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漢学【かんがく】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

漢学
かんがく
Han-xue
中国,漢代の経学,ならびにその学風を継承する学問をいう。経書を復興し,その訓詁を明らかにすることを主にした。のちに興った哲学的思弁を主とする「宋学」と対する。清代には学を排斥し,考証学としての漢学が復興した。日本では,以上の意味のほかに「国学」と対して,漢土 (中国) の学問という意味で,中国文化の修得,研究を漢学という。

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デジタル大辞泉

かん‐がく【漢学】
日本で、中国の古典をもとに中国思想や詩文を研究する学問。国学洋学に対していう。
中国で、代の訓詁学(くんこがく)、また、それに基づく代の考証学をいう。

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防府市歴史用語集

漢学
 儒学[じゅがく]をはじめとした、中国の学問のことです。

出典:ほうふWeb歴史館
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世界大百科事典 第2版

かんがく【漢学 Hàn xué】
中国の学術宋学に対する称。漢代の学問,学風を意味し,とくに後漢・魏晋の経(けい)学(経書解釈学)の態度をさす。中国近世の儒学として程朱学,陽明学が,宋・元・明の性理の学を代表したのに対し,清代におこった考証学によって,復古的に唱道された学術の方法である。顧炎武閻若璩(えんじやくきよ),胡渭らが先駆的業績をあげ,呉派の恵棟,江声らによって経書ほんらいの精神は漢儒の経学によって追究しうる,とする自覚が高まり,皖(かん)派の戴震段玉裁王念孫らによって高度の学術成果を発揮した。

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大辞林 第三版

かんがく【漢学】
中国の学術、主として儒教経学を研究する学問の日本での総称。現代中国に関するものは含まない。
中国で、宋学に対して、漢代訓詁学に基礎をおく清朝の考証学をいう。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

漢学
かんがく
(1)国学に対する称。江戸末・明治初期、欧米の学術を洋学と総称した当時、在来の学術を国学、漢学、または皇漢(こうかん)学(いまの日本漢学)と並称した。詩文や辞章を考えるときは漢文学といい、奈良・平安期以来の中国文化に由来する本邦の漢文による学芸を広く漢学と称する。本邦歴代の漢字語による中国古典文を模倣した詩文の制作を対象とする文芸の流れは、漢文学史を形成している。のち欧米のシノロジーsinology(中国学、シナ学)をも漢学と訳称した。
(2)中国では、宋学(そうがく)に対する称。漢代の学問、学風を意味し、とくに後漢(ごかん)、魏晋(ぎしん)の経学の態度をさす。中国近世の新儒学として、程朱(ていしゅ)学、陽明学が宋・元・明(みん)の性理学を代表したのに対して、清(しん)代におこった考証学によって、復古的に唱道された学術の方法である。顧炎武(こえんぶ)、閻若(えんじゃくきょ)、胡渭(こい)らがその先駆的業績をあげ、呉(ご)派の恵棟(けいとう)、江声(こうせい)らによって、経書本来の精神は、漢儒の経学によって解明できる、とする自覚が高まり、皖(かん)派の戴震(たいしん)、段玉裁(だんぎょくさい)、王念孫(おうねんそん)らによって高度の学術成果を発揮した。その学問は、『十三経注疏(じゅうさんぎょうちゅうそ)』を主材として、史書、諸子(先秦(しん)の思想家)の文献にも及び、漢~唐の訓詁(くんこ)を重んじ、校勘(こうかん)、考証を盛り込んだノート(札記(さっき))と研究者間の書信による交流を積み重ねて、許(きょ)学と鄭(てい)学、つまり許慎の『説文(せつもん)解字』を基礎とする古代言語学と「三礼(さんらい)」を軸とする鄭玄(じょうげん)の経書解釈学の、復活とその応用を究めた。旧中国の実事求是(じつじきゅうぜ)の学、すなわち類推と帰納の蓄積による実証的な真理探究の学問は、この清代漢学の方法によって代表された。[戸川芳郎]

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精選版 日本国語大辞典

かん‐がく【漢学】
〘名〙
① 日本で、伝統的な中国文化すべてを研究対象とする学問の総称。
※随筆・異本胆大小心録(1809)「日々東西に走って物学ぶいとまがない故、漢学はやめて」
② 中国、漢・唐時代の学問および学風。後漢の鄭玄(じょうげん)によって大成され、訓詁(くんこ)を重んじ、実証的な学風をもつ。清の恵棟、戴震などによって復興され、考証学の基礎となった。⇔宋学

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