

材料

煙突には鉄筋コンクリート造、無筋コンクリート造、鋼製(鋼造)のものや、亜鉛鉄板、アスベスト管、コンクリート管、土管、陶管などの筒状の製品を組み立てたものがある。古くはれんがや石を使った組積造もよく用いられたが、地震の場合の被害が大きいことなどから今日ではほとんど用いられない。大型の煙突の多くのものは鉄筋コンクリート造と鋼製であり、とくに鉄筋コンクリートのものは一般に寿命が長いことなどから多く用いられている。これらの大型煙突では排煙温度が120~600℃程度にもなるので、温度の高い煙突下部の内面に対して耐火れんがを用いた内張りなどをする。住宅などの小建築物に付属する小型の煙突では、内径が6~12センチメートル程度の亜鉛鉄板やアスベスト管がよく用いられる。室内の暖房用のストーブに対しては、煙の余熱が利用でき、加工、組立て、取り外しが容易な亜鉛鉄板製のものがよく用いられ、風呂釜(ふろがま)などでは熱絶縁に優れ、寿命の点で有利なアスベスト管も用いられる。これらの小型煙突の煙道が壁を貫く部分では温度が200℃以上にもなることがあるので、眼鏡石などを取り付けて壁が高温にならないようにする。[森永 繁・桑原隆司]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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