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海人【あま】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

海人
あま
能の曲名。四番目物。観世流では「海士」と記す。古作の能で,作者は金春権守とも伝えるが未詳。藤原房前大臣 (子方) は従者 (ワキ,ワキツレ) を従え,亡母追善のために讃岐の国志度の浦へ行き,一人の海人 (前シテ) に出会う。海人は,かつて海底の竜宮に取られた宝珠を奪い返して死んだ海人のことを語り,その海人の子が房前であると述べる。そして珠を海底から奪うさまを見せ,自分が房前の母の幽霊であると言い,波に沈んでいく (中入り) 。大臣が母を弔うと,竜女 (後シテ) が経巻を持って現れ,舞 (早舞) を舞い,法華読誦の功徳で成仏できたことを喜ぶ。

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デジタル大辞泉

あま【海人/海士/海女/×蜑】
海に潜って貝類や海藻をとるのを仕事とする人。男を「海士」、女を「海女」と書く。 春》「流木を火となし母の―を待つ/三鬼
海辺に住み、魚介や海藻をとるのを業とする者。漁師。
「打麻(うちそ)を麻続王(をみのおほきみ)―なれや伊良虞(いらご)の島の玉藻刈ります」〈・二三〉
[補説]曲名別項。→海人

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あま【海人/海士】[謡曲]
謡曲。五番目物藤原房前(ふじわらのふささき)讃岐(さぬき)国志度の浦で、わが子のために命に代えて宝珠を奪い返した母の霊に会い、供養する。

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かい‐じん【海人】
漁民。あま。
「ほだはら、数の子を売る―までも」〈浮・織留・三〉
海神(かいじん)」に同じ。
「御母は玉より姫、―のむすめなり」〈平家・五〉

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デジタル大辞泉プラス

海人(かいと)
株式会社フーディアム・インターナショナルが展開する居酒屋。

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海人(うみんちゅ)
沖縄県、まさひろ酒造株式会社が製造する泡盛。名称は当地方言で「漁師」を意味する。

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世界大百科事典 第2版

あま【海人】
古文献に海人,海部,蜑,白水郎などと記す。海を主なる生業の舞台とし,河川,湖沼素潜(すもぐ)りする漁民をはじめ,釣漁,網漁,塩焼き,水上輸送・航海にたずさわる人々を,今日いう男あま(海士),女あま(海女)の区別なく〈あま〉と総称する。
系統と分布]
 日本民族の形成過程のなかで,かなり明瞭にあとづけられるのは南方系であり,インド・チャイニーズ系とインドネシア系に大別されよう。前者は,古典にみえる阿曇あずみ)系およびその傍系である住吉系漁労民で,中国南部の閩越(びんえつ)地方の漂海民の系統をひき,東シナ海を北上し,山東半島から遼東半島,さらに朝鮮半島西海岸を南下し,多島海,済州島方面を経て玄界灘に達する経路をたどったと推定される。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

かいじん【海人】
海辺の人。漁夫。あま。 「ほだはら・数の子を売る-までも/浮世草子・織留 3

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日本大百科全書(ニッポニカ)

海人
あま
能の曲目。五番目物。五流現行曲。観世流では海士と書く。海女(あま)の珠(たま)取り伝説を前段に、成仏した女の賛仏の舞を後段に構成された古作の能。大臣(だいじん)・藤原房前(ふささき)(子方)は従者(ワキ)らとともに亡母追善のため四国の志渡(しど)の浦に下ってくる。海女(前シテ)が現れ、竜宮に奪われた宝珠をわが子のため命を捨てて取り返した海女のことを激しい仕方話(しかたばなし)の演技(玉ノ段)に語り、自分が大臣の母の海女の亡霊と告げて波に消える。房前の弔いに後シテの母の霊が登場、成仏への喜びとわが子の孝養の賛嘆を舞う。女人はそのままでは成仏しがたいとする仏教の説により、後シテは竜女の姿、あるいは変成男子(へんじょうなんし)の過程を示す男の竜神の扮装(ふんそう)となる。[増田正造]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

あま‐びと【海人】
〘名〙 漁をする人。あま。
※栄花(1028‐92頃)岩蔭「釣に年経るあま人も船流したる年月も」

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あまんど【海人】
〘名〙 「あまびと(海人)」の変化した語。
※観智院本唐大和上東征伝院政期点(1150頃)「白水郎(アマムト)

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かい‐じん【海人】
〘名〙
① 海で働く人。漁民。漁夫。あま。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
※車屋本謡曲・箙(1478頃)「浦には海人(かいじん)さまざまに、漁夫の船かげ数見えて」
② (「海中の人」の意から) =かいじん(海神)
※平家(13C前)五「御母は玉より姫、海人のむすめなり」

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