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源隆国【みなもとのたかくに】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

源隆国
みなもとのたかくに
[生]寛弘1(1004)
[没]承保4(1077).7.9.
平安時代中期の文学者。俊賢の子で,高明の孫。藤原頼通の知遇を得た。治暦3 (1067) 年権大納言。宇治に別荘を営み宇治大納言と呼ばれた。宇治で行人から聞いた説話を集めて『宇治大納言物語』 (散逸) を著わしたと伝えられ,『今昔物語集』『打聞集』『古本説話集』『世継物語』『宇治拾遺物語』などの説話文学に多大の影響を与えた。浄土教に深い関心を示し,経文を集めた『安養集』 (10巻) がある。また和歌をよくし,『後拾遺和歌集』に6首入集するほか,種々の歌合に出席している。逸話に富み,磊落な人柄だったようである。子に故実に明るい大納言俊明や「鳥羽絵」の創始者とされる鳥羽僧正覚猷 (かくゆう) がいる。

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デジタル大辞泉

みなもと‐の‐たかくに【源隆国】
[1004~1077]平安中期の公卿・文学者。高明通称宇治大納言。皇后宮大夫・権大納言となり、後一条天皇から白河天皇まで5代に仕えた。説話集宇治大納言物語」を編著したという。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus

源隆国 みなもとの-たかくに
1004-1077 平安時代中期の公卿(くぎょう)。
寛弘(かんこう)元年生まれ。俊賢(としかた)の次男。母は藤原忠尹の娘。長元7年(1034)参議。正二位にすすみ,治暦3年(1067)権(ごんの)大納言。晩年に宇治の別荘にすみ,往来の人から諸国の奇談をきいて「宇治大納言物語」をあらわしたという。この書はのちの説話集の母体となった。承保(じょうほう)4年7月9日死去。74歳。

出典:講談社
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世界大百科事典 第2版

みなもとのたかくに【源隆国】
1004‐77(寛弘1‐承暦1)
平安後期の公卿。源俊賢の次男。1018年(寛仁2)宗国を改名。摂関家の姻戚として順調に昇進,34年(長元7)参議。61年(康平4)権中納言を辞したが67年(治暦3)権大納言となる。74年(承保1)納言辞任,77年病により出家す。隆俊ら諸子も立身したが,鳥羽僧正覚猷(かくゆう)は特に有名。《宇治拾遺物語》序に《宇治大納言物語》(原本不詳)の作者と伝える。《今昔物語集》の撰者ともいわれるが不明。【黒板 伸夫】

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大辞林 第三版

みなもとのたかくに【源隆国】
1004~1077 平安後期の廷臣・文学者。幼名、宗国。高明の孫。権大納言にいたり、宇治に別荘があったことから宇治大納言と称された。「宇治拾遺物語」の序によれば、人々から諸国の話を聞き、「宇治大納言物語」(散逸)を著したという。「今昔物語集」の編者ともいわれるが不詳。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

源隆国
みなもとのたかくに
(1004―1077)
平安中期の公卿(くぎょう)。高明(たかあきら)の孫。俊賢(としかた)の二男。蔵人頭(くろうどのとう)、皇后宮大夫(だいぶ)などを歴任して権大納言(ごんだいなごん)となる。宇治(うじ)の南泉坊に住んでいたことがあって、宇治大納言とよばれる。南泉坊で僧俗の中心となり、浄土教の論書『安養集』を編んだ。『往生要集』を継ぎ、経典などの要文を抄出したもので、1067年(治暦3)までには成るか。また、『宇治拾遺(うじしゅうい)物語』の序文によれば、南泉坊で往来の人々に物語を語らせ、これを書き留めて説話集をつくったという。この作品は伝存しないが、『宇治大納言物語』として諸書に逸文がみえる。『今昔(こんじゃく)物語集』『梅沢本古本説話集』『宇治拾遺物語』などの資料ともなったと考えられ、院政期、鎌倉期の説話集の源流の一つである。[森 正人]
『『日本文学研究資料叢書 今昔物語集』(1970・有精堂出版)』

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精選版 日本国語大辞典

みなもと‐の‐たかくに【源隆国】
平安後期の歌人、文学者。俊賢の子。正二位権大納言に至り、宇治大納言と呼ばれた。のち病を得て出家。「後拾遺集」以下の勅撰集に六首ほど入集。学才にすぐれ、仏教に通じ、散逸した「宇治大納言物語」の撰者ともいわれる。寛弘元~承保四年(一〇〇四‐七七

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