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無権代理【むけんだいり】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

無権代理
むけんだいり
正当な代理権がないがなした代理行為,および正当な代理権の範囲をこえた代理行為をいう。これが本人に対して効力を生じない (民法 113) ことは当然である。ただし,本人はこの無権行為を自己の行為として事後的に認容することができる。これは無権代理の追認といわれ,追認された無権代理は当初から代理権を与えたのと同一の効力を生じる (113,115条) 。したがって,本人の追認がないかぎり,相手方は無権代理人の行なった契約を取消すことができる (115条) し,本人に対して追認するかどうかを催告できる (114条) 。追認されない場合,無権代理人は,相手方に対して契約の履行または損害賠償をしなければならない (117条) 。また,本人のに無権代理を有権代理とまちがわせるような一定の事情があった場合には,相手方保護のため,代理権があったものとして取扱われる (→表見代理 ) 。

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世界大百科事典 第2版

むけんだいり【無権代理】

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大辞林 第三版

むけんだいり【無権代理】
代理権のない者が代理人として法律行為をすること。原則として、本人の追認がないかぎり有効な代理にならない。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

無権代理
むけんだいり
広義には、代理権がないにもかかわらず代理行為がなされた場合を総称するが、狭義には、代理権があるらしくみえるため、代理権があったのと同じような効果を生ぜしめる表見代理を除いたものをいう。狭義の無権代理の場合、民法は、代理行為は本人が追認しない限りこれに対して効力を生じない(113条)としている。また、相手方も、代理人に代理権がないことにつき善意であれば、本人の追認がない間は契約を取り消す(撤回)ことができる(115条)。さらに、相手方は期間を定めて本人に対して追認するかどうかを催告することができ、その期間内に返答がなければ追認を拒絶したものとみなされる(114条)。次に無権代理人は、代理権を証明できず、かつ本人の追認も得られなかった場合には、相手方に対し責任を負う。その内容は、相手方の選択に従って、履行または損害賠償の責に任ずることである(117条)。[淡路剛久]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

むけん‐だいり【無権代理】
〘名〙 代理権のない者が、他人の代理人と自称して代理行為をすること。まったく代理権がない場合と、一応代理権はあるが、その範囲を越えて代理行為をする場合とがある。表見代理になる場合のほかは、追認がない限り本人に効力は生じない。

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デジタル大辞泉

むけん‐だいり【無権代理】
代理権を持たない者が代理人と称して法律行為をすること。

出典:小学館
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