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潤滑剤【じゅんかつざい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

潤滑剤
じゅんかつざい
lubricant
機器類の摩擦部分に生じる摩擦や摩耗を減少させるために用いられる物質の総称。その形態により3種類に分類される。 (1) 液体潤滑剤 (油系,水系)  油系では,石油原油から精製される鉱油が最も多く使われ,主な用途にエンジン油,ギヤ油,工業潤滑油 (マシン油,軸受油,タービン油,冷凍機油など) などがある。動植物油 (脂) は鉱油より潤滑性にすぐれるが,酸化されやすい欠点をもつので,両者の混合油が使われる。潤滑性や熱・酸化安定性などの点で鉱油より高い特性が要求される場合には,化学的に合成される合成油 (炭化水素,エステル,エーテル,シリコン油,フッ化炭素など) が使用される。水系では,水 (油) 中に油 (水) 滴を分散させたエマルジョンが金属の圧延や切削加工などに使用される。いずれの場合も不足する性質を補う目的で各種の添加剤が加えられる。 (2) 半固体潤滑剤 (グリース) (1) の潤滑油を金属石鹸などでペースト状にしたもので,油が流失してしまう軸受などに用いられる。また異物の侵入を防止する役割もする。 (3) 固体潤滑剤 (1) や (2) に添加して用いる場合と,潤滑油が使用できない高温や油の流動性がなくなる極低温,系の汚れを嫌う真空系などで摩擦部表面に被膜にして使用される。二硫化モリブデン黒鉛,金,銀,銅などの軟質金属がある。

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デジタル大辞泉

じゅんかつ‐ざい〔ジユンクワツ‐〕【潤滑剤】
機械の回転部などに塗って摩擦を少なくし、摩擦熱や摩耗を防ぐ物質。潤滑油・グリースなど。ルブリカント

出典:小学館
監修:松村明
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編集協力:田中牧郎、曽根脩
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世界大百科事典 第2版

じゅんかつざい【潤滑剤 lubricant】
機械の運動部分において,部品相互の損耗を防ぎ,運転をなめらかにするため,摩擦や発熱を減少させる目的で使用される物質。これには液体潤滑剤,半固体潤滑剤,固体潤滑剤がある。液体潤滑剤としては潤滑油が,半固体潤滑剤としてはグリースが一般に用いられている。固体潤滑剤は潤滑油やグリースなどが使用できない場合(たとえば高温・高圧下,製品への付臭をきらうなど)に用いられ,滑石,グラファイト,二硫化モリブデン,亜鉛華などがある。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

じゅんかつざい【潤滑剤】
機械の摩擦部分の摩擦熱や摩耗を防ぐための油脂や薬剤。減摩剤。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

潤滑剤
じゅんかつざい
lubricant
二つの面が互いに接触しつつ相対的に運動するとき、接触面における摩擦を軽減し、熱の発生や摩耗損傷を防ぐために用いるものの総称で、液体、半固体、固体潤滑剤の三つに大別される。液体潤滑剤とは潤滑油のことで、石油系と非石油系のものがある。石油系潤滑油は豊富で安価なため、生産量は他の潤滑剤に比べ圧倒的に多い。半固体潤滑剤とはグリースのことで、石油系鉱油を基油とするものと合成品を基油とするものがある。固体潤滑剤にはグラファイト(黒鉛)、二硫化モリブデンなどがあり、油やグリースに混合して用いる場合と単独で用いる場合がある。[難波征太郎]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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化学辞典 第2版

潤滑剤
ジュンカツザイ
lubricant

潤滑作用をもつ物質.すなわち,相対的にすべり合う二つの固体面の間に存在して,すべりに対する抵抗を小さくしたり,固体表面の損傷の発生を防止するはたらきをもつ物質のこと.広義には,金属表面の酸化膜など,人為的に固体面間に介在させたものでなくても潤滑剤として機能するものもあり,また冷却液が同時に潤滑剤としてのはたらきを示すなど,意識的に使用されずに潤滑剤となっているものもある.化学製品としての潤滑剤のなかには,黒鉛,二硫化モリブデンのように,主として高温で用いられる固体潤滑剤,半固体状のため潤滑管理上有利なグリース,潤滑条件としてはもっとも高度のものが得られる潤滑油(液体)など,多くの形態のものがある.ジャーナル軸受に用いられる軸受油が潤滑油の一種であるという考え方に従えば,空気軸受における空気のように,気体物質も潤滑剤となりうる.

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
東京工業大学名誉教授理博 吉村 壽次(編集代表)
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栄養・生化学辞典

潤滑剤
 →滑剤

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