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濃茶【こいちゃ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

濃茶
こいちゃ
抹茶一種被覆栽培された老木の茶葉のうち,萌芽の3葉ほどのところから採取したものを茶臼でひいて抹茶として用いる。使用の茶臼は宇治産の石臼を良とし,また茶葉も宇治の木幡産のものを最良とする。容器陶製茶入れを用いる。利休以前は単に御茶と呼び薄茶と区別した。また,茶道における濃茶点前さし,泡立てないで濃いめに練るようにたて,数名で飲み回しをする (各服だての場合もある) 。古くは「別儀」「無上」「極無上」など品質によってをつけていたが,近年は「極上」「初昔」「祖母昔」など,茶道家元によってさまざまの銘がつけられている。

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デジタル大辞泉

こい‐ちゃ【濃(い)茶】
抹茶の一。直射日光が当たらないようにした古木の若芽から作ったもの。→薄茶(うすちゃ)
濃茶点前」の
茶色の濃いもの。

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世界大百科事典 第2版

こいちゃ【濃茶】

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大辞林 第三版

こいちゃ【濃茶】
[0][2][1] 抹茶まつちやのうち、厳重に遮光した古木の、柔らかい芽葉から製したもの。濃緑色で甘味がある。 ⇔ 薄茶
「濃茶点前てまえ」の略。

出典:三省堂
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飲み物がわかる辞典

こいちゃ【濃茶】

茶の湯で用いる抹茶の一種。また、これを用いた点前(てまえ)。多量の抹茶を少量の湯で溶かして練り、どろりとした茶となる。普通、人数分を一つの茶碗で一度に練り、客は順にまわし飲みする。従って客の人数は5人程度までとなる。抹茶の量はおおむね1人あたり3gほど。抹茶は、茶の木に新芽が出たらよしずや稲わら、黒の寒冷紗(かんれいしゃ)(目の粗い薄地の織物)などで茶園をおおって20日程度直射日光を遮って育てた若い芽を用いるが、濃茶には、より遮光性の高いおおいを用いて栽培した特にやわらかい葉を用いる。濃茶には樹齢を重ねた古木の新芽を用いるが、近年は濃茶に適した品種や栽培法が工夫されている。濃茶用の抹茶で薄茶をたてることもあるが、薄茶用の抹茶は濃茶用よりも苦みや渋みがあるため、高濃度で用いる濃茶には適さない。◇「おこい」ともいう。また、濃茶は「練る」という。⇒薄茶

出典:講談社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

濃茶
こいちゃ
薄茶に対する語。茶の量に対し湯の量が少ないため、茶がとろりとしているところからつけられた名称。薄茶は点(た)てるというのに対し、濃茶は通常、練るという。薄茶が通常、一服1.75グラムであるのに対し、濃茶は3.75グラムで茶を練っていくといわれる。濃茶と薄茶とが明確に分離したのは、『天王寺屋会記(てんのうじやかいき)』の1549年(天文18)のことであった。同年の2月11日の三好(みよし)宗三の会で、「御茶 別儀(べちぎ) 薄茶 無上」の名があがっているのがそれである。そのころは、「極無上別儀無上や揃砕簸屑(そそりくだけひくず)の他にあるは国茶か」(『烏鼠集(うそしゅう)四巻書』)といわれるように、濃茶としては極茶、無上茶、別儀無上茶があり、薄茶として揃茶、砕茶、簸屑茶があるというものである。しかし、濃茶の語の初見は『天王寺屋会記』の1575年(天正3)7月の会である。このころの濃茶は1人一服ずつに練っていたのを、千利休(せんのりきゅう)が1586年ころになって数人で飲み回すことを考えた。これを「吸茶(すいちゃ)」といって、その後はこの方法が習いとなっている。[筒井紘一]

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精選版 日本国語大辞典

こい‐ちゃ【濃茶】
〘名〙
① 抹茶(まっちゃ)の一種。茶の古木に日よけをした若芽から製したものをいう。色つや、風味ともに薄茶より濃厚となる。⇔薄茶(うすちゃ)
※山上宗二記(1588‐90)「一、こい茶呑様、一、床へ道具上下」
※武蔵野(1887)〈山田美妙〉上「身に着いたのは浅紺に濃茶の入った具足で」
※反故集(1671)下「去所にて、濃茶(コイチャ)の次でに示して曰く」
④ (「恋茶」と書く) ①から、男女の情愛が濃密なこと。こいちゃの仲。
※咄本・出頬題(1773)水茶屋「侍、水茶やの娘に恋茶となり」

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