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滑石【かっせき】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

滑石
かっせき
talc
Mg3Si4O10(OH)2単斜晶系の鉱物。六角板状結晶。普通は板状または繊維状集合として産する。{001}で劈開完全,劈開片は曲げることができ,いくぶん弾性がある。硬度1,比重 2.7~2.8。劈開片で真珠光沢,触感はなめらか。純粋なものは白色,普通は淡緑ないし緑色。マグネシウムケイ酸塩鉱物 (橄欖石など) ,ケイ質ドロマイトマグネサイトが変質して2次的に生成された鉱物である。広域変成作用を受けたマグネシウム含有炭酸塩岩や蛇紋岩中に産する。日本ではほとんど蛇紋岩中の小レンズ (幅1~数m,長さ 10~20m) として産する。良質の滑石としては,二酸化ケイ素>60%,酸化マグネシウム>30%,酸化カルシウム<2%,酸化アルミニウム<1.5%,三酸化二鉄<0.5%が望ましい。陶磁器のうわぐすりステアタイト磁器,製紙用填料,塗料助剤,減磨剤,農薬などに用いられる。北海道松前,埼玉,岩手,茨城,和歌山,兵庫,岡山から産出する。古墳時代には石製模造品として鏡,剣,玉など祭祀用に各地で盛んに使われた。また仏典を刻んだり経筒などにも用いられた。タルクともいう。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

かっ‐せき〔クワツ‐〕【滑石】
マグネシウムを含む含水珪酸塩(けいさんえん)鉱物。白色または緑灰色の軟らかい鉱物で、ろうのような感触がある。三斜晶系単斜晶系。粉末は紙・化粧品・医薬品の増量剤などに用いる。タルク。

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防府市歴史用語集

滑石
 やわらかい石なので、加工がしやすいのが特ちょうです。弥生時代には紡錘車[ぼうすいしゃ]の材料として使われました。中世には、保温性がよいという利点を生かして、滑石でなべが作られたりもします。

出典:ほうふWeb歴史館
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世界大百科事典 第2版

かっせき【滑石】
マグネシウム粘土鉱物の一種。タルクtalcとも呼ぶ。化学組成はMg3Si4O10(OH)2。灰色,淡緑色,半透明塊状,ときには葉片塊状となる。また白色粘土状を呈する。単斜晶系,板状結晶で板状方向にへき開が発達し真珠光沢を示す。多くは微細鱗片状で,粉末は強い脂感をもつ。モース硬度1,最も軟らかい鉱物の一つ。蛇紋岩などの熱水分解部やドロマイトの熱水変質部,またケイ質ドロマイトの低変成帯に産出する。岩石の構成鉱物として滑石片岩にも含有される。

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Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

なめらいし【滑石】

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大辞林 第三版

かっせき【滑石】
マグネシウムのケイ酸塩を主成分とし、最も柔らかい鉱物の一。白色・淡緑色・灰色を呈し、絹糸状の光沢がある。単斜晶系または三斜晶系蛇紋岩やドロマイトの熱水変質部に産する。粉末状にして、滑材、紙の充塡剤、熱・電気の絶縁材などに用いる。滑石粉塵を多量に吸入すると激しい塵肺(滑石肺)を起こす。タルク。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

滑石
かっせき
talc
モースの硬度計でもっとも低い硬度を示す鉱物。おもに変質した超塩基性岩、石英‐滑石片岩といった低変成度の広域変成岩中に産する。珪質(けいしつ)苦灰岩起源のスカルン中にも産する。普通は塊状ないし繊維状結晶の集合であるが、まれに粗い葉片状結晶もある。粉末は非常にすべすべしている。医薬品、農薬、化粧品の増量剤、製紙用の材料として用いられる。英名の語源は古く、おそらくアラビア語から由来したと考えられている。[松原 聰]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

かっ‐せき クヮッ‥【滑石】
〘名〙 含水珪酸マグネシウムを主成分とする柔らかい鉱物。単斜晶系。白色または緑色を帯び絹糸光沢がある。六角板状晶あるいは葉片状の集合体、または結晶粉末。結晶片岩、蛇紋岩中に産する。吸収剤、散布剤などの医薬品、打粉(うちこ)、減摩剤、滑石磁器の原料などに用いられる。タルク。タルカン。〔日用月用能毒之捷径(1568)〕

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化学辞典 第2版

滑石
カッセキ
talc

[同義異語]タルク

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