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焼成【しょうせい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

焼成
しょうせい
calcination
セラミックス (陶磁器耐火物などの原料器物) の製造工程の最後に行われる高温加熱工程をいう。普通,原料を高温加熱することにより安定した構成化合物とするとともに,一定の形状と強度を確保することをおもな目的として行われ,物質の性質を決定する工程として重要である。製品の種類,目的,原料,組成などの違いにより工程 (回数,温度など) が異なる。たとえば耐火物の場合は1回 (1400~1750℃) ,陶磁器の場合は素焼 (800~900℃) ,本焼 (1300~1500℃) ,上絵焼 (700~800℃) の3工程が普通である。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

しょう‐せい〔セウ‐〕【焼成】
[名](スル)原料を高熱で焼いて性質に変化を生じさせること。粘土(かま)で加熱して石質にするなど。

出典:小学館
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栄養・生化学辞典

焼成
 オーブンなどを利用して焼くこと.

出典:朝倉書店
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日本大百科全書(ニッポニカ)

焼成
しょうせい
burning
firing

陶磁器原料および器物を加熱して、次に示す変化のうち1ないし2以上を行わせることをいう。

〔1〕製品をつくるのに都合のよい状態にするために生原料を分解させ、またその他の変化をおこさせる。

〔2〕ある形状をもたせた粘土あるいは素地を、可塑性状態あるいは乾燥状態から硬い石のような状態にする。

〔3〕焼成品に特定な色を発生させる。

〔4〕硬さ、強さ、耐摩耗性、耐食性などの性質を素地に与える。

〔5〕相の変化あるいは化学反応をおこさせる。

〔6〕不必要な物質を揮発させ、また焼き切る。

 一般的に焼成という場合は、成形体を窯内で加熱処理し、ガラス質あるいは結晶質の結合物を生成させてその物質に備わった性質を与える工程をいう。セラミックス素地の多くは種々の原料の混合物であるため、このような変化は単一成分の場合よりもはるかに複雑であり、完全反応および不完全反応、急反応および遅反応などが含まれる。焼成体の形状寸法もまた重要な因子である。セラミックスにおいては焼成は単に目的とする温度に上げるだけではなく、加熱速度と冷却速度、および熟成時間がつねに重要な要因になっている。

 もっともよい焼成スケジュールは、引き続いて変化がおこる種々の型の反応に支配される。これらは他の因子に順次に影響される。

 陶磁器では施釉(せゆう)したものが多い。釉の焼成は素地の焼成よりも容易である。釉層は薄く、要求される反応は完成に向かい、液相を含有しているからである。考慮すべきおもな要因は、品物の均一な加熱と冷却、釉が表面を密封する前の炭素沈着物の酸化、釉が素地面を流れる前にその粘度を下げないような適切な熟成である。

 窯内ガスから成形体の表面に取り入れる熱が素地の内部まで伝達される速度は遅く、さらに窯内の各点における温度はゼーゲル錐(すい)で3番(60~70℃)あるいはそれ以上異なるのが普通である。非粘土素地や単一酸化物素地は組成の単純なものが多く、したがって伝統セラミックス素地よりもはるかに容易である。陶磁器の焼成は一般に、(1)焙(あぶ)り期、(2)分解期、(3)大焚(おおだき)期、(4)練焚(ねりだき)期、(5)冷却期、の5段階に分けられる。

 なお、アメリカでは焼成を「セラミック製品製造の過程で、希望の性質を発揮させるための窯炉内での調整された熱処理」と定義している。

[素木洋一]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

しょう‐せい セウ‥【焼成】
〘名〙 ある材料や品物を加熱して変化を生じさせ、別の効果を与える操作。原料を分解したり、粘土や素地を硬い石質にしたり、色調を与えたり、強度・硬度を増したりすることなど。
※米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉三「英、仏、普、薩撒(サッキセン)、及び波希米(ボヘミヤ)等にては、磁質を焼成す」

出典:精選版 日本国語大辞典
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化学辞典 第2版

焼成
ショウセイ
firing, burning

耐火れんが,陶磁器などの窯業製品は,一般に,かまに入れて高温で焼いて製品にする.この高温で焼くことを焼成するという.広く用いられる高温処理方式の一つ.処理物質が完全に溶融するときは焼成とはいわない.[別用語参照]焼結

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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